プレスリリースプレスリリースPress Releases

  • HOME
  • プレスリリース
  • 『車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2024 下巻』まとまる(2024/4/25発表 第24042号)

『車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2024 下巻』まとまる(2024/4/25発表 第24042号)

車載ECUの世界市場を調査 ADAS/自動運転システムの高度化、社内外通信の高速ネットワーク化への対応進む

2035年世界市場予測(2022年比)
■車載ECU 39兆672億円(2.2倍)
xEV系や走行安全系などの伸びが拡大に貢献。センサー/アクチュエーターも搭載増が続く
●イメージセンサー 7,805億円(3.5倍)
ADAS/自動運転システムの搭載率上昇や高度化に伴い、CMOSセンサーを軸に需要増加

 マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋 TEL:03-3241-3490 社長:田中 一志)は、EVバッテリーの高電圧化、ADAS/自動運転システムの高度化、車外通信の5G普及や車内通信のイーサーネット普及などの注目トピックを受けて、新たな動きがみられるECUと関連デバイスの世界市場について調査した。その結果を「車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2024 下巻」にまとめた。
 この調査では、6カテゴリー(センサー/アクチュエーターユニット、情報系、ボディ系、xEV系、走行安全系、パワートレイン系)のECUについて国・地域別に市場を分析するとともに、それらを構成するデバイス29品目の市場動向を整理した。なお、車載電装システムやその構成デバイスの市場調査結果については「車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2024 上巻」でまとめており、2月16日にその概要を発表している。

