◆市場調査レポート:2007年01月15日発刊

2007 ワイヤレスブロードバンド市場の現状と将来展望

2.5GHz帯 広帯域移動無線アクセスシステム(WiMAX等候補)を中心に、サービス・製品・アプリケーション動向を調査
−調査の背景−
これまでの行政の動き
携帯電話や無線LAN等の急激な普及により、電波は逼迫した状況にある。2003年10月、総務省は世界最先端のワイヤレスブロードバンド環境を構築するため、今後中核となる電波利用システム(移動通信システム、無線LAN/NWA、地上テレビジョン放送、RFID、UWB、ITS、準天頂衛星通信システム、情報家電等)の「周波数の再編方針」を策定し、電波の有効活用を推進していく方針を掲げた。電波利用状況の調査を踏まえ、2004年11月には周波数再配分の具体化に向けて「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」を開催、2005年12月に最終報告がまとめられている(2.5GHz帯を広帯域移動無線アクセスシステムへの有力な割当ての候補とする等)。
携帯電話/PHSの普及
日本の携帯電話/PHS普及率は約77%に留まっているが、現在のところ世界では数少ない3G携帯電話先進国となっている(2006年2月には3Gが2Gを逆転)。2006年8月末には3.5Gが登場しており、更なる高速化が図られている。また、ワンセグや音楽、ICカードといった機能を搭載しており端末の進化も著しい。利用者はいつでも、好きなときにショッピングや情報、映像/音楽などを利用することができ、もはや「ユビキタス端末」と言える存在になっている。しかし、あくまでもプライオリティの高い機能は通話であり、そのための設備維持に多額の投資が必要となるため、現在においても利用料金は高い水準にある。
2.5GHz帯ワイヤレスブロードバンド
携帯電話の普及に見られるように、今後もワイヤレスブロードバンド需要は高度化、多様化していくものと考えられる。そのため、高速モバイルデータ通信、常時接続(定額制)、低料金水準のワイヤレスブロードバンドサービスを実現させる必要がある。2006年2月には2.5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステムの技術的条件を策定するための「広帯域移動無線アクセスシステム委員会」が設置され、2006年11月に報告書をまとめている。2008年度末頃に2.5GHz帯を利用したワイヤレスブロードバンドサービスが登場すると見られる。

本レポートは「2006 ワイヤレスブロードバンド市場の現状と将来展望」の続編に当たり、主に2.5GHz帯ワイヤレスブロードバンド(WiMAX等)、携帯電話/PHS、無線LANを中心に、サービス/関連機器/アプリケーション市場の現状と方向性、当該市場全体の将来像を予測していくことを目的とした。関連企業各社の事業戦略立案の一助になれば幸いである。

