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『2020 画像・音声AI/次世代インターフェース市場の現状と将来展望』まとまる(2020/3/24発表 第20028号)

画像認識や音声・感情・音認識関連技術の市場を調査 AIの活用で需要増加

2025年市場予測(2018年比)
調査結果の概要
  • 画像認識関連技術(国内市場)746億円(3.1倍)
    自動車への導入が本格化していき市場拡大
  • 音声・感情・音認識関連技術(国内市場)334億円(2.5倍)
    人材不足の解消や業務効率化を図れる技術として需要増加

 マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、人間の視覚や聴覚に当たる部分を担い、昨今、作業支援などで活用されている画像認識関連技術や音声・感情・音認識関連技術の市場を調査した。その結果を「2020 画像・音声 AI/次世代インターフェース市場の現状と将来展望」にまとめた。
 この調査では、画像認識関連技術や音声・感情・音認識関連技術といったコグニティブ関連技術9品目(国内市場対象)のほか、視覚・聴覚情報2品目(国内市場対象)、自動車向けソリューション3品目(世界市場対象)、スマート社会関連ソリューション6品目(国内市場対象)、業務関連ソリューション12品目(国内市場対象)、アプリケーション9品目(世界市場対象)、キーデバイス10品目(世界市場対象)の市場を調査・分析し、将来を展望した。

