◆マルチクライアント調査レポート:2012年03月05日発刊

2012 クラウドコンピューティングサービスの現状と将来展望

相次ぐ新サービスの開始と応用分野の拡大が予想されるクラウドコンピューティングサービスを徹底調査
−調査の背景−
  • クラウドコンピューティングがいよいよ実用段階へと移行している。これまでは、言葉が先行し具体的なサービスは構想段階であったが、2011年には多数のクラウド関連サービスが売上を伸ばしている。なかでもアマゾンデータサービスジャパンは2011年3月に東京リージョンをオープンさせ、専有型のサービスや専用線対応のサービスを開始するなど、サービスラインアップを強化しておりIaaSの先駆者として、国内のクラウドコンピューティングの牽引役となることが期待される。
  • クラウドコンピューティングはここ数年間低迷を続けているIT業界にとって次世代のプラットフォームを訴求する上でも、ICTベンダにとっては非常に重要なテクノロジー/サービスとなっている。既にユーザー企業はITを導入する際には必ずといってよいほどクラウドコンピューティングの可能性、実用性を検証しており、システム構築を行う際の一手段として認知されている。
  • 参入ベンダもコンピュータベンダ、SIベンダ、キャリア、ISP等ICTに携わる多くの企業が参入している。コンピュータベンダ、SIベンダはシステムの可用性、信頼性を追及したプライベートクラウドへの注力度を高めているのに対して、キャリア、ISP事業者は利便性、低価格サービスを追及したパブリッククラウドへの注力度を高めている。
  • また、パブリッククラウドコンピューティングにおいては、これまではWeb系システム、ソーシャル系システム等の領域で成長してきたが、今後は基幹系システム等ミッションクリティカルな領域においてもパブリッククラウドコンピューティングの活用が拡大していくことが見込まれる。
  • ICTのサービスを行っているベンダにとってクラウドコンピューティングは新たなビジネスチャンスであり、市場動向の研究や分析を実践する不断の努力が必要であり、当調査レポート「2012 クラウドコンピューティングサービスの現状と将来展望」を発刊するにあたって、各位のマーケティング活動において、当レポートが多様化するクラウドコンピューティングサービスでの関連製品やサービス市場分析、更にはSIビジネスの方向性を明確化する一助となることを願うと同時に、今後のマーケティング戦略立案の基礎データとして大いに活用されることを切に望むものである。
−調査目的−
  • クラウドコンピューティングサービス市場動向、参入企業などを調査することでサービスの傾向を分析・把握し、市場トレンドの方向性を明確化すると共に、クラウドコンピューティング事業を行っているベンダの企業戦略分析を行い、クラウドコンピューティングにおける今後の方向性を把握することを目的とした。
  • 関連市場を掘り下げると共に、クラウドコンピューティングに携わる企業の事業戦略、ビジネスモデルなどを検証することで、当該市場で優位性を確保するためのマーケティング戦略立案の基礎データを提供することを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目調査対象件数
クラウドコンピューティングサービス5品目
ユーザー調査(Webアンケート)927社
クラウドコンピューティングサービスベンダ24社
 コンピュータベンダ4社
 SIベンダ8社
 キャリア4社
 ISP/専業ベンダ4社
 外資クラウドベンダ4社
調査対象先の選定にあたっては、各カテゴリの売上上位企業を選定し調査を実施し、その調査過程で主要な事業者の把握を行い調査対象とした。また、ユーザー調査に関してはWebアンケート調査を実施した。
−サービス定義−
分類 定義
対象レイヤ アプリケーション
  • パッケージソフトウェア、システム開発、アプリケーション保守/運用等を調査対象とした。
プラットフォーム
  • ソフトウェアプロダクト販売(ミドルウェア、仮想化ソフト、OS等)、ハードウェアプロダクト販売(サーバ、ストレージ)、インフラ設計/構築、プラットフォーム運用/保守等を対象とした。
サービス分類 パブリッククラウド
  • パブリッククラウドコンピューティングは国内外のベンダが提供しているSaaS/PaaS/DaaS/IaaSのサービスを対象とした。
  PaaS/IaaS パッケージ型
  • ユーザー自身で自由にITリソースのスケースアウトが出来るサービスを条件とした。
  個別対応型
  • リソースプール型のシステム構成はとっているが、ユーザー自身で自由にITリソースのスケースアウトを行うことはできないが、プラットフォームの自由度は高くユーザーの細かな要望に対応することが可能であるサービスを条件とした。
  SaaS(汎用型)
(1) アプリケーションの提供モデルの一つであり、インターネットなどのネットワーク回線を通じて、ユーザーはサービス事業者が提供するアプリケーションを利用する。
(2) 従来型のASPはユーザー別にサーバ設備を用意し、個別プログラムを搭載して利用する形態であったが、SaaSでは、サーバやデータベースを複数のユーザーで共有し、パラメイタによってカスタマイズを行うマルチテナント方式のモデルを指している。
