◆マルチクライアント調査レポート:2003年12月24日発刊

高速無線LAN/無線アクセス関連市場総調査(2004年版)

無線LAN/無線アクセス市場の現状と更なる普及に向けた今後の課題/規格動向を探る
−調査の背景−
  • 無線LANはもともと軍事技術として使われていたものを1980年代後半頃に米国が民間に転用し使われてきた技術である。日本国内でも1995年頃から対応製品が登場している。その後1997年にはIEEEの802.11委員会により標準化され、「IEEE802.11」が誕生した。さらに1999年9月には有線Ethernetにも速度的に劣らない最大54Mbpsのスループットを有する「IEEE802.11a」と最大11Mbpsの「IEEE802.11b」が標準化された。2000年に入るとアップルコンピュータの「AirPort(AirMac)」、メルコの「AirStation」といったIEEE802.11b準拠の無線LAN製品が次々と発売され、従来までの最大2Mbpsの無線LAN製品に比べ高速であること、低価格であることから主に「家庭向け無線LAN市場」として急速に拡大していった。

  • 2001年には、日本国内ではソフトバンクグループのADSLサービス「Yahoo!BB」が、それまでの半額ほどで提供されたことにより、ブロードバンド時代へと突入した。2002年に入ってもこの勢いは止まらず、ブロードバンド加入数は増大していった。無線LAN製品もこの流れに乗るように多数の参入ベンダから市場に投入されるようになり、低価格化も進んでいった。そして2003年には「IEEE802.11g」が標準化され、IEEE802.11bの置き換えとして参入ベンダより一斉に発売されている。

  • 無線LAN市場は主に家庭向けとして市場拡大してきたが、企業市場・物流/工場/官公庁/病院/学校などの特定業務市場といった「法人市場」においても、その利便性から無線LANは見直され始めている。企業向けについては依然としてセキュリティ面に不安を感じるユーザーが多く、導入を躊躇するケースが多いが、SI事業者等により積極的に「無線LANセキュリティ構築ソリューション」が提供されている。

  • ブロードバンド市場、モバイルニーズ拡大に伴い2002年に入って無線LAN製品を利用した公衆無線LANサービス、いわゆる「ホットスポットサービス」が本格的に開始されている。まだ市場は決して大きいとは言えないが、外出先での高速インターネット接続ニーズは存在しており、ホットスポットサービスによる新たなサービス展開も可能になることから今後も注目していくべき市場である。

  • 一方、「無線アクセス市場」は2.4GHz帯、あるいは22/26/38GHz帯といったFWAの周波数帯がインターネットアクセスのラストワンマイルとして利用されている。これまで利用が許可されなかった5GHz 帯の屋外利用についても4.9〜5.0GHz帯(固定マイクロとの共用だが、2007年以降は無線LANの屋外専用とする見込み)と5.03〜5.091GHz帯(2007年までの限定)が割り当てられ、スピードネットを吸収した東京電力が2003年中にもサービスを開始する予定である。5GHz帯を中心とした無線アクセスサービスも注目される市場である。

  • 本調査では電波方式のIEEE802.11を中心として無線LAN及び無線アクセス市場における規格動向及び機器ベンダ、SI/サービス事業者の動向、ユーザー事例や今後の市場性等について調査/分析し、今後の無線LAN/無線アクセス市場について展望していくことを目的としている。

−調査範囲−
無線LAN機器市場

無線LAN機器市場
アクセスポイント、無線ルータ、無線LAN子機

ビル間無線LAN機器市場
ビル間無線LANシステム

光無線LAN機器市場
屋内タイプ、ビル間タイプ

無線LANソリューション市場

無線LANセキュリティ構築ソリューション市場
認証サーバ/ソフトウェア、セキュリティソリューション/構築サービス

無線LAN関連市場

ホットスポットサービス市場
ホットスポットサービス

無線LANチップ市場
IEEE802.11a/b/g、IEEE802.11n、MIMO 等

無線LAN関連機器市場
PC、PDA、AV機器、モバイルIP電話端末 等

無線アクセス市場

無線アクセス市場
2.4/5/22/26/38GHz帯等 無線インターネットアクセスシステム/サービス

−調査のポイント−
  • 無線LAN及び無線アクセスの規格動向と市場のセグメント化

  • 各市場動向の把握(主要ベンダ/事業者、主要ターゲット層、普及への課題)