調査結果の概要
画像認識関連技術(国内市場)
2019年見込2018年比2025年予測2018年比
290億円121.8%746億円3.1倍
 顔・表情認識、静脈認識、視線認識、虹彩認識、OCR(Optical Character Recognition:イメージスキャナーやカメラなどで読み取った手書きや印刷された文字をコンピューターが処理できるデジタルの文字コードに変換する技術)、3D認識を対象とする。
 2019年の画像認識関連技術市場は、290億円が見込まれる。顔・表情認識や静脈認識、OCRなどが好調である。顔・表情認識は、決済や入退出管理用途を中心に普及が進んでいる。スマートフォンへの顔認証の搭載などを契機に受容性も高まっており、自動車などにも用途が広がっている。また、静脈認識はATMなどの現金取引をはじめとする金融サービスを中心に普及が進んでいる。OCRは、AIを活用したOCRが識字率の高さ、手書き文字および多言語の読み取りが可能、高性能なスキャナーが不要などのことから、中小規模のユーザーに導入が進んでおり好調である。
音声・感情・音認識関連技術(国内市場)
2019年見込2018年比2025年予測2018年比
152億円115.2%334億円2.5倍
 音声認識、感情認識、音認識を対象とする。
 2019年の音声・感情・音認識関連技術市場は、152億円が見込まれる。市場の大半を占める音声認識は、コールセンター向け音声ソリューションが人材の低定着率といった課題や採用難、採用コストの増加などから、需要が高まっており好調である。感情認識は、コミュニケーションロボット、家具(照明)、コンタクトセンター、医療/ヘルスケア領域などで活用されている。中でも、コンタクトセンター向けがオペレーターのストレスチェックなどで採用が進んでおり、今後の伸びが期待される。音認識は、今後本格的な市場の立ち上がりが期待される。現状は実証実験が活発に行われており、インフラモニタリングなどさまざまな用途での導入が期待される。
注目市場
音声・感情・音認識関連
 音声認識(国内市場)
2019年見込2018年比2025年予測2018年比
146億円112.3%285億円2.2倍
 音声認識とは、音声言語を解析し発話された内容をテキストデータとして出力、また、入力コマンドとして処理する技術である。この技術はすでに60年以上研究されてきており、製品やサービスへの応用は1990年代から活発に行われている。
 主なアプリケーションはコールセンター向け音声ソリューション、議事録作成、自動車向け音声ソリューション、読影支援や電子カルテ作成などの医療向けソリューション、業務日報や情報共有向け音声端末・サービス、点検や物流向けピッキングといった数字・キーワード音声入力系ソリューションなどである。
 特に注目度が高いのは、コールセンター向け音声ソリューションである。人材不足や低定着率といった課題や採用難、採用コストの増加などから需要が増加している。また、議事録作成は自治体や企業の重要会議向けで主にオンプレミスで導入が進んできたが、昨今はクラウドでの導入も自治体や小・中規模会議向けで進んでいる。業務日報・情報共有向け音声端末・サービスは、かつては単機能的に業務日報を音声入力・報告できるというものであった。現在は業務工程などをヘッドセットやインカムを活用してリアルタイムに入力し、従業員による情報共有や入力された作業状況や業務過程での“気づき”などをまとめ、業務の効率化やマーケティングに生かすといった取り組みまでを含めたソリューションが増加しており、需要を獲得している。
自動車向けソリューション
 インキャビン画像ソリューション/インキャビン音声ソリューション(世界市場)
 2019年見込2018年比2025年予測2018年比
画像6億円3.0倍150億円75.0倍
音声375億円110.3%640億円188.2%
 インキャビン画像ソリューション
 自動車内における乗員モニタリングシステムのうち、カメラを活用したドライバーモニタリングソリューション(ソフトウェア)を対象とする。
 ドライバーモニタリングはADASの進展によりニーズが高まっており、拡大している。現状はルールベースAIを活用した製品の搭載が一般的である。ディープラーニングAIを活用した製品は、2020年から量産車に搭載されるとみられる。ディープラーニングAIを活用することにより、視線や表情による感情認識、瞳孔の動きなどが検知できるため、今後同タイプの採用が増加するとみられ、さらなる市場拡大が予想される。
 インキャビン音声ソリューション
 カーナビゲーション周辺を含む自動車コックピットに搭載され、地図検索やメール作成、車内エンターテインメントなどの各種操作や、音声AIアシスタントなどを活用した情報検索などに用いられる音声インターフェース(クラウド/エンベデッド/ハイブリッド)を対象とする。
 走行中にカーナビゲーションなどのディスプレイ画面を注視することへの対策として、また、ステアリングから手を離すことなく操作が可能な音声インターフェースが普及してきた。すでに商用車の年間生産台数の過半で搭載されており、安全性や利便性の観点から今後も市場は拡大していくとみられる。
スマート社会関連ソリューション
 決済ソリューション(顔認証サービス)(国内市場)
2019年見込2018年比2025年予測2018年比
19億円158.3%194億円16.2倍
 キャッシュレス決済やATMなどの現金取引で使用されている顔認証サービスを対象とする。IDやパスワードによる認証のみでは情報流出した際になりすましが可能であることから、防止策として生体認証の注目度が高まっている。
 2019年は顔認証を使用した決済システムの実証実験は行われているものの、顔認証に対する抵抗感がまだ高いとみられるため大規模な導入には至っていない。今後は社内食堂などのクローズドな環境での採用増加やスマートフォンへの搭載などから顔認証の受容性が高まっていくことで、市場も拡大していくとみられる。
アプリケーション
 ドローン(世界市場)
2019年見込2018年比2025年予測2018年比
420万台106.3%600万台151.9%
 娯楽用、産業用(業務用空撮、農作物の観察用、農薬散布用、測量、建造物点検など)の自律制御飛行が可能な無人航空機を対象とする。日本では、娯楽用と比較すれば市場規模はまだ小さいが、農業やインフラ点検などの産業用で需要が増加している。
 市場は堅調に推移しているが、近年続いてきた娯楽用の需要は落ち着きつつあり、徐々に産業用(BtoB向けサービス・ソリューション)に注目が移ってきている。ユーザーの中には、当初ニーズの中心だった空撮から認知度の向上や機体の普及に伴い、新たなサービスの創出を模索する動きが活発化している。また、メーカーは、ドローンの単価下落が続いていることから、サービス・ソリューション用を意識し、収益性を加味した機体設計への移行を進めている。今後も市場は拡大していくとみられるが、ドローンビジネスはドローン販売からサービス・ソリューションへと転換していくと予想される。
キーデバイス
 高画素TOFセンサー(世界市場)
2019年見込2018年比2025年予測2018年比
355億円4.4倍3,702億円45.7倍
 複数の受光部があるエリア型TOFセンサーのうち、受光部が数万以上ある高画素タイプを対象とする。
 市場はスマートフォンに採用されたことで、急速に拡大している。現状はスマートフォンのカメラの性能向上(高精度測距、背景ぼかしなど)が主要用途であるが、2020年以降ARや顔認証用でも採用が予想される。また、自動車のジェスチャーコントロールやスマートグラスなどでも採用が進むとみられ、市場の拡大が予想される。
内容の詳細につきましては『2020 画像・音声AI/次世代インターフェース市場の現状と将来展望』をご覧ください。
報道関係のお問い合わせは
富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)

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