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『2018 自律制御・ロボット関連市場の現状と将来展望』まとまる(2017/11/29発表 第17114号)

自律制御関連デバイス、センサーなどの世界市場を調査

2025年市場予測(2016年比)
通信モジュール 5,674億円(2.8倍)
車内エンターテインメントとの融合などにより高速な通信方式への移行が進む
TOFセンサー 1,527億円(17.0倍)
スマートフォンにおけるセンシング用途が市場をけん引

 マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、実用化に向けた動きが活発化している自律制御関連のデバイスやセンサーなどの市場を調査した。
 その結果を報告書「2018 自律制御・ロボット関連市場の現状と将来展望」にまとめた。
 この報告書では自律制御関連のデバイス・システムに着目し、通信デバイス4品目、センサー12品目、機器モニタリング4品目、情報処理/制御関連10品目、電源4品目、自律制御関連システム3品目、認識・コミュニケーション2品目の市場について分析し、将来を予測した。また、これらのアプリケーション8品目の市場についても調査・分析した。

注目市場
通信モジュール(2G/3G/4G/5G)
2016年2025年予測2016年比
2,014億円5,674億円2.8倍
外部ネットワークへの接続手段として、携帯電話通信網を利用した通信モジュールを対象とした。
 通信モジュールの2016年の市場は、前年比17.0%増の2,014億円となった。用途は自動車、PC・ルーター、その他となっており、その他には農機や建機といった産業用途があげられる。市場は、自動車向けが中心となっており、現状は3Gもしくは4G対応が一般的である。4Gよりもさらに高速な5Gは、2019年から2020年にかけて徐々にサービスが開始される予定となっている。今後は、車内エンターテインメントとの融合や自動運転実現時のリアルタイム伝送などが必要となることで高速な通信方式への移行が進むとともに、通信モジュールの搭載数も増えるとみられ、2025年には2016年比2.8倍の5,674億円になると予測される。
TOFセンサー
2016年2025年予測2016年比
90億円1,527億円17.0倍
TOF(Time Of Flight)センサーは、光源から照射された光を反射させ到達時間から距離を検出する空間認識センサーである。物体の動きに合わせた高精度の距離情報が得られるセンサーとして注目されている。
 TOFセンサーの2016年の市場は、前年比3.6倍の90億円となった。3Dセンシングやゲーム機、教育や医療分野(「Kinect for Windows」)などに展開されており、スマートフォンにおけるレーザーAFの搭載により、市場は急速に拡大した。2017年はスマートフォンの顔認証向けに採用され、引き続き拡大する見込である。当面は、スマートフォンにおけるセンシング用途がけん引するとみられる。また、その他のアプリケーションとしては、ドローンや家庭用掃除ロボットにも採用が進むとみられ、自動車でも採用が検討されていることから、2025年には2016年比17.0倍の1,527億円になると予測される。
ミリ波レーダー
2016年2025年予測2016年比
3,108億円7,136億円2.3倍
準ミリ波として24GHz帯を、ミリ波として76GHz帯から79GHz帯のレーダーを対象とした。
 ミリ波レーダーの2016年の市場は、前年比28.0%増の3,108億円となった。現状はほぼ自動車向けとなっている。特徴としては、天候や昼夜など周辺の環境に影響を受けることがなく、積雪など路面の状態にも検知精度が左右されないことがあげられる。このことから、カメラ機能を補う形でADASにおける必須デバイスとなりつつある。今後は、CMOSの採用が進み、低コスト化が実現するとみられる。搭載車種のグレードも幅広く、市場は継続的に拡大していくとみられ、2025年には2016年比2.3倍の7,136億円になると予測される。
調査結果の概要
自律制御関連デバイス・システムの世界市場動向
2018 自律制御・ロボット関連市場の現状と将来展望:自律制御関連デバイス・システムの世界市場動向グラフ  2016年の自律制御関連デバイス・システム市場は、6兆8,968億円となった。情報入力デバイスとしてのセンサーは自律制御に必須であり、今後各アプリケーションにおいて多くのセンサーが搭載されるため、2025年には21兆2,848億円、2016年比3.1倍と拡大が予測される。ADAS・自動運転システムの搭載率が高まることとシステムの高度化が進むため、自律制御関連システムなどの成長が期待される。
アプリケーションの世界市場動向
2018 自律制御・ロボット関連市場の現状と将来展望:アプリケーションの世界市場動向グラフ  2016年の自律制御関連のデバイス・システムのアプリケーション市場は、3,436万台となった。今後は、各アプリケーションで自律制御対応が進み市場は大きく拡大するとみられ、2025年には1億2,708万台、2016年比3.7倍になると予測される。最も高成長が期待されるのはAIスピーカーである。欧米を中心に普及が進んでおり、今後は音声認識の認知度向上やコンテンツの拡充に伴い世界的に普及が進むとみられる。コミュニケーションロボットは、機能拡充により利用シーンが広がるとみられる。ドローンは、各種センサーの高性能化に伴い、物流や人流の需要が多い夜間や人口密集地での利用が徐々に進むとみられる。自動車の自律制御は、現在レベル2対応が主流である。2017年からレベル3対応車が投入され、2021年にはレベル4も投入予定となっている。低価格車種への搭載も進むため対応車の数は堅調に拡大していくとみられる。
内容の詳細につきましては『2018 自律制御・ロボット関連市場の現状と将来展望』をご覧ください。
報道関係のお問い合わせは
富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)

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