  • 主要機器ベンダの製品戦略、販売動向、今後の方向性

  • 主要SI事業者から見る法人市場の方向性、アプローチ方法、課題

  • ホットスポットサービス市場の動向、事業者のビジネスモデル

  • 無線LANチップ開発の方向性、市場動向

  • 関連機器市場の動向と今後の無線LAN搭載予測

  • 無線アクセス市場の方向性、課題、加入数予測

−調査対象−
1. 無線LAN機器ベンダ
(アクセスポイント、無線ルータ、無線LAN子機、ビル間/光無線LAN機器)

2. 無線LANソリューション事業者

3. 認証、無線LANセキュリティ製品ベンダ
(RADIUSサーバ、無線LANセキュリティゲートウェイ、無線LANセキュリティスイッチ)

4. ホットスポットサービス事業者

5. 無線LANチップ開発ベンダ

6. PC、PDA、AV機器、モバイルIP電話端末メーカー

7. 無線アクセスサービス事業者

8. 無線LAN導入ユーザー
(一般企業、製造業、流通、大学…)

9. その他関連団体

−目次−
()内は掲載ページ
I. 高速無線LAN/無線アクセス市場の展望(1)

1. 無線LAN機器市場(2)
1) 無線LAN規格の現状と将来展望(2)
(1)  有線LANと無線LANの違い(2)
(2)  無線LAN規格の動向(3)
(3)  主要無線LAN機器ベンダによる規格別発売歴一覧(4)
(4)  無線LAN規格の将来展望(7)
2) 無線LAN機器国内市場規模推移(8)
(1)  家庭/法人参入ベンダ市場規模推移(AP+無線ルータ/無線LAN子機別、数量/金額ベース)(8)
(2)  法人専門参入ベンダ市場規模推移(AP/無線LAN子機別、数量/金額ベース)(9)
(3)  家庭/法人参入ベンダ規格別市場規模推移(AP+無線ルータ、数量ベース)(10)
(4)  法人専門参入ベンダ規格別市場規模推移(AP、数量ベース)(11)
3) セグメント別(無線LAN機器、ビル間無線LANシステム、光無線LAN)国内市場規模推移(12)
4) 無線LAN機器国内市場マーケットシェア(14)
(1)  家庭/法人参入ベンダ市場〔アクセスポイント+無線ルータ、数量ベース〕(14)
(2)  家庭/法人参入ベンダ市場〔アクセスポイント+無線ルータ、金額ベース〕(15)
(3)  家庭/法人参入ベンダ市場〔無線LAN子機、数量ベース〕(16)
(4)  家庭/法人参入ベンダ市場〔無線LAN子機、金額ベース〕(17)
(5)  家庭/法人参入ベンダ市場〔アクセスポイント/無線ルータ別、数量ベース〕(18)
(6)  家庭/法人参入ベンダ市場〔規格別(アクセスポイント+無線ルータ)、数量ベース〕(19)
(7)  法人専門参入ベンダ市場〔アクセスポイント、数量ベース〕(20)
(8)  法人専門参入ベンダ市場〔アクセスポイント、金額ベース〕(21)
(9)  法人専門参入ベンダ市場〔無線LAN子機、数量ベース〕(22)
(10)  法人専門参入ベンダ市場〔無線LAN子機、金額ベース〕(23)
(11)  法人専門参入ベンダ市場〔規格別(アクセスポイント)、数量ベース〕(24)
(12)  ビル間無線LAN市場〔数量/金額ベース〕(25)
(13)  光無線LAN市場〔屋内タイプ、数量/金額ベース〕(26)
(14)  光無線LAN市場〔ビル間タイプ、数量/金額ベース〕(27)