調査結果の概要
車載ECUの世界市場
 2024年予測2022年比2035年予測2022年比
センサー/アクチュエーターユニット7兆7,726億円121.2%12兆5,944億円196.4%
情報系4兆2,980億円130.9%6兆2,325億円189.8%
ボディ系3兆1,860億円123.8%5兆392億円195.8%
xEV系3兆1,217億円160.2%8兆3,392億円4.3倍
走行安全系3兆231億円126.5%5兆4,385億円2.3倍
パワートレイン系1兆5,835億円111.8%1兆4,234億円100.5%
合計22兆9,848億円127.5%39兆672億円2.2倍
 市場データは四捨五入している
 各システムを制御するためのECU、およびセンサー/アクチュエーターユニットの6カテゴリーを対象とする。xEVの普及や自動運転の搭載増加/高度化などを受けて、xEV系や走行安全系の大幅な伸びをはじめ市場拡大が期待される。
 センサー/アクチュエーターユニットは、センサーユニットやモーターユニットを対象とする。電子制御が必要なモーター数の増加や、ADAS/自動運転システムの普及や高度化を受けた各種センサー類の増加により、堅調な伸びが予想される。近年は走行安全系システムやxEV系システムでの搭載増加が目立つが、今後はボディ系システムや情報系システムでも快適性や利便性向上を目的に各種センサーユニットなどの搭載が増えるとみられる。
 エリア別では、xEVの普及が進む中国の市場が大きい。特にEVの普及によりモーターユニットの搭載数が増えている。また、自動運転車などでLIDAR搭載車種が多く投入されている。日本や欧州、北米ではADAS/自動運転システムの普及が進むため、各種センサーユニットの搭載増加が予想される。また、電動化により補機モーターやその他小型モーターの搭載も増えるとみられる。
 情報系は、ADAS/自動運転システムなど他システムとの連携、車外通信機能の追加、車内エンターテインメント機器の増加、出力系デバイスの増加などにより伸びている。IVI(車載インフォテインメント)-ECUや車載メーターECUなどが中心である。長期的には、表示制御のHUD-ECUや通信制御のTCU(テレマティクス・コントロール・ユニット)、乗員モニタリングシステムなどの機能が追加されることから、情報系は順調な伸びが予想される。また、自動運転システムの高度化に伴い、後部座席の乗員に向けたエンターテインメント機能が拡充されることも追い風になるとみられる。
 ボディ系は、エアコンやシートなど車内空間の快適性に関わるECUが多く、BCU(ボディ・コントロール・ユニット)やエアコンECUなどが主軸である。高級車を中心に1台当たりの搭載数が増えており、市場は緩やかに拡大している。今後、ボディ統合ECUで制御する機能が拡大するため、センサー/アクチュエーターユニットの搭載数も増えるとみられる。
 xEV系は、現状、モーターを制御するインバーターECUが主軸であり、EVの販売で先行する中国や欧州を中心に需要が増加している。2050年のカーボンニュートラル目標達成に向けたEVシフトの流れにより、OBC(オン・ボード・チャージャー)も含め、xEV系の市場は2022年から2035年にかけて年平均成長率11.8%の伸びが予測される。
 走行安全系は、車体の横滑りを防ぎ、車両安定性を確保するESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)-ECUや、ドライバーのステアリング操作力をモーターでアシストするEPS(電動パワーステアリング)-ECU、エアバックECU、ADAS/自動運転ECUなどがあげられる。ESC-ECUやEPS-ECUなどのパッシブセーフティ系と、ADAS-ECUや自動運転ECUなどのアクティブ系に大別されるが、自動車の安全性確保を目的にどちらも採用が増えるため、2035年の市場は2022年比2.3倍が予測される。特に、ADAS/自動運転システムの高度化に伴い、中央集権型ADAS/自動運転ECUの需要が増加するとみられる。
 パワートレイン系は、エンジンECUやトランスミッションECUなどが中心であり、短期的には内燃車の生産台数増加に伴い伸びるが、将来的にはEVシフトの影響を受けて需要縮小が予想される。特にEVシフトが先行する先進国では2030年以降は縮小が進むとみられる。ただし、地域によっては内燃車の需要が根強く残り、一定規模の市場が維持されると予想される。
注目市場
イメージセンサー
2024年予測2022年比2035年予測2022年比
3,224億円144.0%7,805億円3.5倍
 車内用途として乗員モニタリングおよび電子ミラー(インナーミラー)、車外用途としてフロントカメラ、リアカメラ、サラウンドビューイングカメラ、ドライブレコーダー、電子ミラー(サイドミラー)で使用されるイメージセンサーを対象とした。CCDセンサーとCMOSセンサーに大別され、特に受光素子や増幅器、回路などで構成されるCMOSは、小型化や消費電力の低さなどの利点から採用が増えている。
 自動車への安全要求の高まりを受けたADAS/自動運転システムの搭載率上昇、およびシステムの高度化に伴い、車両1台当たりのカメラの搭載数が増加することから、順調な市場拡大が予想される。現状は1.3メガピクセル(MP)が中心であるが、2MPや3MP以上の高画素製品も採用が増えている。2030年頃からフロントセンシングカメラやサラウンドビューイングカメラ、また、一部ドライブレコーダー用途でも画素数の向上ニーズが高まり、2MPおよび3MP以上の製品が大きく伸びるとみられる。
 車内用途は、車内モニタリング向けの需要増加や、日本や欧州での電子ミラーの伸びによる採用増が期待される。車外用途は、コスト面からサラウンドビューイングカメラの搭載が遅れているため伸びは緩やかであるが、中長期的には順調な伸びが予想される。
 エリア別では、欧州や中国を中心に需要は増加するとみられる。中国では自動車の後方を確認するリアカメラの採用が増えており、その他地域を含めて、1.3MPや2MPの製品が伸びている。日本ではサラウンドビューイングカメラの搭載率が高く、同用途で3MP以上の需要が増えるとみられる。
ワイヤーハーネス
2024年予測2022年比2035年予測2022年比
8兆6,912億円120.1%8兆8,699億円122.5%
 ワイヤーハーネスは、各種ECUやセンサー/アクチュエーターなどの機器間において、動力となる電源や、機器を制御するための信号を伝達するための製品である。電気を伝達する電線/ケーブル、機器との接続を担う端子/コネクター、電線/ケーブルを保護する外装品で構成される。電線/ケーブルの導体は銅が主流だが、車両重量の軽量化を目的にアルミ合金の採用も徐々に増えている。
 ADAS/自動運転システムの普及や高度化によるセンサーの増加、ステアリングやブレーキなどシャシー系システムの電子制御化、乗員モニタリングや電子ミラーといった情報系システムの採用増により、車両1台当たりの回路数が増えていることから、市場は拡大している。輸送コストや原材料コストの高まりにより、近々では単価の上昇もみられる。今後も堅調な伸びが期待されるが、欧州など先進国を中心に、E/Eアーキテクチャー(ECU、センサー・アクチュエーターをつなぐシステム構造)の中央集権化が進むことでECUの統合が進み、イーサーネットを用いた効率的な車載ネットワークが採用されることから、長期的には回路数の増加は緩やかになるとみられる。
 日系自動車メーカーを中心にアルミハーネスの採用が増えている。軽量化を目的とした取り組みに加え、銅価格の高騰もアルミハーネスへのシフトを後押ししているとみられる。日本では、ボディ系システムや情報系システムのほか、高い耐環境性能が求められるエンジンハーネスなどさまざまな用途でアルミの比率が高まっていくとみられる。欧米ではアルミハーネスの採用は一部にとどまっているが、今後徐々に採用が増えると予想される。
内容の詳細につきましては『車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2024 下巻』をご覧ください。
報道関係のお問い合わせは
富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3241-3473(窓口:富士経済グループ本社 広報部)

ページトップ