◆マルチクライアント調査レポート:2022年06月21日発刊

次世代フィルターデバイスに関する調査

ミリ波対応で変化するフィルターデバイスおよびRFモジュールの構成、フィルターデバイスメーカーの動向を徹底分析
−はじめに−
  • 5G通信の導入に伴い、スマートフォンをはじめとした通信機器が対応する周波数帯はLTEからさらに多周波となった。また、LTEでは対応がほとんどなかったSub6と呼ばれる3GHz以上の帯域や20GHzを超えるミリ波への対応が必要となり、周波数帯域幅も100MHzを超える広帯域となった。
  • これらの変化に加えて通信高速化の手段としてのMIMO技術の浸透やWi-Fi、UWBなどの無線通信規格の増加によりスマートフォンをはじめとした通信機器に搭載されるフィルターデバイスが増加、ハイエンドのスマートフォンでは1台に100個近くのフィルターデバイスが搭載されている機種もある。
  • 高周波化、広帯域化することで従来のフィルターデバイスでは対応が難しい状況となり、さまざまなフィルターデバイスが開発されている。中でもLTウェハと異種材料を貼合するHAL-SAWやMEMS技術を用いたBAWデバイスは高周波化、広帯域化が進む中で搭載領域を拡大している。またLTCCフィルターの増加によって、MLCCなどセラミックの積層技術を持つメーカーの参入も相次いでいる。
  • 特に成長が著しいのは中国メーカーであり、材料から内製する垂直統合型のビジネスで参入しているメーカーが多い。従来は国策的にデバイスの外部依存を減らす取り組みとしてスタートしたが、昨今のCOVID-19感染拡大の影響や米中貿易摩擦の深刻化など内製化の重要性は増しており、スマートフォンメーカーやファンドなどの投資を受け、順調に事業を拡大している。
  • 本マルチクライアント特別調査企画では、5G通信に利用されるフィルターデバイスのタイプごとの市場動向を詳解、5G通信に加え、Wi-FiやUWBなど新たな無線通信周波数の増加に伴い、各フィルターデバイスがどのように使い分けられていくかを調査した。また、これらのデバイスメーカーのケーススタディを行うことによって、グローバル大手メーカーと成長著しい中国メーカー各社の実力、今後の投資計画、技術動向を明らかにした。
  • 関係各位が本マルチクライアント特別調査企画を今後の事業戦略立案・展開において役立てていただくことを切に望むものである。
−調査目的−
  • 本マルチクライアント特別調査企画では、フィルターデバイスおよび関連材料、参入メーカーのケーススタディを調査対象とし、市場動向や今後の技術動向、設備投資動向、フィルターデバイスのすみわけなどを明らかにすることを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
調査セグメント対象品目数調査対象
セット機器3品目スマートフォン、自動車、IoTモジュール
フィルターデバイス3品目SAWデバイス、BAWデバイス、LTCCデバイス
フィルターデバイス材料3品目LT/LNウェハ、HAL-SAW用貼合ウェハ、セラミックパッケージ
フィルターデバイスメーカー10社村田製作所、Akoustis Technologies、Deqing Huaying Electronics、Microgate Technology、RF360 Holdings、ROFS MICROSYSTEMS、Sanan Integrated Circuit、Shoulder Electronics、Skyworks Filter Solutions、TDG HOLDING
−調査項目−
セット機器
1) 製品概要/定義
2) ワールドワイド市場動向
(1) 市場規模推移・予測
(2) 動向
3) 価格帯別ウェイト
4) 地域別ウェイト
(1) 生産
(2) 出荷
5) 参入メーカー動向
(1) メーカーシェア
(2) 主要メーカーにおける取り組み状況
(3) 中国メーカーにおける取り組み状況
6) 採用プラットフォームシェア
7) 製品ロードマップ
フィルターデバイス
1) 製品概要/定義
2) ワールドワイド市場動向
(1) 市場規模推移・予測
(2) 動向
3) 価格動向
4) タイプ別ウェイト
5) 用途別ウェイト
6) 参入メーカー動向
(1) メーカーシェア
(2) 主要メーカーにおける取り組み状況
(3) 中国メーカーにおける取り組み状況
7) 製品ロードマップ
8) 納入関係(2022年Q2時点)
フィルターデバイス材料
1) 製品概要/定義
2) ワールドワイド市場動向
(1) 市場規模推移・予測
(2) 動向
3) 価格動向
4) タイプ別ウェイト
5) 用途別ウェイト
6) 参入メーカー動向
(1) メーカーシェア
(2) 主要メーカーにおける取り組み状況
(3) 中国メーカーにおける取り組み状況
7) 製品ロードマップ
8) 納入関係(2022年Q2時点)
フィルターデバイスメーカー
1) フェースシート
2) 取扱製品
(1) フィルターデバイス
(2) モジュール
3) フィルターデバイス出荷数量推移
4) タイプ別ウェイト
5) 生産拠点一覧
6) 資金調達動向
7) 買収・戦略提携先
8) フィルターデバイスのサプライチェーン
9) フィルターデバイス構成材料の採用動向
10) 製品ロードマップ
−目次−
1.0 総括(1)
1.1 フィルターデバイス市場の展望(2)
1.2 主要スマートフォンメーカーの出荷動向(3)
1.3 フィルターデバイス別参入メーカー一覧(8)
1.4 フィルターデバイスメーカーの生産ライン一覧(11)
1.5 中国のフィルター市場と注目メーカー動向(14)
1.6 中国メーカーの資金調達動向(16)
1.7 各種フィルターデバイスのすみ分け・競合状況(17)
1.8 HAL-SAWの商流(19)
1.9 通信に利用される周波数帯一覧(20)
1.10 5G通信の地域別普及状況(24)
2.0 セット機器(26)
2.1 スマートフォン(27)
2.2 自動車(35)
2.3 IoTモジュール(40)
3.0 フィルターデバイス(44)
3.1 SAWデバイス(45)
3.2 BAWデバイス(52)
3.3 LTCCデバイス(58)
4.0 フィルターデバイス材料(64)
4.1 LT/LNウェハ(65)
4.2 HAL-SAW用貼合ウェハ(73)
4.3 セラミックパッケージ(79)
5.0 フィルターデバイスメーカー(85)
5.1 村田製作所(86)
5.2 Akoustis Technologies(89)
5.3 Deqing Huaying Electronics(92)
5.4 Microgate Technology(95)
5.5 RF360 Holdings(98)
5.6 ROFS MICROSYSTEMS(102)
5.7 Sanan Integrated Circuit(105)
5.8 Shoulder Electronics(108)
5.9 Skyworks Filter Solutions(111)
5.10 TDG HOLDING(115)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
次世代フィルターデバイスに関する調査

頒価
770,000円(税抜 700,000円)

発刊日
2022年06月21日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
118ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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