◆マルチクライアント調査レポート:2008年04月30日発刊

色素増感型太陽電池の現状と将来予測 2008

有機薄膜太陽電池を含めた有機系太陽電池の材料関係を中心とした将来展望
−調査の背景−
  • 太陽電池市場は、欧州を中心に年率30%以上の高成長が続いており、有機系太陽電池を除く主要太陽電池の2007年度におけるワールドワイドの市場規模は約3.0GWであり、今後も少なくとも年率30%以上の伸びを示す見込みである。シリコンの供給状況にも左右されるが2020年には少なくとも70GWになる見込みであり、大規模発電用も本格的に立ち上がると予測される。この内、薄膜Si太陽電池のウェイトが、2007年以降、急速に高まってきている。しかしながら従来の太陽電池は市場の急拡大のため、多結晶Si太陽電池のシリコン及び薄膜Si太陽電池向けのモノシランガスなど材料の不足も懸念されている。
  • 尚、経済産業省は2008年6月に太陽光発電の研究拠点を新設し、2030年に太陽光を電力に変換する効率(変換効率)を40%超に引き上げ、発電コストを火力発電所に並ぶ水準まで下げることを目指し、蓄電技術や薄型の新たな材料を研究を民間企業、大学を選出して開発を推進する方針である。
  • このような状況の中で注目され期待させているのが、有機系太陽電池の色素増感型太陽電池と有機薄膜太陽電池である。色素増感型太陽電池は、製造コストが従来の太陽電池より安く、大量生産が可能であり、又、原材料の資源的制約が少ない事から、様々な目的や用途にあった製品開発が可能である。更に環境負荷が低くクリーンな点も特徴である。又、有機半導体技術を使った有機薄膜太陽電池は従来の太陽電池と比較して、軽い、柔らかい、低コスト及び色素増感型太陽電池と同様にカラフルに出来るといった特徴を持ち、将来はシリコン系では困難な用途であるモバイル製品、ユピキタス機器のバッテリー源として、期待されている。今後、更に自動車関係の「塗る太陽電池」、「繊維に塗りこむ太陽電池」など新規用途向け、更には対火力発電としての大規模発電用としても注目されている。
  • ただし、有機系太陽電池は上記のようにメリットも多いが、有機系太陽電池は現状では従来の太陽電池と比較して、太陽電池の性能のキーポイントである変換効率と耐久性は、従来の太陽電池と構造、使用材料などが異なり、又、材料、構造が定まっていない事から現時点では性能的に劣っているのが実情である。
  • その為、ここ1〜2年、技術面、コスト面の課題解決の為、日本を中心に材料関係の開発を中心とした技術とセルの開発が加速している。特に色素増感型太陽電池はグレッチェルの基本特許が2008年4月に切れた事もあり、今まで水面下で開発していた企業も2009年初頭から、一層製品化及び市場投入が加速する見込みである。又、有機系太陽電池は現在、ワールドワイドで材料を含めて約40社、異業種から参入が加速している。
  • 本テーマは2006年5月に「色素増感型太陽電池の現状と将来展望」として発刊致しましたが、今回は、上記の市場背景を踏まえて、2006年度版で取上げた色素増感型太陽電池に有機薄膜太陽電池を加え、調査対象社数、材料数を増やし、新規参入メーカーの動向と関連材料毎の産官学の詳細な開発動向、開発目標及び電極、色素、電解質、有機半導体など新規材料の可能性を含めた両太陽電池と関連材料の需要予測を中心に調査、分析を行う事を目的とした。
−調査目的−
  • 本調査では、色素増感型太陽電池及び有機薄膜太陽電池のセルメーカー及び関連材料毎の産官学の詳細な開発動向、開発目標及び電極、色素、電解質など新規材料の可能性を含めた関連材料及び両太陽電池の需要予測を中心に調査、分析を行う事を目的とした。
−調査対象−
調査対象製品
1) 色素増感型太陽電池
2) 有機薄膜太陽電池
3) 上記、主要関連材料(既存材料及び新規材料)
調査対象先
1) 色素増感型太陽電池、有機薄膜太陽電池メーカー(11件)
2) 上記材料メーカー(13件)
3) 関連大学、研究機関(6件)
4) その他、周辺企業及び関連行政、工業会、団体
−目次−
A. 総括(1)
1. 全体市場の概要及び動向(1)
2. 国内及び海外の研究開発動向(6)
3. 市場規模予測(ワールドワイド;〜2015年)(7)
4. 基板関係、電極関係、色素関係、電解質、その他の主要関連材料の将来展望(8)
5. 主要参入企業、関連大学、研究機関の動向及び当該市場に対する見解(14)
6. 海外(欧州、米国、アジア)の動向(24)
7. 競合太陽電池の状況と今後の展望(26)
8. 参入メーカー、大学、研究機関一覧(参入予定を含む)(32)
B. 色素増感型太陽電池及び有機薄膜太陽電池の市場編(36)
B-1. 色素増感型太陽電池(36)
B-2. 有機薄膜太陽電池(49)
C. 主要構成材料別動向編(64)
1) 色素増感型太陽電池(64)
C-1. 透明導電性ガラス基板(64)
C-2. 透明導電性フィルム基板(68)
C-3. 色素(71)
C-4. 電極(76)
C-5. 電解液(80)
C-6. 封止材(84)
2)有機薄膜太陽電池(88)
C-7. P型(ドナー)材料(88)
C-8. N型(アクセプター)材料(91)
D. 主要企業・大学・公的機関別事例(94)
D-1. 松下電工(株)(94)
D-2. 三菱化学(株)/フロンティアカーボン(97)
D-3. 新日本石油(株)(100)
D-4. 三洋電機(株)(103)
D-5. シャープ(株)(105)
D-6. アイシン精機(株)(109)
D-7. (株)フジクラ(112)
D-8. ペクセル・テクノロジーズ(株)(115)
D-9. ソニー(株)(119)
D-10. 大日本印刷(株)(122)
D-11. グンゼ(株)(125)
D-12. メルク(株)(128)
D-13. 関東化学(株)(131)
D-14. エレクセル/第一工業製薬(株)(134)
D-15. AGCファブリテック(株)(137)
D-16. 帝人デュポンフィルム(株)(140)
D-17. ジオマテック(株)(142)
D-18. 三菱製紙(株)(145)
D-19. 日本化薬(株)(148)
D-20. 昭和電工(株)(151)
D-21. 触媒化成工業(株)(155)
D-22. 富山薬品工業(株)(157)
D-23. スリーボンド(株)(159)
D-24. 三井・デュポンポリケミカル(株)(162)
D-25. 京都大学(164)
D-26. 大阪大学(166)
D-27. 産業総合技術研究所(168)
D-28. 東京大学(170)
D-29. 兵庫県立大学(173)
D-30. 島根県産業技術センター(175)
E. 参考資料(178)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
色素増感型太陽電池の現状と将来予測 2008

頒価
550,000円(税抜 500,000円)

発刊日
2008年04月30日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
181ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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