◆市場調査レポート:2019年01月28日発刊

2019年版 機能性高分子フィルムの現状と将来展望(上巻)

上巻:エレクトロニクスフィルム編
−はじめに−
  • 機能性高分子フィルムとは、ベースとなるプラスチックフィルムに、コーティングや蒸着などの表面処理や、ラミネートのような多層化加工、またはフィラーの添加やハイブリッド化などにより機能を付与したフィルムであり、エレクトロニクス、自動車、エネルギー、ライフサイエンス、包装などの分野で幅広く利用されている。
  • 本市場調査資料では、「2019年版機能性高分子フィルムの現状と将来展望(上巻)エレクトロニクスフィルム編」と題し、ディスプレイ・半導体・実装関連分野に使用される各種機能性高分子フィルム市場を対象とした。
  • ディスプレイ関連市場は、スマートフォン市場が堅調であることに加え、TVの大型化が進み、ディスプレイ面積ベースでの拡大が大きく、関連するフィルム需要も拡大している。4K-TVなどの新たな商品も拡大しており、フィルム需要を押し上げている。また、LCDからOLEDへとシフト傾向にあり、高付加価値フィルムの市場が拡大している。
  • 半導体・実装分野は、引き続きNANDフラッシュメモリーの3D化やFan-Out WLPの採用拡大に伴う市場拡大に加え、IoTや自動運転などに連動して、半導体関連デバイス市場拡大が期待される。
  • エレクトロニクス分野は毎年数量ベースで市場拡大しているものの、価格競争が激しく単価が下落傾向で、金額ベースの市場規模成長率が、数量ベースの成長率を下回る品目が多くなっている。
  • 世界経済は成長を続けているが、中国GDP成長率の鈍化や、米中貿易摩擦の懸念など、世界経済は不透明感が強まっている。IMFは貿易戦争などを要因として、世界経済の成長率を2年ぶりに下方修正するなど、景気後退の警戒感が強まっている。
  • このように、競争が激化し、不透明な世界経済の中で、これまでと同じ製品を展開しているだけでは機能性高分子フィルム事業の拡大が難しい状況にある。そのためマーケティング活動の重要度が高まっているといえる。
  • 本市場調査資料は、上巻(エレクトロニクスフィルム編)と、下巻(ライフ・インダストリーフィルム編)の2分冊で構成した。本市場調査資料が経営、研究、製造、販売など、マーケティング活動全般において、ご活用いただけるものと確信している。
−調査目的−
  • 上巻では、ベースとなるプラスチックフィルムに、コーティングや蒸着などの表面処理やラミネートのような多層化、またはフィラーの添加やハイブリッド化などにより機能を付与したフィルムを機能性高分子フィルムと定義付け、市場を調査した。品目ごとに市場規模、採用用途動向、メーカーシェア、海外動向、採用素材、高機能化・機能付与技術動向、研究開発動向などを把握することで、今後の方向性を明確化することを目的とした。
−調査対象−
調査対象対象品目
A. LCD11品目偏光板、偏光子保護フィルム、表面処理フィルム、拡散シート、輝度向上フィルム、反射シート、QDシート、拡散板、導光板材料、プロテクトフィルム、FPD用離型フィルム
B. OLED3品目円偏光板、円偏光板用位相差フィルム、TFT基板用ポリイミド
C. タッチパネル4品目透明導電性フィルム、ハードコートフィルム、カバーシート・背面板、OCA・OCR
D. 半導体5品目バックグラインドテープ、ダイシングテープ、ダイボンドフィルム、フィルム状封止材、半導体封止用離型フィルム
E. 実装11品目非導電性接着フィルム(NCF)、異方導電性フィルム(ACF)、FPC用FCCL、カバーレイフィルム、COFテープ用FCCL、高周波対応FPC用フィルム、層間絶縁フィルム(アディティブ基板用)、ドライフィルムレジスト、フィルム状ソルダーレジスト、電磁波シールドフィルム
F. その他7品目放熱シート・フェイズチェンジシート、グラファイトシート、ノイズ抑制シート、スピーカー振動板用フィルム、フィルムコンデンサー用フィルム、MLCC用離型フィルム、その他電気・電子用離型フィルム
−調査項目−
1. 製品概要
2. 主要参入企業一覧
3. 市場動向
4. 価格動向
5. 用途動向
6. タイプ別ウェイト
7. メーカーシェア
8. 競合・代替品の動向
