◆市場調査レポート:2005年08月01日発刊

2005 モバイルデータサービス&ソリューション市場総調査

ユビキタス社会を迎えて更なるニーズ拡大・多様化が進むモバイル関連市場について
端末/サービス/ソリューションを俯瞰した事業構造の現状と今後の展開を考察する
−調査の背景−
  • 携帯電話サービスは2005年6月末時点で8,800万加入に達した。対人口普及率(1億3,000万人)でみると67.6%となり、ほぼ飽和状態に近づきつつあると一般的には見られている。

  • 各移動体通信キャリアは端末の機能競争と、その販売インセンティブ戦略により熾烈な加入者シェア競争を続けてきたが、第三世代(3G)への移行と共に、高速データ伝送サービスを主軸に、ソリューションサービスの展開やパケット定額制に見られる料金体系の差別化等事業者としてのリソース/体力を求められるところとなっている。

  • 更に、2004年からの携帯電話サービス市場の動きは大きなトピックスの連続でもあった。800MHz帯電波周波数の割り当てを強行に主張して新規参入の烽火を挙げたソフトバンクグループの出現、その後、1.7GHz、2.0GHz帯の新規周波数帯獲得を目指してイーアクセス他新規参入を伺う事業者も出て来ている。その反面、Vodafoneが始めての加入者純減を公表せざるを得なくなった状況もあり、逆にau陣営は「着うた」を大きな戦略コンセプトにしつつも、パケット定額制のような精緻な料金体系による加入者増加策の成功体験をしている。

  • 飽和状態といわれる市場に向けて、前述のような新たなサービス展開による競争の激化の背景には、2006年には導入が予定されているMNP(モバイルナンバーポータビリティ)制度が、一大ビジネスチャンスと捉えているからに他ならない。

  • そして、第三世代サービスの更なるサービス品質の向上として、高速データ伝送によるモバイル・データ・サービスの提供により、インターネットとの更なる親和性によるモバイルソリューション構築が現実的に利用に耐えうるレベルまで向上したことにある。

  • 今後、関心を呼びそうなテーマとしては、“おサイフケータイ”、モバイル・セントレックス、公衆無線LANサービス、モバイル放送あたりが注目される。

  • 非接触IC「モバイルFelicia ICチップ」を搭載した“おサイフケータイ”は、先行したNTTドコモに続いて9月にKDDIが、10月ころにボーダフォンが発売する予定である。現在はNTTドコモだけが先行しているが、各社から端末が出そろえばビジネス活用に拍車がかかり、コンシューマ向けサービスを提供する企業を対象にしたCRM(顧客情報管理)ソリューションなどの品ぞろえも充実してくる可能性がある。

  • また、モバイル・セントレックスと公衆無線LANサービスは、すでに製品やサービスがあるものの、共に本格普及はこれからという段階で、使い勝手、セキュリティ、業務上の効果といった実務面の情報ニーズがより高まるとみられる。

  • モバイルと放送の融合については、すでアナログTV放送やラジオ放送が受信できる端末も出ているが、本格的な放送との融合とは言い難い。単に、チューナーICを搭載することにより「地上波放送」を携帯電話で受信するだけの機能であり、電波状態が悪ければ受信こそすれ、番組を見ることはかなわないのが現実である。

  • これらの問題を解決すべくモバイル専門の放送が出現するところとなっているが、まだキャリアサービスにまでは至っておらず、今後のビジネスモデルのイメージがどのようになるのかも大きな関心事となっている。

  • これらの要因からモバイル・データ・サービス/ソリューションの市場拡大に大きな期待が出来るとの予想を元に、本調査資料を発刊した次第である。

  • 今後の戦略立案の基礎資料として多くの方々に活用されることを願う次第である。


−調査目的−
  • 本調査資料ではモバイルサービス、ソリューションに関連するハードベンダの動向からモバイルキャリアの今後の展開、またエンタープライズの業務システム構築・運用をサポートするSI事業者の取組みについてマーケット動向を中心に分析し、B2B/B2Cそれぞれの側面より現状と将来展望を明らかにすることを目的とした。


