◆マルチクライアント調査レポート:2020年06月30日発刊

中国の新エネ車市場の実態調査(2020年)

市場停滞下での生き残りをかけた新エネ車メーカー各社の事業戦略
「A. 市場編」「B. 電池編」「C. 機電編」
−はじめに−
  • 2019年に中国で見つかったCOVID-19は、瞬く間に全世界的に流行し、世界経済に大きな打撃を与えた。その中で、中国は、他国よりも早期にコロナの蔓延を経験したことから、対策が先行したこともあり、経済再開も早く、規模や方法を限定しながらも、2020年6月現在、市場には回復の兆しがみえつつある。自動車産業をみても、2020年4月には国内販売成長率がプラスに転じたが、これは中央政府や地方政府によるCOVID-19対応支援策が大きな要因となった。
  • 自動車産業に関わる政策では、2020年4月の時点で、本来は2020年内で打ち切りとなるはずであった新エネ車向けの補助金や購置税の減免政策を2022年末まで延期することを発表した。また、6月22日に工信部から発表されたダブルクレジット制度の改定でも、多くの緩和策が反映されている。
  • これらの政府からの支援対応策を背景に、新エネ車市場はいち早く回復しつつある。既に始まっているダブルクレジット制度は、年毎に要求値があり、本格的な実施状況にあるため、全ての自動車メーカーはクレジット目標を達成するために、積極的な電動化が求められることになった。来年から始まる新しいダブルクレジット制度(2021〜2023年が対象)では、PHEV、BEV、FCVなどNEVに相当するパワートレインに加えて、低燃費車も奨励されている。低燃費車の規定をクリアするためにも、何かしらの電動化が必要となるため、最低でもHEV化や48V化が必須となってくる。既に環境対策や安全対策によって、部品点数や開発コストが膨らむ自動車メーカーは、パワートレイン戦略の見直しが迫られる。低燃費車としてHEVを売りながら、BEVを投入することで優遇を最大限に得、ラインアップ全体での電動化を進めなければならない。
  • また、アフターコロナの復興支援対策の中には、充電インフラの建設は政府が投資する「新基建」(新型インフラ投資)の1分野とされている。2008年のリーマンショック時の投下額と同等規模の4兆元のインフラ投資を行い、5Gや新エネ車、充電インフラを含めた7大分野に資金注入を行うことを決定している。また、中央政府からの支援だけでなく、地方政府からもリーマンショック時を上回る資金規模でのインフラ投資が計画されている。このような背景の中で、2020年5月には、中国電力企業連合会とCHAdeMo協議会が連携をさらに強化し、CHAdeMo3.0を発表した。現行のCHAdeMO(日本規格)とGB/T(中国規格)は、次世代バージョンとしてChaoJi/CHAdeMO3.0で統一され、今後、中国市場に積極的な展開を進めるTeslaもChaojiに対応する。また、ChaoJi/CHAdeMO3.0は、双方向充電器に対応し、車両への充電だけでなく、家庭電源や系統電源に電力供給するV2Xでの発展も想定されている。さらに、大量に設置される5G基地局には多くのバックアップ電源が必要とされているが、そこでも使い古した動力電池のリユースが想定されている。世界最大の電動車を抱えるマーケットの強みを生かしたビジネスモデルが生まれている。
  • 中国では、新エネ車産業が発展するためのロードマップとして、2035年までを見据えた目標が設定されている。その中では、2020年以降の中国市場では、より厳しい排ガス規制、ダブルクレジット制度の実施、電池リユース、LCA、ICV(自動運転)、安全性能の全てを考慮しなければならない厳しい市場環境となっていくことは間違いない。本特別調査報告書では、今後の新エネ車にどのような技術が用いられ、どのメーカーが、どのような車種を展開していくことで生き残ることができるのか、各自動車メーカーの戦略を把握するために、直近の展開を読み解くことを調査の主眼とした。電動化を実現するための主要部品メーカー、電動化の価値を一層高めるためのV2Xや充電インフラなどの関連企業に関しても、併せて調査を行った。
−調査目的−