9. 海外市場動向
10. 採用素材動向
11. 高機能化・機能付与技術動向
12. 研究開発・技術動向
13. 今後の方向性
−目次−
I. 総合分析編(1)
1. 市場概要(3)
1) 市場全体像および成長分野・品目(3)
2) 分野別市場トレンド(4)
2. 主要成長トレンドおよび注目トピックの動向(5)
1) 成長率ランキング(5)
2) 注目トピック動向(7)
3. 分野別動向(9)
1) LCD分野(9)
2) OLED分野(13)
3) タッチパネル分野(16)
4) 半導体分野(18)
5) 実装分野(23)
6) その他分野(26)
4. 採用素材動向(28)
1) 採用素材一覧(2018年見込)(28)
2) 分野別採用素材動向(2018年見込)(32)
3) ベースフィルム競合・代替動向(33)
4) 機能付与材料動向(34)
5. 海外市場動向(35)
1) 海外市場の全体像(2018年見込)(35)
2) エリア別ウェイト(2018年見込)(37)
3) 輸出入動向(2018年見込)(38)
4) 主要日系企業の海外進出一覧(39)
5) 主要海外メーカー動向(2018年見込)(40)
6. 技術開発動向(42)
1) 機能付与技術一覧(42)
2) 技術的課題および開発の方向性(44)
II. 集計編(45)
1. 主要参入企業一覧(47)
2. 市場規模推移および予測(2015年〜2022年予測)(57)
3. 価格一覧(63)
III. 品目別市場編(67)
A. LCD分野(69)
A1. 偏光板(71)
A2. 偏光子保護フィルム(77)
A3. 表面処理フィルム(84)
A4. 拡散シート(90)
A5. 輝度向上フィルム(95)
A6. 反射シート(101)
A7. QDシート(106)
A8. 拡散板(113)
A9. 導光板材料(118)
A10. プロテクトフィルム(124)
A11. FPD用離型フィルム(131)
B. OLED分野(137)
B1. 円偏光板(139)
B2. 円偏光板用位相差フィルム(144)
B3. TFT基板用ポリイミド(149)
C. タッチパネル分野(155)
C1. 透明導電性フィルム(157)
C2. ハードコートフィルム(166)
C3. カバーシート・背面板(171)
C4. OCA・OCR(178)
D. 半導体分野(185)
D1. バックグラインドテープ(187)
D2. ダイシングテープ(193)
D3. ダイボンドフィルム(199)
D4. フィルム状封止材(205)
D5. 半導体封止用離型フィルム(209)
E. 実装分野(213)
E1. 非導電性接着フィルム(NCF)(215)
E2. 異方導電性フィルム(ACF)(220)
E3. FPC用FCCL(226)
E4. カバーレイフィルム(234)
E5. COFテープ用FCCL(240)
E6. 高周波対応FPC用フィルム(245)
E7. FPC用離型フィルム(250)
E8. 層間絶縁フィルム(アディティブ基板用)(256)
E9. ドライフィルムレジスト(261)
E10. フィルム状ソルダーレジスト(267)
E11. 電磁波シールドフィルム(271)
F. その他分野(277)
F1. 放熱シート・フェイズチェンジシート(279)
F2. グラファイトシート(286)
F3. ノイズ抑制シート(291)
F4. スピーカー振動板用フィルム(298)
F5. フィルムコンデンサー用フィルム(302)
F6. MLCC用離型フィルム(309)
F7. その他電気・電子用離型フィルム(315)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2019年版 機能性高分子フィルムの現状と将来展望(上巻)

頒価
132,000円(税抜 120,000円)

発刊日
2019年01月28日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
319ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-872-9

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