- ■このレポートには以下の最新版があります
- 2024 クラウドコンピューティングの現状と将来展望 市場編 (刊行:2024年03月04日)
- ■関連したテーマを持つレポートがあります
- 国内ユーザー企業におけるLLM/生成AI利用実態調査 (刊行:2024年08月15日)
- 業種別IT投資/デジタルソリューション市場 2024年版 (刊行:2024年08月07日)
- 2024 法人インターネット市場の現状と将来展望 (刊行:2024年07月26日)
- ソフトウェアビジネス新市場 2024年版 (刊行:2024年07月19日)
−調査の背景− |
- クラウド利用が一般化するにつれ、ユーザーニーズもクラウドファーストからクラウドネイティブへと変わりつつあり、クラウド市場は本格的に黎明期から成長期へとシフトしたと言える。これまでは、ソーシャルゲームなどの基盤としての利用が中心であったが、近年は、一般企業においても利用が進展している。
- 現状の一般企業におけるクラウド利用用途は、企業内データの記録や業務処理を支援するSoR用途が大半であり、従来型SIからの移行により市場が拡大している。今後も、従来型SIからの移行は見込まれるが、近年、IoTやビッグデータ、FinTech、人工知能など新たなイノベーションを創出するSoE用途の注目度が高まっている。導入スピードが速く、リソースの柔軟性が高いクラウドと新しいアイデアをすぐに具現化し、常に変化させていくことが求められるSoEは、親和性が高いことから、今後、SoE用途がクラウド市場全体をけん引していくことが期待される。新たなイノベーション創出の際に求められる機能およびサービスなどをPaaSとして提供するベンダーも増加している。
- 現状のIaaS/PaaS市場はアマゾン ウェブ サービス ジャパンを筆頭としたメガクラウドベンダーが市場をけん引している。これまで国産ベンダーは、ユーザー個別のニーズに柔軟に対応できる点や手厚い運用サービスなどを訴求し、メガクラウドベンダーに対抗してきたが、近年はマルチクラウドベンダーという位置付けで自社サービスに加え、複数のメガクラウドサービスを取り扱うケースが増えている。
- 取り扱うデータの種類や業界/企業のポリシー、システムとの親和性などの観点から、全てのシステム領域がパブリッククラウド化することは考えづらく、自社/他社パブリッククラウドと既存のオンプレミスシステムとの連携を実現するハイブリッドクラウド環境の構築が必須といえる。また、多種多様なパブリッククラウドが市場に投入される中、複数のパブリッククラウドを利用するマルチクラウドも進展しており、パブリッククラウド間の連携需要も高まっている。
- こうした市場環境を踏まえて、本調査資料『2017 クラウドコンピューティングの現状と将来展望』では、クラウドコンピューティング市場のトレンドや新たなビジネス分野について、調査、分析を実施した。本調査の結果が当該ビジネスにかかわる事業者において広く活用されることを切に望むものであり、クラウドコンピューティング市場の拡大と事業者における競争優位を確立するマーケティングデータとして活用いただければ幸甚である。
|
−調査目的− |
- クラウドコンピューティングサービス市場動向、参入企業などの調査によってサービスの傾向を分析・把握し市場トレンドの方向性を明確化するとともに、クラウドコンピューティング事業を行っているベンダーの企業戦略分析を行い、クラウドコンピューティングにおける今後の方向性を把握することを目的とした。
- また、関連市場を掘り下げるとともに、クラウドコンピューティングに携わる企業の事業戦略、ビジネスモデルなどを検証することで、当該市場で優位性を確保するためのマーケティング戦略立案の基礎データを提供することを目的とした。
|
−調査対象− |
- ■調査対象品目
-
1. クラウドサービス | 8品目 |
| A. パブリッククラウド | 4品目 |
| SaaS、DaaS、IaaS/PaaS(オートセルフ型)、IaaS/PaaS(オーダーメイド型) |
| B. 共同利用サービス | 1品目 |
| C. プライベートクラウド | 2品目 |
---|
| オンプレミス型、ホスティング型 |
| D. クラウドインテグレーション | 1品目 |
2. クラウドベンダー | 30社 |
---|
| A. メガクラウドベンダー ※1 | 6社 |