  • 本特別調査報告書は3パートに分けて、中国の新エネ車市場の情報をまとめ、整理している。中国市場における最新な新エネ車関連の情報とデータベースを提供することを目的とした。
A. 市場編/インフラ+自動車
市場編/インフラのポイント:
  • 新エネ車市場の関連政策と今後の方向性(ポスト補助金、新たなNEV規制、電池のリユース、リサイクル、主要自動車メーカーと部材メーカーの供給関連)
  • 充電インフラの市場規模および方向性(充電インフラの市場全体像、HPC、ワイヤレス充電、V2G、充電モジュールなどのコア部材)
  • FCVの現状および将来展望(中国ローカル企業の参入企業、開発動向、関連インフラ市場の動向)
  • アフターコロナの中国新エネ車市場の将来展望(コロナによる市場への影響、中国政府の姿勢、主要自動車メーカーの動向)
自動車のポイント:
  • 主要自動車メーカー5社の個別動向(台数規模および計画、協力メーカー、供給ベンダー、自動運転への対応など)
  • 外資自動車メーカー3社の個別動向(中国戦略、投入車種、現地ローカライズ、開発動向)
  • 新興自動車メーカー3社の個別動向(参入背景、台数規模、開発/生産動向、既存自動車メーカーとの差異化、供給関係)
参考資料:補助金受給状況のデータ集(乗用車/商用車込みすべての受給者一覧)
B. 電池編/動力電池+電池リサイクル
ポイント:
  • 動力電池市場規模および予測、Top20社の生産能力、シェア、開発動向、コストトレンド、正極材、負極材、セパレーター、電解液の参入メーカーおよび生産動向
  • 電池メーカー4社の個別動向(出荷台数および計画、増産状況、主要顧客、供給関係など)
  • リサイクルメーカー3社の個別動向(参入背景、事業規模、リサイクル能力、技術動向、ビジネスモデル)
C. 機電編
ポイント:
  • モーター/電動アクスル、インバーターモジュール、車載用充電器/ DC-DCコンバーター、BMS市場規模および予測、参入メーカーシェア、搭載コスト、供給関係、機電一体化設計の動向、高熱性能など
  • 関連機電・機電メーカーのケーススタディ(上記4カテゴリーのうち、1カテゴリー3〜4社)
−調査対象分野/企業/団体−
分野企業/団体
充電インフラ関連
運営メーカー
青島特來電新能源(TELD)、普天新能源(PTNE)、上海富電科技(Tellus Power)など
設備メーカー
許継集団(Xuji Group)、国電南瑞科技(Nari Tech.)、青島特鋭徳電気(TGOOD)など
充電モジュールメーカー
華為技術(Huawei)、中達電通(DELTA)、深圳英可瑞(INCREASE)、盛弘(Sinexcel)、科士達(KSTAR)
自動車メーカー
主要メーカー
上海汽車、広州汽車、Geely、北京汽車、長安汽車、BYD、JAC
新興メーカー
蔚來汽車(NIO)、威馬汽車、小鵬汽車、拜騰汽車(BYTON)、愛馳汽車(AIWAYS)
外資系メーカー
VW、Daimler、Tesla
EV用動力電池関連
電池メーカー
CATL、BYD、国軒高科(Guoxuan High-Tech)、力神(Lishen Battery)、孚能科技(FARASIS)、比克動力(BAK)など
電池関連材料メーカー
正極材、負極材、セパレーター、電解液などの材料メーカー
電池リサイクル華友鈷新材料(Huayou)、豪鵬科技(Highpower)、格林美(GEM)、邦普循環(Brunp)、光華科技(GHTECH)など
BMSメーカー億能電子(E-POWER)、深圳科列(Klclear)、妙益科技(Mewyeah)、均勝電子(JOYSON)など
モーターメーカー大洋電機(BROAD-OCEAN)、上海大郡(DAJUN TECH)、精進電動(JJE)、上海電駆動(EDRIVE)など
OBCメーカー欣鋭科技(Shinry)、富特科技(EV-TECH)、得潤電子(Deren Electronic)、中港電力(ZG-Power)、鉄城信息(Tiecheng Information)、威邁斯(V-Max)、英博尔(INPOWER)、Valeo、Kostalなど
DC-DCコンバーター
メーカー
