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−はじめに− |
- 日本を含む124カ国と1地域が、2050年までのカーボンニュートラルの実現を表明している。この目標に対し、石油由来のナフサを原料にさまざまな化学品・ポリマーを製造している化学メーカーは、原料の転換を図り、脱石油化学を実現する必要がある。
- 近年は、SDGsやESGといったキーワードから、環境対応素材ニーズが高まっており、企業が自主的に目標を定め、カーボンニュートラルの実現を目指した活動が活発化しており、バイオケミカル・脱石油化学市場が成長している。
- また、ロシアとウクライナの戦争により、原油価格がさらに上昇している。調達やコスト面で不安定な原油に依存するのではなく、バイオマスや廃棄物など、多様な資源から化学品を製造することの重要性も増している。
- これまで、種類が少なく高機能化が難しい印象が強かったバイオプラやリサイクルポリマーであったが、バイオナフサやケミカルリサイクルといった新しい技術によって、ナフサ分解で生産できるものはすべてバイオ・脱石油化が可能となっている。
- 石油化学工業と比較した場合の課題はコスト・価格面であるが、原油価格が上昇していることや、バイオや脱石油化学が付加価値として認められる傾向にあり、課題は解決しつつある。例えば、PEのバイオ由来品は石化由来品に比べ2倍〜3倍の価格差があるにも関わらず、供給が追い付かないほど需要が拡大している。
- 将来的には低コスト化を進め、石油化学工業とのコスト差を縮める必要があるものの、バイオケミカル・脱石油化学品が、高価格で使いにくいというフェーズはすでに終わっており、今後はカーボンニュートラルを実現する価値ある素材として市場拡大が期待される。
- 本市場調査資料では、バイオケミカル・脱石油化学市場として、A. 化学品、B. ポリマー、C. リサイクルポリマー、D. 燃料の4分野・48品目の市場動向をまとめた。
- バイオケミカル・脱石油化学市場の現状を多面的に把握することで、本市場調査資料が関連各社の 経営、研究、製造、販売、新規事業計画策定や製品開発など、マーケティング全般においてご活用いただき、世界平和と地球環境問題解決の一助となれば幸甚である。
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−調査目的− |
- 本市場調査資料では、既存の石油化学工業からの脱却し、化学産業全体のカーボンニュートラルを実現する、バイオケミカル・脱石油化学市場の最新トレンドや市場の方向性を明確化することを目的とした。
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−調査対象− |
- ■調査対象品目
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調査対象 | 対象品目 |
A. 化学品 | A1 エチレン、A2 プロピレン、A3 ブタジエン・イソプレン、A4 メタノール、A5 MEG、A6 グリセリン、A7 乳酸、A8 PDO、A9 ECH、A10 アクリル酸、A11 BG、A12 1,4-BDO、A13 フルフラール、A14 HMF、A15 FDCA、A16 イタコン酸、A17 フェノール、A18 BTX、A19 セバシン酸、A20 ファルネセン、A21 ひまし油由来ポリオール、A22 リグニン誘導体 |
B. ポリマー | B1 PE、B2 PP、B3 PET・PEF、B4 PTT、B5 PA、B6 イソソルバイドPC、B7 CO2由来PC、B8 CO2由来PU、B9 SAP、B10 PU、B11 エポキシ、B12 PLA、B13 PBS、B14 PHA系ポリマー、B15 フラン樹脂、B16 酢酸セルロース、B17 でんぷん系、B18 でんぷん系(ガスバリア)、B19 CNF |
C. リサイクルポリマー | C1 MR-PE、C2 MR-PP、C3 MR-PET、C4 MR-PC |
D. 燃料 | D1 エタノール、D2 BDF、D3 ジェット燃料 |
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−調査項目− |
- ■共通調査項目
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1. 製品概要
2. 主要参入企業一覧
3. 市場動向(2018年〜2025年予測)
4. 価格動向
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5. 用途別ウェイト(2021年)
6. メーカーシェア(2021年)
7. 技術開発動向
8. 原料トレンド
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−目次− |
- I. 総合分析編(1)
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- 1. バイオケミカル・脱石油化学市場(3)
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1) 調査結果概要(3)
2) 分野別市場規模推移および予測(2018年〜2025年予測)(4)
3) バイオプラ・脱石化の方向性(5)
- 2. 分野別トレンド(6)
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1) 化学品(6)
2) ポリマー(8)
3) リサイクルポリマー(10)
4) 燃料(12)
- 3. 用途別トレンド(14)
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1) 全体用途別ウェイト(2021年)(14)
2) ボトル類(15)
3) 電気・電子(17)
4) 軟包装フィルム(19)
5) 食品容器(21)
6) 自動車(23)
7) ストロー・カトラリー類(25)
- 4. フローチャート(27)
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1) バイオマスおよびCO2由来化学品・ポリマーのフローチャート(27)
2) バイオナフサ・CRのフロー図(29)
- 5. 価格分析(31)
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1) バイオ品と石化品の価格差一覧(31)
2) バイオプレミアム化の事例(32)
- II. 集計編(33)
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1. 市場規模推移および予測(2018年〜2025年予測)(35)
2. 価格一覧(39)
- III. 品目別市場編(41)
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A. 化学品(43)
A1. エチレン(45)
A2. プロピレン(50)
A3. ブタジエン・イソプレン(53)
A4. メタノール(56)
A5. MEG(60)
A6. グリセリン(64)
A7. 乳酸(68)
A8. PDO(72)
A9. ECH(75)
A10. アクリル酸(78)
A11. BG(81)
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A12. 1,4-BDO(85)
A13. フルフラール(88)
A14. HMF(92)
A15. FDCA(94)
A16. イタコン酸(96)
A17. フェノール(100)
A18. BTX(103)
A19. セバシン酸(105)
A20. ファルネセン(109)
A21. ひまし油由来ポリオール(112)
A22. リグニン誘導体(116)
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B. ポリマー(121)
B1. PE(123)
B2. PP(127)
B3. PET・PEF(131)
B4. PTT(136)
B5. PA(139)
B6. イソソルバイドPC(145)
B7. CO2由来PC(149)
B8. CO2由来PU(153)
B9. SAP(157)
B10. PU(161)
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B11. エポキシ(165)
B12. PLA(169)
B13. PBS(174)
B14. PHA系ポリマー(178)
B15. フラン樹脂(181)
B16. 酢酸セルロース(185)
B17. でんぷん系(190)
B18. でんぷん系(ガスバリア)(195)
B19. CNF(199)
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C. リサイクルポリマー(203)
C1. MR-PE(205)
C2. MR-PP(208)
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C3. MR-PET(212)
C4. MR-PC(215)
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D. 燃料(219)
D1. エタノール(221)
D2. BDF(224)
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D3. ジェット燃料(227)
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