◆市場調査レポート:2021年08月06日発刊

2021 次世代カーテクノロジーの本命予測

環境規制対策、電動化に向けた先進技術、既存技術、代替技術の本命を探る
−はじめに−
  • 新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が始まって1年以上が経過した。ワクチンの接種も開始され、一部の国や地域では流行以前の日常が回復しつつある。
  • とはいえ、世界全体が日常を取り戻すにはしばらく時間を要すると予測されている。しかしあらゆる産業は「ウィズコロナ」「ポストコロナ」を目指した取り組みを加速させつつある。
  • 自動車産業では、COVID-19流行以前からCASE(Connected、Autonomous、Shared&Services、Electric)と呼ばれる4分野が注目を浴びてきたが、特に環境問題に関連する「Electric(電動化)」の注目度が高まっている。
  • その背景としては、欧州各国を中心に2030年以降でのガソリン車やディーゼル車といった内燃機関車の販売を禁止する政策が次々に打ち出されていることが挙げられる。各国が内燃機関車を禁止する政策を立案した背景には、地球温暖化を含むさまざまな環境問題への対策がある一方で、自動車産業のレジームチェンジを見据えて先手を取り、将来において優位な立場を確保したいという思惑があると考えられる。
  • 目標実現の可能性はまた別途検証されることになるとしても、現実の政策が内燃機関車から電動車にシフトさせる方向で一致するようになってきた以上、自動車関連企業も電動車に関連する技術開発への投資をさらに拡大させていかなければならない。その結果、2020年代に入り、自動車メーカーによる電動車関連の製品/技術に関する発表がない日はほとんどないほどになっている。
  • 普及が確定しつつある電動車であるが、その特徴には走行時の環境負荷物質の排出が少ないだけでなく、従来の内燃機関車よりも部品点数が少なく、製造しやすい点が挙げられる。その結果、情報家電などがたどってきた過去と同じく、新興国の新規メーカーでも参入しやすくなると同時に、差別化要因が製品そのものの性能から、快適性やデザインなどに変化していく可能性が考えられる。
  • 自動車産業が情報家電と同じ道をたどる場合、自動車メーカーはどのような快適性やデザインで差別化を図るべきか。そこでキーとなるのが前述したCASEの他の要素、すなわちConnected(通信技術)、Autonomous(自動運転技術)、Shared&Services(シェア&サービス)関連の技術である。
  • 本市場調査資料では、注目度が高まる電動化に関する技術を中心としつつ、CASE全体に関する多様な技術の市場動向や技術動向を検証し、今後の自動車産業の中でさらなる成長や生き残りを図る上でどのような技術に注目し、投資していくべきかを判断する上で参考となるデータを提示することとした。
  • 本市場調査資料が、未来の自動車産業に挑む全ての関係各位に、幅広くご活用いただけることを願っている。
−調査目的−
  • 本市場調査資料は、電動化・環境関連技術を中心に、自動車関連の多様な有望技術を、それぞれの課題、競合技術とのすみ分け・競合・融合の展望を予測し、2030年代以降の本命技術を明らかにすることを調査目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
調査対象品目数対象品目
A. 環境技術 28品目
  • 電動化システム(MHVシステム/SHVシステム/PHVシステム)
  • 完全電動化システム(EVシステム/FCVシステム)
  • 二次電池(LiB/全固体二次電池/水素燃料電池)
  • バックアップ電源(EDLC/LiC/LiB)
  • モーター(駆動用モーター/e-Axle/インホイールモーター)
  • パワーデバイスモジュール(Si-IGBT/SiC/GaN)
  • 充電(急速充電/ワイヤレス給電)
  • システム冷却(電動ウォーターポンプ/機械式ウォーターポンプ)
  • バッテリー冷却(水冷式/空冷式/ペルチェ素子式)
  • 電動車用暖房システム(PTCヒーター/ヒートポンプ)
  • 触媒(触媒コンバーター/電気加熱式触媒コンバーター)
B. コックピット技術 19品目
