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−はじめに− |
- 添加剤は、プラスチックやゴム、コーティング材料に配合することで各種機能を維持・強化することを目的に使用されている。
- 添加剤の主な機能として、可塑性や流動性、分散性などレオロジーコントロールと物性維持・改善を目的とされる。また機能性を強化する場合に用いられるが、剛性や耐衝撃性、耐熱性、難燃性、耐候性、導電性など目的に合った付加価値を付与することができる。
- これまで弊社では主にプラスチック用の添加剤を中心に取り上げてきた。本市場調査資料ではプラスチック以外にもゴムや塗料・コーティング、場合によってはセラミックスなどの無機材料についての添加剤についても対象とした。
- 2020年に新型コロナウイルスが世界に蔓延し、世界経済は大きく停滞した。自動車生産台数は世界的に大きく減少し、人の移動が制限されたことにより航空機業界も大きな打撃を受けている。土木や建築、設備投資関係も全体的に計画が遅延している。
- 一方でテレワークや巣ごもり需要などで拡大した産業もある。エレクトロニクス関係は中国の製造が特に好調であり、半導体から実装、ディスプレイ産業、関連部品などの生産は右肩上がりで推移した。この事実は世界経済を大不況に陥らないための歯止めとなったとも考えられる。
- しかし、添加剤においては特に自動車生産台数減少の影響を強く受けマイナス成長となった。本市場調査資料で対象とした世界市場41品目の2020年は4兆7,137億円(前年比86.9%)となった。その後は経済回復が順調に進むものとみられ、2024年5兆7,354億円まで拡大していく予測である。
- 2021年以降、新型コロナウイルスで打撃を受けた産業については徐々に回復していくものとみられる。今後は環境対応や自動車のEV化、5Gなどのエレクトロニクス関連投資などが注目されるが、このほか、新型コロナウイルスの影響から抗菌・抗ウイルス剤が大きく市場を伸ばしており、注目されている。
- 最後に、本市場調査資料が当該市場参入各社の経営、研究、製造、販売など、マーケティング活動全般においてご活用いただけるものと確信しております。
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−調査目的− |
- 本市場調査資料では、プラスチックやゴム、塗料やコーティング、接着剤などに強度、耐熱性、難燃性、耐候性など目的に合った付加価値、各種機能を付与できる材料を添加剤と定義付け、市場を調査した。機能的改善、電気的機能、熱的機能、耐候・光的機能に分類し、市場規模、採用用途動向、メーカーシェア、海外動向、添加対象物など動向をまとめた。
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−調査対象− |
- ■調査対象品目
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調査対象 | 対象品目 |
A 機能的改善 | 15品目 | ガラス繊維(熱可塑性樹脂用)、ガラス繊維(熱硬化性樹脂用)、炭素繊維(PAN系)、炭素繊維(ピッチ系)、アラミド繊維・パウダー、セルロースナノファイバー・ ナノクリスタル、摺動性付与剤、流動性改善剤、粘着性付与剤(タッキファイヤー)、耐衝撃改質剤(モディファイヤー)、α-オレフィンコポリマー、相溶化剤(オレフィン用)、相溶化剤(エンプラ用)、PP用結晶核剤、生分解性添加剤 |
B 電気的機能 | 4品目 | 帯電防止剤(低分子・高分子・導電性高分子)、帯電防止剤(無機系)、導電性カーボンブラック、CNT(カーボンナノチューブ) |
C 熱的機能 | 6品目 | 難燃剤(臭素系)、難燃剤(リン系)、難燃剤(三酸化アンチモン)、難燃剤(水酸化物)、難燃剤(その他)、近赤外線吸収材料 |
D 耐候・光的機能 | 6品目 | 酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤(HALS)、紫外線遮蔽材料、光拡散剤、光重合開始剤 |
E その他 | 12品目 | 消臭剤、無機系抗菌・抗ウイルス剤、有機系抗菌・抗ウイルス剤、光触媒用酸化チタン・酸化タングステン、シランカップリング剤、エポキシ硬化剤、乳化剤(水性樹脂用)、水性架橋剤、塗料用・コーティング用添加剤(揺変剤、表面調整剤、分散剤)、高耐熱コンパウンド型剥離剤、熱膨張性マイクロカプセル、医薬品添加剤 |
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−調査項目− |
1. 製品概要
2. 主要参入企業一覧
3. 市場動向
4. 価格動向
5. タイプ・グレード別動向
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6. 用途別ウェイト(2020年)
7. メーカーシェア(2020年)
8. 添加対象材料別ウェイト(2020年)
9. 研究開発・技術動向
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−目次− |
- I. 市場総括編(1)
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- 1. 高機能添加剤市場の動向(3)
