◆市場調査レポート:2020年08月04日発刊

2020年 バイオケミカル・脱石油化学市場の現状と将来展望

海洋汚染や地球温暖化対策として注目されるバイオケミカル市場
−はじめに−
  • 1970年代に2度発生したオイルショックにより石油が枯渇する懸念が世界中で広がり、石油は「あと40年で枯渇する」と言われた。以降、石油に代わる資源として、バイオマスを原料とした化学品が長年研究されてきた。
  • その後、2008年1月には、原油価格が100ドル/バレルを超え、脱石油化学への注目度が高まった。PLAをはじめとしたバイオプラスチックの開発が活発化し、資源枯渇の問題に加え経済的にもバイオマスから化学品を生産しようという動きが加速した。
  • しかし、結果的に石油は枯渇するどころか採掘可能な量は大幅に増加している。資源である以上いつかは枯渇するが40年という数字は事実とかけ離れていた。原油価格は下落し、2020年には新型コロナウイルスの影響で、一時的に価格がマイナスになるなど、石油の枯渇がバイオプラスチック開発の動機として成立しなくなった。
  • 一方で、地球温暖化や海洋汚染といった地球環境への関心が高まることで再度バイオマスや脱石油化学といったキーワードが注目されている。
  • 特に、海洋汚染問題は世界中が注目し、日本でもレジ袋の有料化など法整備も進んでいる。バイオプラスチックは海洋汚染問題そのものを解決しないという意見もあるが、環境に対する意識が高まることでバイオプラスチックの需要も拡大している。
  • また、これまでは多くの企業にとって環境問題は努力目標という側面が少なからずあったが、「ESG」や「SDGs」といった指標によって、バイオ・脱石油化学品を生産あるいは採用することは、企業価値を左右する重要な要素となりつつある。バイオケミカル・脱石油化学が付加価値(プレミアム)として受け入れられる時代に突入している。
  • 本市場調査資料では、バイオケミカル・脱石油化学市場として、バイオ化学品、バイオプラスチック、脱石化プラスチック、添加剤、バイオ燃料の5分野・50品目の市場動向をまとめた。
  • バイオケミカル・脱石油化学市場の現状を多面的に把握することで、本市場調査資料が関連各社の経営、研究、製造、販売、新規事業計画策定や製品開発など、マーケティング全般においてご活用いただき、地球環境問題解決の一助となれば幸甚である。
−調査目的−
  • 本市場調査資料は、バイオ化学品、バイオプラスチック、脱石化プラスチック、添加剤、バイオ燃料の5カテゴリーにおけるバイオケミカル・脱石油化学の市場を捉えた。注目用途、使用形態、原料などのトレンドや将来性を把握・分析することを目的とした。
−調査対象−
調査対象対象品目
A. バイオ化学品22品目エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、MEG、グリセリン、IPA、PDO、エピクロルヒドリン、アクリル酸、MMA、1,3-BDO、1,4-BDO、コハク酸、アスパラギン酸、フルフラール、HMF、イタコン酸、フェノール、BTX・FDCA、セバシン酸、ファルネセン
B. バイオプラスチック18品目PE、PP、PET・PEF、PTT、PA、イソソルバイドPC、SAP、PU、エポキシ、PLA、PBS、PHBH、PBAT、フラン樹脂、酢酸セルロース、でんぷん系、でんぷん系(ガスバリア)、トチュウエラストマー
C. 脱石化プラスチック3品目CO2由来PC、ケミカルリサイクルプラスチック、マテリアルリサイクルプラスチック
D. 添加剤3品目バイオマス可塑剤・改質剤、生分解性添加剤、CNF
E. バイオ燃料4品目バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェット燃料、バイオガス
−調査項目−
1. 製品概要
2. 主要参入企業一覧
3. 市場動向
4. 価格動向
5. 用途別ウェイト
6. メーカーシェア
7. 技術開発動向
8. 原材料トレンド
9. 今後の方向性
−目次−
I. 総合分析編(1)
1. バイオケミカル・脱石油化学市場(3)
1) 市場概要(3)
2) 分野別市場規模推移および予測(2016年〜2023年予測)(4)
3) バイオプラスチックの方向性(5)
4) 各分野別市場トレンド(6)
2. バイオプラスチックの用途別トレンド(13)
1) 用途別ウェイト(2019年)(13)
2) ボトル類(14)
3) 軟包装フィルム(16)
4) 電気・電子(18)
5) 食品容器(20)
6) 自動車(22)
7) ストロー・カトラリー類(24)
3. バイオケミカル・脱石油化学の主なフローチャート(26)
1) バイオマス・植物由来(26)
2) 廃棄物(28)
3) CO2(28)
4. バイオケミカル・脱石油化学原料概要(29)
1) バイオマス(29)
2) 廃棄物・CO2(30)
II. 集計編(31)
1. 主要参入企業一覧(33)
2. 市場規模推移および予測(2016年〜2023年予測)(43)
3. 品目別価格一覧(47)
III. 品目別市場編(49)
A. バイオ化学品
A1. エチレン(53)
A2. プロピレン(57)
A3. ブタジエン(59)
A4. イソプレン(63)
A5. MEG(66)
A6. グリセリン(69)
A7. IPA(72)
A8. PDO(74)
A9. エピクロルヒドリン(77)
A10. アクリル酸(80)
A11. MMA(83)
A12. 1,3-BDO(86)
A13. 1,4-BDO(90)
A14. コハク酸(93)
A15. アスパラギン酸(96)
A16. フルフラール(99)
A17. HMF(103)
A18. イタコン酸(105)
A19. フェノール(109)
A20. BTX・FDCA(112)
A21. セバシン酸(114)
A22. ファルネセン(117)
B. バイオプラスチック
B1. PE(123)
B2. PP(127)
B3. PET・PEF(129)
B4. PTT(133)
B5. PA(136)
B6. イソソルバイドPC(140)
B7. SAP(144)
B8. PU(148)
B9. エポキシ(151)
B10. PLA(154)
B11. PBS(158)
B12. PHBH(162)
B13. PBAT(165)
B14. フラン樹脂(169)
B15. 酢酸セルロース(171)
B16. でんぷん系(175)
B17. でんぷん系(ガスバリア)(179)
B18. トチュウエラストマー(183)
C. 脱石化プラスチック
C1. CO2由来PC(189)
C2. ケミカルリサイクルプラスチック(194)
C3. マテリアルリサイクルプラスチック(197)
D. 添加剤
D1. バイオマス可塑剤・改質剤(203)
D2. 生分解性添加剤(206)
D3. CNF(209)
E. バイオ燃料
E1. バイオエタノール(215)
E2. バイオディーゼル(218)
E3. バイオジェット燃料(222)
E4. バイオガス(226)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2020年 バイオケミカル・脱石油化学市場の現状と将来展望

頒価
165,000円(税抜 150,000円)

発刊日
2020年08月04日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
229ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-910-8

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