◆市場調査レポート:2025年07月31日発刊

2025 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

ディスプレイ・アプリケーション・部品材料の世界市場と注目技術の動向を徹底調査
−はじめに−
  • 2024年のディスプレイ市場は、中国においてエコ家電買い替えの補助金政策が実施されたことや、米国で第47代大統領が選出され、関税税率上昇を懸念したセット機器・パネルの駆け込み生産が行われたことで、当初の想定よりも需要が上振れした。TV向けでは80in以上の大型パネルが想定以上に増加しており、平均サイズの大型化もパネル需要拡大に寄与した。一方、2025年は関税に関わるニュース・臆測が日々刻々と変化しており、ディスプレイ産業においても不透明感が増している。
  • 政治的な要因や、COVID-19など世界的な危機による影響を除けば、TVなどディスプレイの主要アプリケーション市場は成熟している。ディスプレイデバイスについて国別で見た場合、市場の大部分を占めるTFT LCDはすでに中国メーカーが趨勢を占めている。今後はAMOLEDや、ディスプレイ材料についても中国メーカーのシェア上昇が予測される。こうした環境の中で、日系パネルメーカーは工場の閉鎖など事業縮小に追い込まれており、日系材料メーカーは高付加価値製品へのシフト、ビジネスモデルの転換を迫られている。
  • 2025年の注目トピックとしては、ミニLEDバックライト、フォルダブル端末、IT向けOLED投資などが挙げられる。ハイエンドTV市場では高価格なOLEDが苦戦する一方、低価格化が進んだミニLEDバックライト採用LCDが増加している。ローカルディミングのエリア数を増やしてコントラストを向上させているほか、新技術としてRGB-LEDパッケージも登場しており、広色域化も図られている。
  • フォルダブル端末はAppleが2026年下期に製品を投入すると予測され、大幅な市場拡大が期待されている。カバー材料、ハードコートフィルム、反射防止、タッチセンサーなどの関連部材で、Appleの採用構造・採用材料種類が注目されている。またSamsung DisplayやBOEなどがIT向けG8.7・OLEDラインの投資を進めており、2026年以降の量産を計画している。スマートフォン向けOLED市場が成熟するなか、フォルダブル端末による大面積化、新規市場であるIT機器向けの採用増加により、OLED市場の成長が続くと予測される。
  • 本市場調査資料は『液晶関連市場の現状と将来展望』と題した初版の刊行以来、34年目を迎える。関係各位が今後の事業戦略を立案・展開されるにあたり、本市場調査資料を役立てていただくことを切に望む。
−調査目的−
  • 本市場調査資料では、用途別・タイプ別ディスプレイデバイス採用動向、ディスプレイ関連部材市場を網羅的に調査し、最新の市場動向をまとめたデータベースの提供を目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
調査対象
セグメント
品目数 調査対象品目
ディスプレイ
デバイス
11品目 a-Si TFT LCD、LTPS TFT LCD、Oxide TFT LCD、W-OLED、QD-OLED、RGB蒸着リジッドOLED、RGB蒸着プラスチックOLED、RGB蒸着フォルダブルOLED、マイクロOLED、LCOS、マイクロLED
ディスプレイ
関連部材
26品目 LCD・OLED共通関連部材
ガラス基板、カラーレジスト、ブラックレジスト、表面処理フィルム、ACF、ターゲット材(純Cu・Mo系)、オーバーコート剤(感光性・熱硬化)、OCA、OCR
LCD関連部材
配向膜材料、液晶材料、シール剤、偏光板、偏光板保護フィルム・位相差フィルム、QDシート・QD拡散板、ミニLEDバックライトユニット、ミニLED用拡散板
OLED関連部材
フォルダブル用ハードコートフィルム、フレキシブルガラス、円偏光板、円偏光板保護フィルム・位相差フィルム、OLED用封止材、蒸着型発光材料、電荷発生材料、TFT基板用PIワニス、OLED用バンク材・平坦化材料
合計 37品目
−調査項目−
ディスプレイデバイス
1. デバイス構造・定義
2. 注目技術・業界トピックス
3. 主要参入メーカー一覧
4. 市場動向
1) 市場規模推移・予測
2) 市場概況
5. 用途別市場動向
1) 出荷枚数
2) 出荷面積
3) 出荷金額
6. 価格動向(2025年Q2時点)
7. メーカー別用途別出荷枚数・シェア
1) 2024年実績
2) 2025年見込
ディスプレイ関連部材
1. 製品概要・定義
1) 対象製品の定義・分類
2) デバイス製造における採用プロセス
2. 主要参入メーカー一覧
3. 主要原材料メーカー一覧
4. 市場動向
1) 市場規模推移・予測
2) タイプ別・用途別市場動向
3) 市場概況
5. 価格動向(2025年Q2時点)