  • 次世代カーナビゲーションシステム(統合コックピット/IVI/スマートフォン連携)
  • V2X(DSRC/C-V2X)
  • 通信技術(セルラーモジュール/Wi-Fi+Bluetoothコンボモジュール/Ethernet/FlexRay/MOST)
  • 非接触ヒューマンインターフェース(ジェスチャー/視線認識/音声認識)
  • 次世代認証技術(指紋認証/顔認証/虹彩認証)
  • バイタルセンサー(心電センサー/ミリ波レーダー/その他)
C. その他 6品目
  • ADAS/自動運転システム・センシング機器(カメラ単体・レーダーセンサー単体、カメラ+レーダーセンター、カメラ+レーダーセンサー+LIDAR)
  • E/Eアーキテクチャー(分散型/ドメイン型/ゾーン型)
合計53品目
−調査項目−
個票編
1. 技術概要
2. 競合技術の比較
3. 各技術の搭載市場規模予測
  (2019年実績〜2040年予測)
4. エリア分析(日本・欧州・北米・中国)
5. 各技術の出荷数量市場と1台当たりの平均搭載数
6. 参入企業・開発企業一覧
7. メーカーシェア(出荷数量ベース)
8. 開発動向
9. ロードマップとコスト見通し、普及に向けての課題点
10. 本命技術予測と普及シナリオ
−目次−
I. 総括編(1)
1. 次世代カーテクノロジーのロードマップ(3)
2. 2030年代の自動車像(10)
3. 乗用車/トラック/バスの生産台数市場規模予測(12)
4. 電動車(MHV/SHV/PHV/EV/FCV)の生産台数市場規模予測(15)
5. パワートレインの本命(19)
6. コックピット技術の本命(24)
7. 2020年〜2050年に向けた環境規制動向(30)
8. 電動化プラットフォームビジネスの展開動向(33)
9. 電動化/コックピットビジネスに向けた提携・アライアンス動向(35)
10. OTA採用動向およびOTA採用車普及予測(38)
11. 電動車普及に向けた再生エネルギーの動向(41)
II. 個票編(43)
A. 環境技術
A-1 電動化システム(MHVシステム/SHVシステム/PHVシステム)(45)
A-2 完全電動化システム(EVシステム/FCVシステム)(57)
A-3 二次電池(LiB/全固体二次電池/水素燃料電池)(68)
A-4 バックアップ電源(EDLC/LiC/LiB)(80)
A-5 モーター(駆動用モーター/e-Axle/インホイールモーター)(91)
A-6 パワーデバイスモジュール(Si-IGBT/SiC/GaN)(104)
A-7 充電(急速充電/ワイヤレス給電)(114)
A-8 システム冷却(電動ウォーターポンプ/機械式ウォーターポンプ)(123)
A-9 バッテリー冷却(水冷式/空冷式/ペルチェ素子式)(134)
A-10 電動車用暖房システム(PTCヒーター/ヒートポンプ)(145)
A-11 触媒(触媒コンバーター/電気加熱式触媒コンバーター)(154)
B. コックピット技術
B-1 次世代カーナビゲーションシステム(統合コックピット/IVI/スマートフォン連携)(163)
B-2 V2X(DSRC/C-V2X)(174)
B-3 通信技術(車外通信技術/車内通信技術)(183)
B-4 非接触ヒューマンインターフェース(ジェスチャー/視線認識/音声認識)(200)
B-5 次世代認証技術(指紋認証/顔認証/虹彩認証)(210)
B-6 バイタルセンサー(心電センサー/ミリ波レーダー/その他)(221)
C. その他
C-1 ADAS/自動運転システム・センシング機器(231)
C-2 E/Eアーキテクチャー(244)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2021 次世代カーテクノロジーの本命予測

頒価
165,000円(税抜 150,000円)

発刊日
2021年08月06日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
253ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-945-0

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