◆市場調査レポート:2020年08月14日発刊

2020 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

ディスプレイ・アプリケーション・部品材料の世界市場と次世代技術の動向を徹底調査
−はじめに−
  • 2019年は中国市場の需要減退、貿易摩擦を主要因としてディスプレイ関連市場は低調な推移となった。2020年に入ると、貿易摩擦に加え、世界的なCOVID-19感染症拡大により世界経済が停滞に向かい、ディスプレイ関連市場にも大きく影響を与えた。
  • COVID-19が業界内に与えた影響としては、在宅勤務の広がりによるノートPC、PCモニターの需要拡大が挙げられる。一方、マイナス影響としては、根底には貿易摩擦の問題があるものの、2020年上半期にスマートフォンや自動車で生産台数が減少に向かった。
  • ディスプレイデバイスタイプとしては、2020年もAMOLED市場の善戦が続いている。また、2021年以降は世界経済の回復とともに再び高成長に転じていく見通しである。このような状況の下、韓国メーカーによるTFT LCD生産ラインの規模縮小や停止、中国メーカーの淘汰再編、日系メーカーのTFT LCD生産からの撤退など、ディスプレイデバイス業界の再編がより一層進む見通しである。
  • 今後は、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなど「ウェアラブル」「AR・VR」「安全」にかかわるアプリケーション機器の高成長が期待される。ディスプレイデバイスとしてはAMOLEDのなかでもプラスチックAMOLEDやフォルダブルAMOLEDの高成長が期待される。また、AMOLED対抗としてマイクロLEDやミニLEDを活用したディスプレイの開発が進められており、これらに関連した部品材料の成長が期待できる。
  • 本市場調査資料は『液晶関連市場の現状と将来展望』とした初版の刊行以来、29年目を迎える。2020年版では「ディスプレイデバイス」「アプリケーション機器」「ディスプレイ関連部品材料」を対象とし、年間10兆円以上のディスプレイ関連市場と最新トピックスを網羅するデータベースとした。
  • COVID-19、貿易摩擦など出口が見えない世界経済不安の中、ディスプレイ関連市場の現状把握、および、今後の成長が期待される新分野を展望する上で大いに参考にしていただける内容になったと確信している。関連企業各方面で広くご活用いただければ幸いである。
−調査目的−
  • 「ディスプレイデバイス」「アプリケーション機器」「ディスプレイ関連部品材料」を網羅的に調査し、最新の市場動向をまとめたデータベースの提供を目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
ディスプレイデバイス5品目
(個票)
大型TFT、中小型TFT、大型AMOLED、中小型AMOLED、マイクロOLED
1品目
(個票以外)
オン・インセルタッチパネル
アプリケーション機器6品目
(個票)
TV、スマートフォン、スマートウォッチ・ヘルスケアバンド、ヘッドマウントディスプレイ、スマートグラス、車載ディスプレイ
16品目
(個票以外)
PCモニター・AIO、ノートPC、タブレット、パブリック・サイネージモニター、医療用モニター、カラーマネジメントモニター、放送局用モニター、携帯ゲーム機、フィーチャーフォン、DPF・ポータブルDVD、DSC、DVC、PND、MFP、ポータブルオーディオ、産業用・汎用ディスプレイ
ディスプレイ関連部品材料24品目
LCD・OLED共通関連部材
ガラス基板、カラーレジスト、ブラックレジスト・ブラックカラムスペーサー、カラーフィルター用顔料分散液、表面処理フィルム、ACF
LCD関連部材
配向膜材料、液晶材料、シール剤、偏光板、偏光板保護フィルム・位相差フィルム、QDシート
OLED関連部材
フォルダブル用カバー材料(透明ポリイミド・フレキシブルガラス)、円偏光板、円偏光板保護フィルム・位相差フィルム、OLED用封止材、OLED用ポリイミドワニス、蒸着型発光材料、電子輸送材料、Y-OCTA用オーバーコート剤、QDインク
タッチパネル関連部材
車載カバーガラス、メタルメッシュフィルム、OCR
−調査項目−
ディスプレイデバイス
1. 製品概要・定義
2. 市場動向
1) 市場規模推移・予測(2018年実績〜2025年予測)
2) 市場概況
3. サイズ別数量ウェイト(2019年実績・2020年見込)
4. メーカーシェア(2019年実績・2020年見込)
5. 地域別生産ウェイト(2019年実績)
6. 価格動向(2020年Q3時点)
7. 用途別市場動向(2018年実績〜2025年予測)
1) 出荷数量
2) 出荷金額
3) 平均単価
4) 市場見通し
アプリケーション機器
1. 採用ディスプレイのトレンド
2. 主要製品におけるディスプレイ採用事例
3. 市場動向
1) 市場規模推移・予測(2018年実績〜2025年予測)
2) 市場概況
4. セットメーカーシェア(2019年実績・2020年見込)
5. デバイス市場動向(デバイスメーカー出荷ベース/2018実績〜2025年予測)
1) 出荷数量
2) 出荷金額
3) 価格動向
(1) デバイスタイプ別平均単価推移・予測
(2) 主力製品の価格(2020年Q3時点)
4) デバイス市場概況
6. パネルベンダーシェア(2019年実績・2020年見込)と納入関係
ディスプレイ関連部品材料
1. 製品概要・定義
1) 対象製品の定義
2) 基本特性
3) 出荷形態
2. 主要参入メーカー一覧
3. 主要原材料メーカー一覧
4. 市場動向
1) 市場規模推移・予測(2018年実績〜2025年予測)