| B. コンピューターベンダー | 3社 |
| C. SIベンダー | 9社 |
| D. キャリア | 4社 |
| E. ISP/専業ベンダー | 3社 |
| F. CIベンダー ※2 | 5社 |
※1 複数の国/地域にリージョンを保有し、IaaS/PaaS(オートセルフ型)を国内でもサービス展開している外資ベンダーを対象とした。
※2 CIとは「Cloud Integration」の略称であり、CIベンダーとして、自社でクラウドプラットフォーム(IaaS/PaaSなど)を保有せずに、クラウドインテグレーションに特化したビジネスを行っているベンダーを対象とした。
|
−調査項目− |
- ■サービス市場編
-
1. 対象サービスの定義・カテゴリー
2. 市場概況
3. 市場規模推移
|
4. カテゴリー別市場動向
5. 市場占有率
|
- ■ベンダー編(メガクラウドベンダー・コンピューターベンダー・SIベンダー・キャリア・ISP/専業ベンダー)
-
1. 企業プロフィール
2. クラウドビジネスへの取り組み
3. SaaS/DaaSへの取り組み
4. IaaS/PaaSへの取り組み
5. 共同利用サービスへの取り組み
|
6. プライベートクラウドへの取り組み
7. クラウドインテグレーションへの取り組み
8. トレンド対応
9. 対メガクラウド戦略
|
- ■ベンダー編(CIベンダー)
-
1. 企業プロフィール
2. クラウドビジネスへの取り組み
3. 自社プロダクト/サービスへの取り組み
|
4. SaaS/DaaSへの取り組み
5. IaaS/PaaSへの取り組み
6. 主要サービスの取り扱い実態
|
|
−目次− |
- I. 総括編(1)
-
1. クラウドビジネス市場の現状と将来展望(3)
2. メガクラウドサービスの動向(6)
3. クラウドの進展による開発動向(22)
- II. サービス市場編(23)
-
- A. パブリッククラウド(25)
-
- A-1. SaaS(27)
- A-2. DaaS(31)
- A-3. IaaS/PaaS(34)
-
A-3-1. IaaS/PaaS(オートセルフ型)(50)
A-3-2. IaaS/PaaS(オーダーメイド型)(56)
- B. 共同利用サービス(62)
- C. プライベートクラウド(67)
-
C-1. プライベートクラウド(オンプレミス型)(72)
C-2. プライベートクラウド(ホスティング型)(75)
- D. クラウドインテグレーション(78)
- III. クラウドベンダー編(81)
-
a. メガクラウドベンダー
a-1. アマゾン ウェブ サービス ジャパン(株)(83)
a-2. グーグル合同会社(95)
a-3. (株)セールスフォース・ドットコム(104)
|
a-4. 日本アイ・ビー・エム(株)(114)
a-5. 日本オラクル(株)(124)
a-6. 日本マイクロソフト(株)(136)
|
b. コンピューターベンダー
b-1. 日本電気(株)(146)
b-2. (株)日立製作所(159)
|
b-3. 富士通(株)(169)
|
c. SIベンダー
c-1. 伊藤忠テクノソリューションズ(株)(181)
c-2. (株)インテック(189)
c-3. SCSK(株)(198)
c-4. (株)エヌ・ティ・ティ・データ(208)
c-5. 新日鉄住金ソリューションズ(株)(216)
|
c-6. TIS(株)(224)
c-7. 日本ユニシスグループ(233)
c-8. (株)日立システムズ(243)
c-9. (株)富士通マーケティング(251)
|
d. キャリア
d-1. (株)インターネットイニシアティブ(259)
d-2. エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)(268)
|
d-3. KDDI(株)(282)
d-4. ソフトバンク(株)(291)
|
e. ISP/専業ベンダー
e-1. GMOクラウド(株)(301)
e-2. ニフティ(株)(309)
|
e-3. ビッグローブ(株)(318)
|
f. CIベンダー
f-1. アイレット(株)(326)
f-2. (株)ウフル(330)
f-3. (株)サーバーワークス(334)
|
f-4. テラスカイグループ(338)
f-5. (株)日立ソリューションズ(344)
|
|
|