最後に、本調査レポート制作にあたり、快く取材に応じて頂いた各社の御担当者の方々に深くお礼申し上げます。

−調査目的−
  • 本調査レポートは、通信事業者や関連機器ベンダ、端末ベンダなどへのヒアリングに基づき、ワイヤレスブロードバンド市場の現状と今後の方向性を調査し、関連事業戦略のためのマーケティングデータを提供することを目的とした。
−調査対象・調査項目−
1. 市場動向編
1) インフラサービス
(1) WiMAXサービス
(2) 携帯電話サービス
(3) PHSサービス
(4) 公衆無線LANサービス
−調査項目−
1. サービス定義
2. 市場概況
3. 市場規模推移(2005年度実績〜2011年度予測)
4. マーケットシェア(2005年度実績、2006年度見込)
5. サービスの方向性
6. サービス一覧
2) 機器、端末
(1) インフラサービス向け機器/端末
(a) WiMAX基地局/端末
(b) 携帯基地局/端末
(c) PHS基地局/端末
(d) 無線LAN機器/端末
−調査項目−
1. 製品定義
2. 市場概況
3. 市場規模推移(2005年度実績〜2011年度予測)
4. マーケットシェア(2005年度実績、2006年度見込)
5. 製品の方向性
6. 製品一覧
(2) ワイヤレス対応モバイル端末
(a) ノートPC
(b) スマートフォン/PDA
(c) 無線IP電話端末
(d) 携帯型ゲーム機
(e) デジタルスチルカメラ
(f) カーナビゲーション
−調査項目−
1. 製品定義
2. 市場概況
3. 市場規模推移(2005年度実績〜2011年度予測)
4. マーケットシェア(2005年度実績、2006年度見込)
5. 主要参入企業の動向
6. 製品の方向性(ワイヤレスブロードバンド対応への方向性)
7. 製品一覧
2. 企業事例編
(1) インフラサービス事業者
(2) インフラサービス向け機器ベンダ
−調査項目−
1. 企業プロフィール
2. サービス/製品一覧
3. 販売体制/アライアンス
4. 今後の事業展開の方向性(ワイヤレスブロードバンドで想定されるサービスイメージ)
5. 当該市場に関する見解
−目次−
I. 総括編
1. ワイヤレスブロードバンド市場に関する動向(3)
1) ワイヤレスブロードバンド標準化/サービス/周波数割り当てに関する現状と方向性(3)
2) ワイヤレスブロードバンド関連技術動向(13)
(1) WiMAX(IEEE802.16)(13)
(2) 携帯電話(3.5G/高度化3G/4G)(20)
(3) 高度化PHS/次世代PHS(25)
(4) 無線LAN(IEEE802.11n)(30)
(5) ワイヤレスメッシュネットワーク(35)
(6) MBFDD/MBTDD-W(IEEE802.20)(42)
(7) iBurst/MBTDD625k-MC(IEEE802.20)(44)
(8) Flash-OFDM(48)
(9) SoftAir(50)
(10) 衛星通信(52)
(11) 可視光通信(54)
(12) 仕様比較一覧(57)
3) ブロードバンドアプリケーション利用の方向性(58)
4) 端末のワイヤレスブロードバンド対応の方向性/搭載率(62)
5) FWA(固定無線アクセス)サービス市場の動向(65)
6) フリースポットエリアに関する動向(69)
7) 参入プレーヤの一覧/相関関係(72)
8) FMC/ホームネットワークとの関連性(77)
9) セキュリティ対策の現状と方向性(81)
10) 海外市場の動向(83)
2. ワイヤレスブロードバンドサービス関連市場規模推移(2005年〜2011年度)(87)
1) インフラサービス市場(87)
2) インフラサービス向け機器市場(89)
3) インフラサービス向け端末市場(90)
II. 市場動向編
1. インフラサービス市場(95)
1) WiMAXサービス(96)
2) 携帯電話サービス(104)
3) PHSサービス(116)
4) 公衆無線LANサービス(124)
2. インフラサービス向け機器市場(135)
1) WiMAX基地局(136)
2) 携帯電話基地局(139)
3) PHS基地局(143)
4) 無線LAN機器(145)
3. インフラサービス向け端末市場(153)
1) WiMAX端末(154)
2) 携帯電話端末(157)
3) PHS端末(166)
4) 無線LAN端末(173)
4. ワイヤレス対応モバイル端末市場(179)
1) ノートPC(180)
2) スマートフォン/PDA(186)
3) 無線IP電話端末(193)
4) 携帯型ゲーム機(197)
5) デジタルスチルカメラ(202)
6) カーナビゲーションシステム(209)
III. 企業事例編
1. インフラサービス事業者(219)
1) NTTドコモ(220)
2) KDDI(225)
3) ソフトバンクモバイル(228)
4) イー・アクセス/イー・モバイル(231)
5) ウィルコム(234)
6) NTTコミュニケーションズ(236)
7) 東日本電信電話(238)
8) 西日本電信電話(240)
9) アッカ・ネットワークス(242)
10) ライブドア(245)
11) YOZAN(247)
12) 理経(249)
13) トリプレットゲート(251)
2. インフラサービス向け機器ベンダ(255)
1) 日本電気(256)
2) 沖電気工業(259)
3) 日本アルカテル・ルーセント(261)
4) ノーテルネットワークス(264)
5) エアースパン・ジャパン(267)
6) アルバリオンジャパン(269)
7) Navini Networks,Inc(271)
8) コルブリス・ネットワークス・ジャパン(273)
表記に関する留意事項
市場規模推移、マーケットシェア、販売体制などは概ね国内市場をまとめたものである。
本文内の価格はすべて税抜き表記となっている。
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2007 ワイヤレスブロードバンド市場の現状と将来展望

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2007年01月15日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
274ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

お申し込み方法
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