−調査対象品目/項目−
1. モバイル関連機器市場

1)携帯電話(PDC、CDMA1x/WIN、W−CDMA)
2)PHS(音声端末/データ通信カード)
3)PDA/スマートフォン
4)モバイル放送専用端末

−共通調査項目−
1. 対象製品の定義・カテゴリー
2. 市場概況
3. 市場規模推移/予測(2003年〜2008年)
4. メーカー別シェア
5. 製品/技術動向
6. 主要製品一覧

2. モバイルサービス

1)インフラサービス
(1) ブラウザサービス
(2) 決済サービス
(3) 位置情報サービス
(4) リモートアクセスサービス
(5) MVNOサービス

2)コンテンツサービス
(1) 音楽配信(着メロ/着うた/着うたフル)
(2) ゲーム
(3) モバイルEC
(4) 情報系サービス(ニュース、天気予報)
(5) 移動体向けデジタル放送(1セグメント放送/モバイル放送)

−共通調査項目−
1. サービス概要
2. 市場規模推移/予測(2003年〜2008年)
3. 主要参入企業の動向
4. 当該分野における課題
5. ビジネスモデル
6. 当該分野の市場将来性

3. モバイルソリューション市場

1)モバイルセントレックス
2)グループウェア
3)SFA
4)CRM
5)ERP

−共通調査項目−
1. サービス概要
2. 市場規模推移/予測(2003年〜2008年)
3. 主要参入企業の動向
4. 当該分野における課題
5. ビジネスモデル
6. 当該分野の市場将来性

4. モバイル向けOS/ミドルウエア市場

−共通調査項目−
1. 会社概要
2. 製品
3. 変遷
4. 主な導入事例
5. 参入マーケットの将来性と今後の展望について
6. ビジネスモデル
7. アライアンス状況

−調査対象−
1. モバイルキャリア
2. MVNO事業者
3. モバイルソリューション事業者
4. ソフトベンダ
5. プラットフォーム/ミドルウエア開発ベンダ
6. モバイルコンテンツ事業者
7. ハードメーカー

−目次−
I. 総括編

1. モバイルデータサービス市場の概況(3)
1)市場概況(3)
2)携帯電話キャリアの通信方式動向(5)
3)新規参入予定キャリア(6)

2. モバイル・ソリューション市場の概況(7)
1)モバイルセントレックス(7)
2)グループウエア(10)
3)モバイルSFA(12)
4)モバイルCRM(14)
5)モバイルERP(17)

3. モバイル関連市場の概況(19)
1)携帯電話(19)
2)PHSデータ通信カード(23)
3)PDA(26)
4)モバイル放送専用端末(29)

4. 各モバイルキャリアの動向(31)
1)携帯電話累計加入者推移(31)
2)PHS累計加入者推移(33)
3)附帯サービス(33)
4)エリア別加入者シェア(35)
5)キャリア別国内携帯端末出荷台数実績(39)
6)キャリア別新機種発売時期(40)
7)携帯電話キャリア別収支比較(42)

II. モバイルデータサービス市場編

1. キャリアサービス(45)
1)市場概況(47)
(1) 個人向データサービス(47)
(2) 法人向データサービス(47)
(3) 携帯電話キャリア主要データサービス一覧(48)
2)個別サービスの市場動向(49)
(1) ブラウザサービス(49)
(2) 決済サービス(53)
(3) 位置情報サービス(58)
(4) リモートアクセスサービス(62)
(5) MVNOサービス(66)

2. モバイル・ソリューション編(73)
1)市場概況(75)
2)個別ベンダ事例(80)
(1) 日本電気(80)
(2) 富士通(83)
(3) ソフトブレーン(85)
(4) シーイーシー(88)
(5) セールスフォース・ドットコム(91)
(6) NECモバイリング(96)
(7) エイケアシステムズ(100)