2) タイプ・用途別市場動向(2019年実績・2025年予測)
3) 市場概況・見通し
5. 価格動向(2020年Q3時点)
6. 注目技術・業界トピック
7. メーカーシェア(2019年実績・2020年見込)
8. 納入関係(2020年Q3時点)
−目次−
1.0 総括(1)
1.1 ディスプレイデバイス関連市場の動向(3)
1.1.1 市場概況(3)
1.1.2 分野別市場規模推移・予測(5)
1.1.3 ディスプレイデバイスタイプ別面積推移・予測(8)
1.1.4 TFT用途別面積と平均サイズの推移・予測(10)
1.1.5 TFTモード別面積推移・予測(13)
1.1.6 AMOLED用途別面積と平均サイズの推移・予測(15)
1.1.7 用途別オン・インセルタッチパネル出荷動向(18)
1.1.8 ディスプレイ関連部品材料市場成長率ランキング(19)
1.2 ディスプレイ応用製品の出荷動向・成長率分析(20)
1.3 ディスプレイデバイスメーカーの動向(22)
1.3.1 主要メーカーの業績推移(22)
1.3.2 主要メーカーの事業戦略(24)
1.3.3 企業アライアンス動向(26)
1.3.3.1 LCDアライアンス(26)
1.3.3.2 OLEDアライアンス(30)
1.3.4 生産ライン一覧(31)
1.3.4.1 LCD生産ライン一覧(31)
1.3.4.2 OLED生産ライン一覧(38)
1.3.5 ディスプレイデバイスメーカー別出荷動向(41)
1.3.5.1 大型TFTメーカー別用途別数量(41)
1.3.5.2 中小型TFTメーカー別用途別数量(45)
1.3.5.3 AMOLEDメーカー別用途別数量(53)
1.3.5.4 大型TFTメーカー別用途別面積(54)
1.3.5.5 中小型TFTメーカー別用途別面積(56)
1.3.5.6 AMOLEDメーカー別用途別面積(60)
1.4 ディスプレイ関連部材市場規模推移・予測集計(62)
1.4.1 LCD・OLED共通関連部材(62)
1.4.2 LCD関連部材(63)
1.4.3 OLED関連部材(64)
1.4.4 タッチパネル関連部材(66)
2.0 業界動向(67)
2.1 COVID-19の影響(69)
2.2 マイクロLED・ミニLEDの最新動向(70)
2.3 車載ディスプレイ市場・技術の最新動向(74)
2.4 OLED注目技術・材料動向(77)
2.5 偏光板業界注目動向(82)
3.0 ディスプレイデバイス(85)
3.1 大型TFT(87)
3.2 中小型TFT(97)
3.3 大型AMOLED(106)
3.4 中小型AMOLED(110)
3.5 マイクロOLED(114)
4.0 アプリケーション機器(119)
4.1 TV(121)
4.2 スマートフォン(129)
4.3 スマートウォッチ・ヘルスケアバンド(137)
4.4 ヘッドマウントディスプレイ(143)
4.5 スマートグラス(149)
4.6 車載ディスプレイ(155)
5.0 ディスプレイ関連部品材料(179)
5.1 LCD・OLED共通関連部材(181)
5.1.1 ガラス基板(183)
5.1.2 カラーレジスト(189)
5.1.3 ブラックレジスト・ブラックカラムスペーサー(193)
5.1.4 カラーフィルター用顔料分散液(197)
5.1.5 表面処理フィルム(202)
5.1.6 ACF(207)
5.2 LCD関連部材(211)
5.2.1 配向膜材料(213)
5.2.2 液晶材料(217)
5.2.3 シール剤(221)
5.2.4 偏光板(225)
5.2.5 偏光板保護フィルム・位相差フィルム(232)
5.2.6 QDシート(237)
5.3 OLED関連部材(243)
5.3.1 フォルダブル用カバー材料(透明ポリイミド・フレキシブルガラス)(245)
5.3.2 円偏光板(249)
5.3.3 円偏光板保護フィルム・位相差フィルム(253)
5.3.4 OLED用封止材(257)
5.3.5 OLED用ポリイミドワニス(262)
5.3.6 蒸着型発光材料(266)
5.3.7 電子輸送材料(271)
5.3.8 Y-OCTA用オーバーコート剤(275)
5.3.9 QDインク(278)
5.4 タッチパネル関連部材(281)
5.4.1 車載カバーガラス(283)
5.4.2 メタルメッシュフィルム(287)
5.4.3 OCR(291)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2020 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

頒価
198,000円(税抜 180,000円)

発刊日
2020年08月14日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
294ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-914-6

PDF版は書籍本文と同じ内容で印刷は不可となっています。
集計ファイル版は、TFT-LCD、AMOLEDの用途別/メーカー別出荷数量(2019年)、用途別/デバイスタイプ別/サイズ別出荷数量推移・予測(2018年〜2025年)をエクセルのピボットテーブルでデータベース化したものです。
お申し込み方法
下記のフォームにて直接お問い合わせ、お申し込みください。
受信後、担当者より折り返しご連絡いたします。
また、必要事項をE-mail、ファクシミリにてinfo@fcr.co.jpまでお送りいただいても結構です。
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