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1) 調査結果概要(世界市場)(3)
2) 高機能添加剤対象品目の位置付け(5)
3) 市場規模推移および予測(2017年〜2024年予測)(6)
- 2. 成長率ランキング(7)
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1) 市場成長およびトレンドの分析(7)
2) 新型コロナウイルスの影響(9)
3) 市場予測ベース(基礎数値)(10)
- 3. 分野別動向(12)
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1) 難燃材料分野(12)
2) 帯電防止・導電材料分野(14)
3) 抗菌・抗ウイルス分野(16)
4) 複合材料分野(20)
5) その他コンパウンド(22)
- 4. 用途別動向(24)
- 5. 添加対象材料動向(28)
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1) 世界市場(28)
2) 国内市場(30)
3) 添加対象分野別ウェイト(32)
- 6. 技術的課題・ニーズ(33)
- II. 集計編(35)
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- 1. 市場規模推移および予測(2017年〜2024年予測)(37)
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1) 国内・海外・世界市場別(37)
2) グレード・タイプ別(49)
- 2. 価格一覧(54)
- III. 品目別市場編(59)
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A. 機械的改善(61)
A1. ガラス繊維(熱可塑性樹脂用)(63)
A2. ガラス繊維(熱硬化性樹脂用)(67)
A3. 炭素繊維(PAN系)(71)
A4. 炭素繊維(ピッチ系)(76)
A5. アラミド繊維・パウダー(81)
A6. セルロースナノファイバー・ ナノクリスタル(87)
A7. 摺動性付与剤(91)
A8. 流動性改善剤(95)
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A9. 粘着性付与剤(タッキファイヤー)(97)
A10. 耐衝撃改質剤(モディファイヤー)(100)
A11. α-オレフィンコポリマー(104)
A12. 相溶化剤(オレフィン用)(107)
A13. 相溶化剤(エンプラ用)(110)
A14. PP用結晶核剤(114)
A15. 生分解性添加剤(119)
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B. 電気的機能(123)
B1. 帯電防止剤(低分子・高分子・導電性高分子)(125)
B2. 帯電防止剤(無機系)(131)
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B3. 導電性カーボンブラック(136)
B4. CNT(カーボンナノチューブ)(141)
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C. 熱的機能(147)
C1. 難燃剤(臭素系)(149)
C2. 難燃剤(リン系)(154)
C3. 難燃剤(三酸化アンチモン)(159)
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C4. 難燃剤(水酸化物) (163)
C5. 難燃剤(その他)(169)
C6. 近赤外線吸収材料(172)
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D. 耐候・光的機能(177)
D1. 酸化防止剤(179)
D2. 紫外線吸収剤(183)
D3. 光安定剤(HALS)(187)
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D4. 紫外線遮蔽材料(191)
D5. 光拡散剤(195)
D6. 光重合開始剤(199)
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E. その他(205)
E1. 消臭剤(207)
E2. 無機系抗菌・抗ウイルス剤(211)
E3. 有機系抗菌・抗ウイルス剤(216)
E4. 光触媒用酸化チタン・酸化タングステン(219)
E5. シランカップリング剤(224)
E6. エポキシ硬化剤(228)
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E7. 乳化剤(水性樹脂用)(232)
E8. 水性架橋剤(237)
E9. 塗料用・コーティング用添加剤(揺変剤、表面調整剤、分散剤)(241)
E10. 高耐熱コンパウンド型剥離剤(246)
E11. 熱膨張性マイクロカプセル(249)
E12. 医薬品添加剤(254)
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