3. モバイルコンテンツ市場(105)
1)市場概況(107)
2)コンテンツ別市場動向(110)
(1) 音楽配信(110)
(2) ゲーム(114)
(3) モバイルEC(117)
(4) 情報系サービス(121)
(5) 移動体向けデジタル放送(123)
3)コンテンツプロバイダ事例(127)
(1) インデックス(127)
(2) サイバード(130)
(3) エクシング(134)
(4) タイトー(137)
(5) バンダイネットワークス(140)
(6) 日本エンタープライズ(143)
(7) ヤマハ(146)
(8) ジグノシステムジャパン(149)
(9) 楽天(153)
(10) ツタヤオンライン(157)
(11) ハイジ(160)
(12) ナノメディア(163)
(13) モバイル放送(167)

4. プラットフォーム/ミドルウエア編(171)
1)市場概況(173)
2)個別ソフトウエア編(176)
(1) モバイル機器向け組込みOS(176)
(2) モバイル機器向け組込みミドルウエア/アプリケーションソフトウエア(180)
3)主要ベンダ事例(184)
(1) モンタビスタ ソフトウェア ジャパン(184)
(2) メンター・グラフィックス・ジャパン(187)
(3) ACCESS(190)
(4) 京都ソフトウェアリサーチ(195)
(5) エイチアイ(198)
(6) ナビタイムジャパン(203)
(7) jig.jp(207)
(8) プログラマーズファクトリ(212)
(9) インテリシンク(216)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2005 モバイルデータサービス&ソリューション市場総調査

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2005年08月01日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
219ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

お申し込み方法
下記のフォームにて直接お問い合わせ、お申し込みください。
受信後、担当者より折り返しご連絡いたします。
また、必要事項をE-mail、ファクシミリにてinfo@fcr.co.jpまでお送りいただいても結構です。
お申し込み後の処理フローは“市場調査レポートのお申し込みについて”のページでご確認ください。


E-mailお申し込み書

お問い合わせ・お申し込み内容
このレポートについて詳細な説明を受けたい
このレポートに類似した内容について市場調査の依頼を検討している
このレポートの見積を依頼する
このレポートの購入を希望する

ネットワークパッケージ版があります(ネットワークパッケージ版の詳細について
    ネットワークパッケージ版の購入を希望する
      頒価 213,400円(税抜 194,000円)
    ネットワークパッケージ版をご購入いただく際は、『利用約款(新しいウィンドウもしくはタブで開きます)』をご確認の上、ご同意いただける場合のみ、以下の入力欄にチェックを入れてください。
    知財管理/購買調達を主たる業務とする企業/部署のご担当者様は、ネットワークパッケージ版を実際にご利用いただく企業名/部署名/所在地などの詳細情報を通信欄にご記入ください。
    『ネットワークパッケージ版の利用約款』に同意する (ネットワークパッケージ版のご購入時のみ必須)

お名前 (必須)
御社名 (必須)
ご所属 (必須)
ご役職
ご所在地 郵便番号(必須)
電話番号 (メール、電話どちらか必須)
FAX
電子メール (メール、電話どちらか必須)
富士キメラ総研担当者
お支払い予定日
お支払い規定
通信欄
ご入力いただいた個人情報はお申し込み・お問い合わせへのご対応に利用させていただきます。
市場調査レポートのご購入・お問い合わせに際して取得する個人情報のお取り扱いについて(新しいウィンドウもしくはタブで開きます)』の内容をご確認の上、ご同意いただける場合のみ、以下の入力欄にチェックを入れてください。
『市場調査レポートのご購入・お問い合わせに際して取得する個人情報のお取り扱いについて』に同意する (必須)
簡単入力機能 入力内容を保存する  
チェックをつけるとフォームの内容が保存され次回以降の入力が簡単になります。


ページトップ