◆最新マルチクライアント調査レポート:2021年03月26日予定
新たなCO2固定化・利用技術の将来展望
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CCSや化学品変換以外にCO2を固定化できる炭酸塩、スーパー植物、バイオ炭、ブルーカーボン、微細藻類などの新たなカーボンリサイクル技術の将来性を探る |
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−調査の背景− |
- 菅総理は、2020年10月に召集された臨時国会の所信表明演説で、「温室効果ガスの排出量を2050年に実質ゼロにする」という目標を発表した。
- 従来以上にCO2の排出削減対策を進めるとともに、CO2を固定化する必要が出てきている。CO2の固定化には、これまで研究が進められてきたCCS、CO2を原料とした化学品・燃料への転換以外に、炭酸塩、コンクリート、植物・海藻などに固定化、電気化学的還元、光化学的変換を用いた利用技術の研究開発が実施されている。
- 炭酸塩、コンクリート、植物・海藻などへの固定化は、概念としては従来からあるが、近年国の支援を受け、本格的な研究開発が進められるようになってきている。
- 炭酸塩、植物などへのCO2固定化、電気化学的還元などの利用技術は、新たなカーボンリサイクルであり、「温室効果ガスの排出量を2050年に実質ゼロ」を実現するためには必要な技術である。
- 本調査企画では、新たなCO2固定化・利用技術の現状を明らかにしつつ、課題点、技術・市場の将来性などについて調査を行うこと目的とする。
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−調査対象− |
従来研究が進められてきたCO2固定化・利用技術 |
- CCS(CO2の地下貯留)
- CO2を原料とした化学品合成、燃料生産
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- 温室効果ガスの排出量を2050年に実質ゼロ実現には、左記以外のCO2固定化利用技術が必要。
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新たなCO2固定化・利用技術 |
- 炭酸塩固化
- コンクリート固化
- スーパー植物
- バイオ炭
- ブルーカーボン
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- 微細藻類
- MOF/PCP
- 電気化学的還元
- 光化学的変換
- その他先進的CO2利用方法
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- ■実用化のポイント
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- CO2固定化・利用技術の確立
- コスト低減
- CO2利用製品の用途開拓、ビジネスモデルの確立
- 安全性の確認
- 政策面における国の補助・支援
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調査ポイント |
(1) 新たなCO2固定化素材・技術の抽出、分類
(2) 国内外の政策、研究開発動向
(3) 問題点、課題点
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(4) CO2固定化・利用技術の想定用途
(5) 今後の技術ロードマップ
(6) 今後の市場性
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−調査対象− |
- 1. 対象品目
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- 1) 新たなCO2固定・利用技術
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CO2固定・利用技術 | 内容 |
炭酸塩固化 | |
コンクリート固化 | |
スーパー植物 | - ゲノム編集によるCO2吸収力の高い植物(草木)に固定
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バイオ炭 | |
ブルーカーボン | |
微細藻類 | |
MOF/PCP | |
電気化学的還元 | |
光化学的変換 | |
その他先進的CO2利用方法 | - 素材の抽出、除去、乾燥、含浸、付与、合成、吸収など
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- 2) 代替ターゲット製品(コンクリート骨材、材料(木材、CNFなど)、バイオマス燃料など)
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※代替ターゲット製品は、調査段階で抽出する。
- 2. 対象先(候補)
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- 1) 企業・研究機関
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CO2固定・利用技術 | 対象先(候補) |
炭酸塩固化 | - 日本コンクリート工業、太平洋セメント、日揮グローバル、竹中工務店など
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コンクリート固化 | - デンカ・ランデス、Solidia Technologies、Carbon Upcycling UCLAなど
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スーパー植物 | |
バイオ炭 | |
ブルーカーボン | |
微細藻類 | - ユーグレナ、デンソー、IHI、マツダ、東芝、電源開発、筑波大学、兵庫県立大学など
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MOF/PCP | - Atomis、京都大学、GSアライアンス、立教大学、日本曹達など
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電気化学的還元 | - 千代田化工建設、東京大学、大阪大学、理化学研究所、宇部興産、清水建設など
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光化学的変換 | - 東芝、東京工業大学、物質・材料研究機構、九州大学など
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その他先進的CO2利用方法 | - 昭和電工ガスプロダクツ、神鋼エアーテック、気相成長、山梨大学、東京工業大学など
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※海外企業・研究機関も対象とする。
- 2) 代替ターゲット製品メーカー:セメント、木材、製紙、石油など
- 3) 関連官庁、団体:経済産業省、NEDOなど
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−調査項目− |
- 1. 新たなCO2固定化・利用技術の概要
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1) 技術の分類・整理
2) 技術の概要
- 2. 国内外での支援体制・政策
- 3. 研究開発動向
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1) 主要研究開発企業・機関
2) 主要研究開発事例
- 4. 業界構造
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- 5. 問題点、課題点
- 6. CO2固定化・利用技術の想定用途
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- コンクリート骨材、材料(木材、CNFなど)、バイオマス燃料など
- 7. 今後の技術ロードマップ
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1) 現状の技術レベル
2) 各技術の有望性
3) 技術ロードマップ、実用化時期の見込み
4) 実用化段階におけるCO2固定・利用可能量
- 8. 今後の市場性、方向性
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1) 想定用途の市場規模、将来性
2) 想定用途市場のうち代替可能な市場規模
3) 今後の方向性(CCS、化学品変換技術との比較、今後の位置付け)
- 9. 新たなCO2固定化・利用技術の研究開発企業・機関ケーススタディ
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1) 技術概要、特色
2) 研究開発動向
3) 課題点、問題点
4) 開発の方向性、実用化の見込
5) ターゲットとしている用途・製品
6) 今後の市場性への見解
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