欣鋭科技(Shinry)、鉄城信息(Tiecheng Information)、富特科技(EV-TECH)、中港電力(ZG-Power)、UAES、麦格米特(Megmeet)、威邁斯(V-Max)、Valeo、Kostalなど
インバーターメーカーUAES、華域電動(HUAYU)、上海奉天電子(FENGTIAN)、創駆上海、大洋電機(BROAD-OCEAN)など
大学/研究機関清華大学、同済大学、北京理工大学など
政府関連組織科技部、工信部、能源局、環保部、中国自動車工業会、中国汽車技術研究中心(CATARC)、有色金属研究所(Grinm)、国聯汽車動力電池研究院(Glabat)など
−「A. 市場編」目次−
I. 中国における新エネ車の関連政策および将来展望(1)
1. 中国における新エネ車に関する政策および動向(2)
2. 新エネ車における補助金政策の展開動向(5)
3. 中国新エネ車市場の規模および将来予測(8)
4. 2019年における新エネ乗用車の車種別販売状況(9)
5. 中国における各完成車メーカーの新エネ車展開状況(11)
6. NEV規制に関する最新政策動向(13)
7. 2019年NEV政策の導入による各完成車メーカーへの影響(14)
8. 省エネ車の市場動向(17)
9. FCVの市場予測(20)
10. 普及に伴う電池リユース、リサイクルの対応(21)
11. 軽量化における動向(29)
12. バッテリー交換式の動向(31)
13. 完成車メーカーと動力電池メーカーの供給関係(32)
14. 完成車メーカーとモーターメーカーの供給関係(34)
15. 完成車メーカーとインバーターメーカーの供給関係(35)
16. 完成車メーカーとOBC/DC-DCコンバーターメーカーの供給関係(36)
17. 完成車メーカーとBMSメーカーの供給関係(37)
II. 中国における充電インフラ市場規模および将来展望(38)
1. ワールドワイド新エネ車関連インフラの市場規模および動向(39)
2. 中国市場における充電インフラの産業構造(44)
3. 中国における電力事情および充電インフラへの安定対応の可否(45)
4. 充電インフラの市場規模の現状および将来予測(47)
5. 各都市における充電インフラの普及状況(2019年12月までの累計)(52)
6. 充電インフラ運営事業者のシェア構成(53)
7. 各充電インフラ事業者と充電器メーカーの供給アライアンス(54)
8. 充電設備メーカーの参入一覧(55)
9. 充電設備メーカーシェア(2019年)(56)
10. 充電設備コストのトレンド(57)
11. HPC開発の方向性(58)
12. ワイヤレス充電開発の方向性(64)
13. V2G開発の方向性(68)
14. 中国の充電インフラに関連する標準/規格の現状と今後(70)
III. 中国における燃料電池自動車/インフラ市場の現状および将来展望(77)
1. 中国におけるFCVの現状および各都市での展開状況(78)
2. 中国における燃料電池関連政策一覧(79)
3. 中国における燃料電池産業の参入企業一覧(81)
4. 中国における燃料電池およびスタックの参入企業一覧(84)
5. 中国における燃料電池の技術ロードマップ(86)
6. 中国におけるFCVの販売実績および将来予測(2015年〜2020年・2025年)(87)
7. 中国における水素ステーションの一覧(88)
8. 主要完成車メーカーにおける燃料電池分野の提携先(90)
IV. アフターコロナの中国新エネ車市場将来展望(93)
1. 中国乗用車市場の変化(2020年5月まで)(94)
2. 中国新エネ車市場の変化(2020年5月まで)(95)
3. 中国における自動車消費を促進するための政策一覧(2020年6月まで)(96)
4. 主要自動車メーカーの販売動向(99)
V. 中国国内の大手自動車メーカーケーススタディ編(102)
V.1 BYD(103)
V.2 北京汽車(116)
V.3 Geely(128)
V.4 上海汽車(143)
V.5 広州汽車(156)
VI. 中国における外資系自動車メーカーケーススタディ編(169)
VI.1 VW(170)
VI.2 Daimler(177)
VI.3 Tesla(182)
