- ■このレポートには以下の最新版があります
- 2023 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧 市場編 (刊行:2023年12月14日)
- ■この資料は複数巻構成となっております
- 2009 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧(下巻)(刊行:2009年08月24日)
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−調査の背景− |
- 2008年後半の金融不安に端を発する世界的な経済環境の悪化は、百年に一度といわれるほどの大きな景気減退を示すこととなり、消費マインドの低迷に伴った企業業績の悪化は日本国内においても顕著となっている。この厳しい経済の低迷環境の中で、企業における設備投資は抑制されることとなり、これまで好調な市場成長を遂げてきたセキュリティビジネスについてもその影響を受けることとなっている。
- 元来企業におけるセキュリティ対策は、利益や生産性を高めるための投資ではなく、ネットワークやシステムを利用していく為の“保険”的な位置付けが強く、セキュリティ投資への積極性や意欲についても後ろ向きな考えや見解が多数を占めており、不況下における今日では、セキュリティ対策に関する投資も見直しや先送りといった案件が散見される状況である。
- しかしながら、ネットワークやシステムに依存するビジネスモデルが浸透する今日においては、企業の経営課題としてビジネス環境を安全に維持していくことは重要な使命であり、セキュリティ対策を怠る、若しくは不備が生じることで企業は多大なる損害を被ることとなり、こうした事態を回避するためのリスクマネジメントとしてセキュリティ対策の重要性はここ数年で強く認識されているため、企業経営の核となる部分でのセキュリティ投資は比較的安定している。
- 昨今の経済不況の影響は当然ながらセキュリティビジネスにも影響を及ぼすこととなったが、前述のようにセキュリティ対策は企業においての生命線であるとも言え、他のITビジネスのような大きな市場低迷には至っておらず、この不況下においても必要なビジネスとしての立ち位置を確立しているとも考えられる。
- 企業がセキュリティ対策を推進する背景としては、従来は個人情報保護法をはじめとした関連法規への対応といった法的な強制力や社会的な圧力などに拠るところが大きく、企業としては、こうした法規や基準への対応を実施することで、コンプライアンスや企業責任の証明を図るなど、企業価値を高めるためのセキュリティ対策として今後も推進されていくこととなろう。
- 今後、日本版SOX法に関わるIT全般統制の本格的な実装やスクールニューディール政策、IT化促進税制、情報基盤強化税制などの政府主導によるIT化の更なる促進や、昨今マスコミで報道された海外のサイバーテロを教訓とした対策の強化が進められていくことは必然であると考えられ、不況の影響により一時的な停滞感はあるものの、中・長期的な視点においてのセキュリティビジネス市場はこうした政策面、税制面、社会的環境を受けて再加速していくと考えられる。
- 当調査レポートは、今年度版より上・下巻の2分冊化を行っており、「上巻:市場編」では、前述した不況下でのセキュリティビジネスや企業価値向上としてのセキュリティ対策動向など、近年のビジネストレンドを踏まえた上でセキュリティ関連製品/サービス市場を把握し、また、クラウドコンピューティングやSaaS化動向など新たなビジネス形態が与えるセキュリティビジネスへのインパクトについても検証・分析を行っている、こうした調査・分析がネットワークセキュリティ市場における競争優位を確保するための戦略立案に資するマーケティング基礎データとして、大いに活用されることを切に望むものである。
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−調査目的− |
- セキュリティサービス及びセキュリティ製品における市場動向、市場占有率、参入企業動向などを調査することで個々のサービス/製品市場の傾向を分析・把握し、市場トレンドと方向性を明確化し、セキュリティサービス/製品ビジネスにおける今後の方向性を把握することを目的とした。
- なお、当調査レポートは、今年度版よりセキュリティ関連製品/サービス市場を把握する“上巻:市場編”と当該ビジネスに係わる企業の事業戦略を把握する“下巻:企業編”の2分冊化を図っており、“上巻:市場編”においては、より詳細な市場動向やトレンドの把握を行い、セキュリティ市場の検証、分析を多角的に行っている。
- 1998年の調査開始より継続調査プロジェクトとして毎年刊行している当資料は、昨今の市場環境を踏まえた上で、関連市場を掘り下げると共に、参入企業の事業戦略、ビジネスモデルなどを総合的に検証することで、当該市場における競争優位を確保するためのマーケティング戦略立案の基礎データを提供することを目的とした。
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−調査対象− |
- ■ネットワークセキュリティサービス:14品目
- ■ネットワークセキュリティ製品:32品目
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−目次− |
- I. 総括編
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1. ネットワークセキュリティビジネス市場の展望(3)
2. サービス/製品別市場規模推移(12)
3. サービス/製品カテゴリ別市場展望(20)
4. ネットワークセキュリティ製品別市場占有率(27)
5. セキュリティサービス/製品市場を取り巻く環境(33)
6. SaaS/クラウドセキュリティのインパクト(39)
7. セキュリティサービス/製品市場の方向性(43)
8. 主要参入企業一覧(46)
- II. ネットワークセキュリティサービス・製品編
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- A. ネットワークセキュリティサービス
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1. セキュリティコンサルティングサービス(58)
2. 事業継続性コンサルティングサービス(63)
3. セキュリティ検査・監査サービス(66)
4. アプリケーション脆弱性検査サービス(71)
5. セキュリティ教育・トレーニングサービス(75)
6. セキュリティ情報提供サービス(78)
7. ファイアウォール運用管理サービス(81)
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8. ウイルス監視サービス(85)
9. 不正アクセス監視サービス(89)
10. 統合セキュリティ監視サービス(94)
11. ログ統合管理サービス(98)
12. 電子認証サービス(102)
13. タイムスタンプサービス(106)
14. オンラインバックアップサービス(109)
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- B. ネットワークセキュリティ製品
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1. ワンタイムパスワード(114)
2. デバイス認証ツール(119)
3. 認証デバイス(123)
4. シングルサインオン(135)
5. PKI関連製品(139)
6. 統合ID管理ツール(144)
7. RADIUSサーバ(149)
8. Webフィルタリングソフト(153)
9. 検疫ツール(158)
10. フォレンジックツール(165)
11. シンクライアント(SBCソフト)(171)
12. 統合ログ管理ツール(175)
13. 変更管理ツール(180)
14. ファイアウォール/VPN関連製品(184)
15. セキュリティ検査/監視ツール(194)
16. 統合アプライアンス/UTM(201)
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17. ウイルス対策ツール(207)
18. Webセキュリティアプライアンス(216)
19. Webアプリケーションファイアウォール(220)
20. データベースセキュリティ製品(228)
21. メールフィルタリングソフト(232)
22. メール暗号化ツール(237)
23. 電子メールセキュリティアプライアンス(242)
24. 電子メールアーカイブツール(251)
25. 端末管理・セキュリティツール(256)
26. DRM(274)
27. DLP(278)
28. 電子透かし(地紋)(283)
29. 暗号ライブラリ/ツールキット(287)
30. 入退室管理システム(292)
31. フラッパーゲート(296)
32. 電子錠キャビネット(301)
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