2. 無線LANセキュリティ構築ソリューション市場(28)
1) 無線LANセキュリティの現状(28)
2) 無線LANセキュリティの脅威(33)
3) 今後の無線LANセキュリティ技術(33)
4) 無線LANセキュリティソリューション市場の動向(35)
(1)  セキュリティソリューション市場の背景(35)
(2)  無線LANセキュリティ製品の登場(35)
(3)  無線LANセキュリティ製品一覧(ゲートウェイ型/独自型スイッチ/有線無線統合型)(37)
5) 無線LANの構築方法と課題(38)
(1)  無線LAN構築方法(38)
(2)  無線LAN構築における留意点(38)
6) 主要参入事業者のビジネスモデル(39)
7) 無線LANセキュリティ構築ソリューション市場規模推移(44)
(1)  無線LAN構築市場(44)
(2)  無線LANセキュリティゲートウェイ市場(45)
(3)  無線LANセキュリティスイッチ市場(46)
(4)  無線LANセキュリティ製品市場規模推移(47)
(5)  業種別無線LAN市場の見通し(48)

3. ホットスポットサービス市場(49)
1)ホットスポットサービス市場の概況(49)
2)主要サービス事業者のビジネスモデル(49)
3)阻害普及要因/課題点(51)
4)ホットスポットサービス市場規模推移(52)

4. 無線LANチップ市場(54)
1)無線LANチップ市場の概況(54)
2)技術動向(54)
3)主要参入企業の動向(57)
4)無線LANチップワールドワイド市場規模推移(59)

5. 無線LAN関連機器市場(61)
1) 無線LAN内蔵製品の動向と今後の搭載率予測(61)
2) 無線LAN搭載有望製品の動向と無線化によるメリット(62)
(1)  ノートPC(62)
(2)  薄型/携帯型テレビ(64)
(3)  ホームサーバ(66)
(4)  Webカメラ(67)
(5)  モバイルIP電話端末(69)
(6)  モバイルIP携帯電話(71)

6. 無線アクセス市場(72)
1) 無線アクセス市場のセグメント別概況(72)
(1)  2.4GHz帯無線アクセス市場概況(73)
(2)  5GHz帯無線アクセス市場概況(74)
(3)  18GHz帯無線アクセス市場概況(76)
(4)  22/26/38GHz帯無線アクセス市場概況(77)
(5)  その他(25/27/60GHz帯等)無線アクセス市場概況(80)
2) 無線アクセス規格動向(81)
(1)  5GHz帯無線アクセスにおける規格動向(81)
(2)  18GHz帯無線アクセスにおける規格動向(82)
3) 無線アクセスセグメント別市場規模推移(83)
4) 無線アクセスサービスビジネスモデル(84)
(1)  帯域別参入事業者の取組状況(84)
(2)  機器ベンダの参入状況(87)
(3)  無線アクセスを活用したインターネット接続サービスにおけるビジネスモデル(88)
(4)  企業向けFWAサービスにおけるビジネスモデル(90)

II. 主要参入企業編(91)

1. 無線LAN機器ベンダ(家庭/法人)(92)
バッファロー(93)
NECアクセステクニカ(108)
アイ・オー・データ機器(121)
コレガ(135)
エレコム(148)
NTT-ME(160)
プラネックスコミュニケーションズ(173)
ソニー(187)
アドテック(200)
シスコ・リンクシス(211)

2. 無線LAN機器ベンダ(法人専門)(219)
シスコシステムズ(220)
コンテック(231)
プロキシム(242)
日本NCR(246)
ディアイティ(256)
アクティブテクノロジー(265)
アライドテレシス(272)
アイコム(281)
エンテラシス・ネットワークス(293)
富士通(300)
エスエムシーネットワークス(310)
日本無線(320)
ルート(325)
関西電機(329)
昭和電線電纜(333)
日本ビクター(338)

−1、2共通調査項目−
1. 無線LAN製品概要
1)主要製品一覧、発売歴
2)製品ラインアップの特徴及び開発戦略
  (1) ラインアップの特徴
  (2) 今後の製品化動向/開発戦略
  (3) 無線LAN規格の採用の方向性
3)OEM供給関係

2. 販売動向及び今後の見込み
1)国内出荷実績(2001年度〜2002年度実績、2003年度見込)
  (1) アクセスポイント
  (2) 無線ルータ
  (3) 無線LAN子機

3.生産開発体制/販売チャネル及び主要ユーザーの特徴
1)生産/開発体制
2)販売チャネルフロー図
3)主要ユーザーの特徴

4. 当該事業における強み/弱み及び今後の事業戦略
1)当該事業における強み/弱み
2)今後の事業戦略

3. 無線LAN認証/セキュリティベンダ(342)
エクストリームネットワークス(343)
ノーテルネットワークス(347)
日本ルーセント・テクノロジー(352)
ソリトンシステムズ(357)
アクセンス・テクノロジー(361)