VII. 中国国内の新興自動車メーカーケーススタディ編(187)
VII.1 NIO(188)
VII.2 威馬汽車(198)
VII.3 小鵬汽車(207)
−「B. 電池編」目次−
I. 中国における動力電池市場の現状と将来予測、電池リサイクルの関連動向(1)
1. 中国における動力電池市場の現状と将来(2)
1.1 中国動力電池の参入メーカー一覧(3)
1.2 中国動力電池出荷市場予測(2017−2025年)(5)
1.3 中国動力電池メーカー別出荷シェア(2019年)(6)
1.4 中国における主要動力電池関連企業の生産拠点分布、増産動向(TOP20社)(9)
1.5 中国における主要動力電池関連企業の生産能力(TOP20社)(10)
1.6 2018-2030年動力電池パックコスト、エネルギー密度の変化および予測(11)
1.7 動力電池コストダウンの方式(12)
1.8 動力電池メーカーと自動車メーカーのアライアンス動向(2019−2020年5月)(13)
1.9 完成車メーカーとの提携関係(14)
1.10 原材料メーカーとの提携関係(15)
1.11 動力電池システムの熱連鎖(16)
2. 電池リユース、リサイクルの関連動向(18)
2.1 普及に伴う電池リユース、リサイクルの対応(19)
2.2 動力電池リユース、リサイクルの流れおよび各段階の責任主体(22)
2.3 中国動力電池リユース、リサイクル参入企業の整理(23)
2.4 中国動力電池リユース・EVの市場規模(26)
2.5 中国動力電池リユース・リサイクル市場における課題点および企業参入動向(27)
2.6 動力電池全ライフサイクル監視システムに関する政策発表(29)
II. 動力電池メーカーケーススタディ編(30)
II.1. CATL(31)
II.2. BYD(44)
II.3. 力神(56)
II.4. FARASIS(64)
III. 動力電池リサイクル企業ケーススタディ編(72)
III.1. 格林美(GEM)(73)
III.2. 邦普循環(Brunp)(81)
III.3. 華友鈷業(Huayou Cobalt)(87)
−「C. 機電編」目次−
I. 新エネ車に搭載される機電部品の現状および将来展望(1)
1. 各製品カテゴリーの市場規模および将来予測(2)
2. 各製品カテゴリーの参入メーカーの一覧および工場拠点(4)
3. 各製品カテゴリーの主要参入メーカー動向(8)
4. 機電一体化の開発動向(2018〜2021年、2025年)(13)
5. コスト、サイズ、電圧のスペックの現状および将来開発動向(14)
II. 関連機電部品の個別動向(16)
1. モーター/電動アクスル(17)
2. インバーターモジュール(27)
3. OBC/DC-DCコンバーター(33)
4. バッテリーマネジメントシステム(42)
III. 主要機電メーカーケーススタディー編(49)
1. モーター/電動アクスルメーカーのケーススタディ(50)
2. インバーターモジュールメーカーのケーススタディ(56)
3. OBC/DC-DCコンバーターメーカーのケーススタディ(62)
4. バッテリーマネジメントシステムメーカーのケーススタディ(68)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
中国の新エネ車市場の実態調査(2020年)

頒価
A. 市場編:1,500,000円+税
B. 電池編:500,000円+税
C. 機電編:500,000円+税

発刊日
各巻2020年06月30日

報告書体裁
A4版 ワープロタイプアップ、PDF版標準添付

ページ数
A. 市場編:150ページ(予定)
B. 電池編:70ページ(予定)
C. 機電編:70ページ(予定)

担当部署
株式会社富士キメラ総研 中国事業グループ TEL. 03-3664-5839 FAX. 03-3661-1414
北京凯美莱信息咨询有限公司 TEL. +86-10-6581-6560 FAX. +86-10-6581-1993

お申し込み方法
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