6. 注目技術・業界トピックス
7. メーカーシェア
8. 納入関係(2025年Q2時点)
−目次−
1.0 総括(1)
1.1 ディスプレイ関連市場の動向(3)
1.1.1 市場概況(3)
1.1.2 ディスプレイデバイスおよび関連部材市場(4)
1.2 ディスプレイデバイスタイプ別市場規模推移・予測(5)
1.3 ディスプレイデバイスタイプ別用途別市場規模推移・予測(8)
1.3.1 ディスプレイデバイス全体用途別市場(8)
1.3.2 TFT LCD用途別市場(11)
1.3.3 AMOLED用途別市場(15)
1.3.4 マイクロOLED・LCOS・マイクロLED用途別市場(18)
1.4 用途別ディスプレイデバイス市場動向・メーカーシェア(21)
1.4.1 TV(21)
1.4.2 PCモニター(27)
1.4.3 ノートPC(32)
1.4.4 タブレット(37)
1.4.5 スマートフォン(42)
1.4.6 スマートウォッチ(47)
1.4.7 車載CID(52)
1.4.8 車載メーター(57)
1.4.9 車載その他(62)
1.4.10 HMD(66)
1.4.11 スマートグラス(71)
1.4.12 その他用途(76)
1.5 主要ディスプレイデバイスメーカーの業績推移(79)
1.6 主要ディスプレイデバイスメーカーの事業戦略(81)
1.7 LCD・OLED生産ライン一覧(85)
1.8 ディスプレイ関連部材市場規模推移・予測集計(91)
1.8.1 ディスプレイ関連部材市場成長率ランキング(91)
1.8.2 LCD・OLED共通関連部材(92)
1.8.3 LCD関連部材(93)
1.8.4 OLED関連部材(94)
2.0 業界動向(95)
2.1 ミニLEDバックライト関連市場・技術の最新動向(97)
2.2 フォルダブルスマートフォン関連市場・部材の最新動向(101)
2.3 車載ディスプレイ市場最新動向(106)
2.4 光学フィルム生産ライン・能力一覧(114)
2.5 中国における材料国産化の動向(120)
3.0 ディスプレイデバイス(127)
3.1 TFT LCD(129)
3.1.1 a-Si TFT LCD(129)
3.1.2 LTPS TFT LCD(135)
3.1.3 Oxide TFT LCD(141)
3.2 AMOLED(147)
3.2.1 W-OLED(147)
3.2.2 QD-OLED(153)
3.2.3 RGB蒸着リジッドOLED(159)
3.2.4 RGB蒸着プラスチックOLED(165)
3.2.5 RGB蒸着フォルダブルOLED(171)
3.3 マイクロOLED(177)
3.4 LCOS(181)
3.5 マイクロLED(185)
4.0 ディスプレイ関連部材(191)
4.1 LCD・OLED共通関連部材(193)
4.1.1 ガラス基板(193)
4.1.2 カラーレジスト(198)
4.1.3 ブラックレジスト(203)
4.1.4 表面処理フィルム(208)
4.1.5 ACF(215)
4.1.6 ターゲット材(純Cu・Mo系)(220)
4.1.7 オーバーコート剤(感光性・熱硬化)(225)
4.1.8 OCA(231)
4.1.9 OCR(236)
4.2 LCD関連部材(240)
4.2.1 配向膜材料(240)
4.2.2 液晶材料(244)
4.2.3 シール剤(248)
4.2.4 偏光板(252)
4.2.5 偏光板保護フィルム・位相差フィルム(257)
4.2.6 QDシート・QD拡散板(262)
4.2.7 ミニLEDバックライトユニット(266)
4.2.8 ミニLED用拡散板(271)
4.3 OLED関連部材(274)
4.3.1 フォルダブル用ハードコートフィルム(274)
4.3.2 フレキシブルガラス(279)
4.3.3 円偏光板(283)
4.3.4 円偏光板保護フィルム・位相差フィルム(288)
4.3.5 OLED用封止材(294)
4.3.6 蒸着型発光材料(298)
4.3.7 電荷発生材料(303)
4.3.8 TFT基板用PIワニス(307)
4.3.9 OLED用バンク材・平坦化材料(311)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2025 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

総額
198,000円(税抜 180,000円)

発刊日
2025年07月31日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
315ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-8351-0065-4

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