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−調査の背景− |
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通信サービス市場は技術革新や規制緩和の流れが加速しており、従来のレガシーネットワークからIPを活用したネットワークへと転換するなど通信サービス市場は新たなる展開を見せ始めている。IPへの転換が進む通信サービス市場では、個人向けブロードバンド通信、企業向けデータ通信、第3世代携帯電話の3分野における事業者間の競争が激しくなっている。
総務省の発表によるとブロードバンド(CATV、xDSL、FTTH、FWA)契約数は2004年12月末現在で1,866万契約(前年同期比136.8%)に達し、世帯普及率も37.4%まで高まっている。特にFTTHは2004年12月末で243万契約(前年同期比272%)と目覚しい伸長を示しており、個人/家庭ユースにおけるデータ、電話、放送全てのネットワーク基盤としての座を狙いつつある。ブロードバンド分野ではNTTグループ、ソフトバンクグループ、KDDIグループ、電力系事業者グループによる顧客獲得競争が激しく、合従連衡も進んでいる。
企業向けデータ通信においても従来の専用線による2拠点間接続から新型WANサービスが主力サービスとなり、大手需要一巡を受けて、更なる拡大のために中小企業のネットワーク構築需要及び大手企業の小規模拠点収容需要の取り込みへと移行している。こうした市場変化のなか、従来のNTTグループ対日本テレコムグループ、KDDIグループという市場構図が崩れ、日本テレコム、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCを買収したソフトバンクグループという新たな対抗勢力も生まれている。
携帯電話に関しては、第3世代への移行が加速を強めており、総務省の発表によると第3世代携帯電話は2005年3月末で3,035万契約(前年同期比181.8%)に至り、人口普及率も23.8%まで高まっている。NTTドコモ、KDDI(au)、ボーダフォンの3社がしのぎを削る争いに、新たにソフトバンクグループ、イー・アクセスが1.7GHz帯におけるW-CDMA参入を表明しており、また総務省主導による番号ポータビリティ制度導入なども控え、今後、携帯電話市場は顧客獲得競争の激しさが増すと予想される。
縮小傾向が続く固定電話でもKDDI、日本テレコムが直収電話、NTTグループもIP電話へ参入するなど、NTTグループが独占する巨大な固定電話市場を巡って携帯電話、直収電話、IP電話による熾烈な競争が始まると予想される。
当該レポートは業界再編、技術革新により目まぐるしく変化する通信サービス市場における新旧ネットワークサービス及び、ネットワーク需要を左右する有望アプリケーションのマーケットスケールを把握するとともに、その将来性/方向性を明確にすることを目的に実施したものである。通信サービス事業を展開する関係各社ならびに担当者において、当調査レポートがビジネス・マーケティング戦略に際しての基礎データとして活用頂けることを切に望むものである。
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−調査目的− |
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通信サービス市場は技術革新や規制緩和の流れが加速しており、従来のレガシーネットワークからIPを活用したネットワークへと転換するなど通信サービス市場は新たなる展開を見せ始めている。IPへの転換が進む通信サービス市場では、個人向けブロードバンド通信、企業向けデータ通信、第3世代携帯電話の3分野における事業者間の競争が激しくなっている。
こうしたネットワーク環境の大きな流れの中で、サービスプロバイダ側でも従来提供してきたレガシーサービスからより高速、低価格なサービスの提供に注力してきており、厳しい設備投資抑制のなかでIP/ブロードバンド部門への投資に集中してきている。
当調査資料では、企業ネットワークが専用線中心からIP-VPN、広域イーサネットサービスなどの新型WANサービスの活用へと向かい、ネットワーク全体がIP/ブロードバンドへ大きく変貌を遂げてきているなかで、レガシー、新サービスも含めて通信サービスを整理するとともに個々の通信サービス需要動向・市場規模を把握することで、今後の通信サービスの展望、方向性について精査することを目的とした。
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−調査対象サービス− |
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1)固定通信サービス(12品目)
2)音声通信サービス(4品目)
3)国際通信サービス(5品目)
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4)移動体通信/無線系サービス(7品目)
5)アプリケーション系サービス(6品目)
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−目次− |
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I. 総括編
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- 1. 通信市場の現状と今後の方向性(3)
- 2. 通信サービス市場構造の変化(4)
- 3. 通信サービス事業者を取り巻く動き/グループ相関図(6)
- 4. 通信サービス別需要動向(8)
- 1)固定データ通信サービス(8)
2)インターネット系サービス(10)
3)音声通信サービス(12)
4)移動体通信サービス(14)
- 5. 通信サービス市場規模推移/予測(2003年〜2008年)(16)
- 1)国内固定通信サービス(16)
2)インターネット系サービス(20)
3)音声通信サービス(24)
4)国際通信サービス(27)
5)移動体通信サービス/無線系サービス(29)
6)アプリケーション系サービス(33)
- 6. サービス別市場占有率(34)
- 7. 競合サービス比較、今後の市場見通し(43)
- 8. 利用シーン別サービス需要見通し(個人・家庭ユース/企業ユース)(50)
- 9. 通信サービス別主要参入事業者一覧(52)
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II. 個別サービス編
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- 1. 固定通信サービス
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1)専用線サービス(64)
(一般専用線、ATM専用線、高速/超高速ディジタル専用線、エコノミー型専用線、イーサネット専用線)
2)映像伝送サービス(79)
3)フレームリレー/セルリレーサービス(83)
参考)ATMデータ通信網(メガデータネッツ)(88)
4)IP-VPNサービス(89)
5)広域イーサネットサービス(97)
6)インターネットVPNサービス(103)
7)xDSLサービス(109)
8)FTTxサービス(116)
9)CATVインターネットサービス(124)
10)フレッツISDNサービス(129)
参考)専用線接続サービス(134)
参考)イーサネット専用線接続サービス(135)
参考)iDC接続サービス(136)
11)ダイヤルアップ接続サービス(137)
12)IPv6サービス(143)
- 2. 音声通信サービス
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1)加入電話/ISDNサービス(150)
2)直収電話サービス(158)
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3)IP電話サービス(163)
4)IPセントレックスサービス(172)
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- 3. 国際通信サービス
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1)国際専用線サービス(178)
2)国際フレームリレーサービス(183)
3)国際セルリレーサービス(187)
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4)国際IP-VPNサービス(191)
5)国際電話サービス(196)
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- 4. 移動体通信サービス/無線系サービス
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1)携帯電話サービス(202)
2)携帯電話向けコンテンツサービス(210)
3)PHSサービス(215)
4)衛星移動通信サービス(221)
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5)無線LANサービス(226)
6)モバイルセントレックスサービス(232)
7)MVNOサービス(235)
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- 5. アプリケーション系サービス
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1)オンラインゲームサービス(240)
2)映像配信サービス(246)
3)コンテンツデリバリサービス(250)
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4)Lモードサービス(254)
5)eラーニングサービス(258)
6)Web会議サービス(263)
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