−共通調査項目−
1. 無線LAN製品概要
1)主要製品一覧
2)製品ラインアップの特徴及び開発戦略
3)OEM供給関係

2. 販売動向及び今後の見込み
1)国内出荷実績(2001年度〜2002年度実績、2003年度見込)

3. 生産開発体制/販売チャネル及び主要ユーザーの特徴
1)生産/開発体制
2)販売チャネルフロー図
3)主要ユーザーの特徴

4. 当該事業における強み/弱み及び今後の事業戦略
1)当該事業における強み/弱み
2)今後の事業戦略

Bluesocket(365)
Vernier Networks(368)
ReefEdge(371)
Aruba Wireless Networks(374)
Airespace(377)
Trapeze Networks(380)
AirDefense(383)
Cranite Systems(386)
Nomadix(389)

−共通調査項目−
1. 無線LAN製品概要
1)主要製品一覧
2)発売歴

2. 販売チャネル及び主要ユーザーの特徴
1)販売チャネルフロー図
2)主要ユーザーの特徴

4. 無線LANセキュリティ構築ベンダ(391)
日本電気(392)
NECフィールディング(397)
日本電気システム建設(401)
東芝ソリューション(407)
ITサービス(411)
富士通(415)
富士通サポートアンドサービス(419)
ユニアデックス(424)
アダムネット(428)
NTTコミュニケーションズ(432)
ディーアイエスシステム販売(436)
兼松エレクトロニクス(440)
高千穂交易(443)
テクマトリックス(446)
エグゼ(450)
住商エレクトロニクス(455)
シーティーシー・エスピー(459)
理経(465)
東陽テクニカ(469)
テリロジー(475)
ソリトンシステムズ(480)
日本ベリサイン(484)

−共通調査項目−
1. 無線LANセキュリティ構築ソリューション概要
1)ソリューション概要
2)取り扱い製品一覧
  (1) 無線LAN機器
  (2) 認証サーバ/ソフトウェア及び主要ネットワーク機器

2. 販売動向及び今後の見込み
1)無線LANセキュリティ構築ソリューション
2)無線LAN機器

3. 販売/サポート体制及び主要ユーザーの特徴
1)営業/サポート/メンテナンス体制
2)主要ユーザーの特徴
  (1) 業種別実績と今後の注力市場
  (2) 導入事例

4. 当該事業における強み/弱み及び今後の事業戦略
1)当該事業における強み/弱み
2)今後の事業戦略

5. ホットスポットサービス事業者(486)
NTTコミュニケーションズ(487)
NTT-BP(491)
NTTドコモ(495)
理経(499)
ソフトバンクBB(503)

−共通調査項目−
1. サービス概要

2. サービス加入動向及び今後の見込み
1)加入実績(2002年度実績、2003年度見込)
2)試験サービス時と商用サービス提供時との比較

3. ビジネスモデルの概要
1)収益モデル
2)主要ユーザーの特徴
3)設備負担

4. 当該事業における強み/弱み及び今後の事業戦略
1)当該事業における強み/弱み
2)今後の事業戦略

6. 無線LANチップベンダ(507)
アセロス・コミュニケーションズ(508)
アギア・システムズ(511)
グローブスパンビラータ・ジャパン(515)
インテル(518)
日本電気(521)
NECエレクトロニクス(524)

−共通調査項目−
1. 無線LAN製品概要
1)主要製品一覧
2)製品ラインアップの特徴及び開発戦略
3)アライアンス状況

2. 販売動向及び今後の見込み
1)ワールドワイド出荷実績(2001年〜2002年実績、2003年見込)
2)製品分野別販売動向

3. 生産開発体制/販売チャネル及び主要ユーザーの特徴
1)生産/開発拠点
2)国内主要代理店
3)主要供給先

4. 当該事業における強み/弱み及び今後の事業戦略
1)当該事業における強み/弱み
2)今後の事業戦略

7. 無線LAN導入ユーザー(9社)(526)
()内は掲載ページ
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調査資料名
高速無線LAN/無線アクセス関連市場総調査(2004年版)

頒価
440,000円(税抜 400,000円)

発刊日
2003年12月24日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
551ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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