  DaaS
(1) DaaS(Desktop-as-a-Service)は端末のデスクトップ環境をネットワーク経由で提供するサービスである。デスクトップ環境をサーバ群に集約し、必要に応じて端末から呼び出すことができる。
(2) デスクトップ仮想化も用いたサービスがDaaSと呼ばれているケースが一般的であるが、SBC(サーバベースドコンピューティング)、ブレードPCを用いる方式も調査対象とした。
コミュニティクラウド
  • コミュニティクラウドとは業界に特化したシステムを複数の企業で利用する形態であり、サービス提供方法としては、利用者を限定する「共同利用型サービス」と利用者を限定しない「SaaS型」のサービスを調査対象とした。
  共同利用
  • 似たようなシステム(主に業種特化型のアプリケーション)を構築している企業同士が、システムの共通化を図り、1つのシステムを複数の企業での利用を前提とした。
  SaaS(特定型)
  • 業界に特化したサービスをSaaS型で提供しているサービスを調査対象とした。
プライベートクラウド
  • プライベートクラウドは「クラウド・仮想化環境構築」「シンクライアント環境構築ソリューション」のサービスに分類した。「クラウド・仮想化環境構築」については、単に仮想化しているシステムから、ITリソースをプール化し自動的にスケールアウトができるシステムまで幅広く調査対応とした。
  クラウド・仮想化
環境構築
クラウド環境構築
ソリューション
  • システム運用の標準化・自動化を実現した「クラウド環境」をユーザーの資産として構築するソリューションを調査対象とした。
  統合環境構築
ソリューション
  • 複数の仮想化環境のリソースをプール化・一元管理化できる環境をユーザーの資産として構築するソリューションを調査対象とした。
  仮想化環境構築
ソリューション
  • 仮想化ソフトを利用して複数のバーチャル(仮想)マシンを1台の物理サーバ上で稼働させる環境をユーザーの資産として構築するソリューションを調査対象とした。
  シンクライアント環境構築
ソリューション
  • シンクライアント環境をユーザーの資産として構築するソリューションを調査対象とした。
−目次−
I. 総括編
1. クラウドコンピューティング市場分析(1)
1) クラウドコンピューティングサービスの市場動向(1)
2) オンプレミスからクラウドコンピューティングサービスへの移行(1)
2. クラウドコンピューティングの市場規模推移(2)
II. サービス市場編
A. パブリッククラウドコンピューティング(3)
A-01. PaaS/IaaS(6)
A-02. DaaS(21)
A-03. SaaS(25)
B. コミュニティクラウド(28)
C. プライベートクラウド(32)
−共通調査項目−
1. 対象サービスの定義・カテゴリ
2. 市場概況
3. 市場規模推移
4. 主要企業のマーケティング戦略
5. サービス占有率(「A-1」「B」のみ)
6. 主要サービス一覧
III. ユーザーアンケート編
1. 調査設計(44)
2. 調査結果(47)
IV. 企業個票編
コンピュータベンダ
A-01. 日本IBM(68)
A-02. 日本電気(76)
A-03. 日立製作所(83)
A-04. 富士通(89)
SIベンダ
B-05. 伊藤忠テクノソリューションズ(98)
B-06. インテック(105)
B-07. NTTデータ(111)
B-08. 新日鉄ソリューションズ(117)
B-09. 日本事務器(124)
B-10. 日本ユニシス(127)
B-11. 日立システムズ(133)
B-12. 日立ソリューションズ(140)
キャリア
C-13. インターネットイニシアティブ(146)
C-14. NTTコミュニケーションズ(154)
C-15. KDDI(160)
C-16. ソフトバンクテレコム(166)
ISP/専業ベンダ
D-17. サイオステクノロジー(173)
D-18. さくらインターネット(175)
D-19. ニフティ(180)
D-20. NECビッグローブ(186)
D-21. ビットアイル(190)
外資クラウドベンダ
E-22. アマゾンデータサービスジャパン(194)
E-23. グーグル(201)
E-24. セールスフォース・ドットコム(206)
E-25. 日本マイクロソフト(212)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2012 クラウドコンピューティングサービスの現状と将来展望

頒価
209,000円(税抜 190,000円)

発刊日
2012年03月05日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
217ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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