◆マルチクライアント調査レポート:2007年05月07日発刊

21世紀ミリ波技術に関する調査(II)

通信、放送、センシング・イメージングとデバイスの総合分析
−調査の背景−
  • ミリ波は本来通信技術でありながら、通信分野では花開かず、キラーアプリケーションが見つからないまま、放送やセンシング・イメージングに活路を見出しつつあるように見える。
    4年前、第1回の『21世紀ミリ波技術に関する調査』を発刊した当時は、デバイス技術が先か、アプリケーションが先かの、いわゆる<鶏卵論争>華やかりし時代だったが、それは、あくまで通信を対象とした議論だった。時代は、いつの間にか、その通信を素通りしようとしている。
    それに加え、ミリ波の上流に位置するテラヘルツ波も急速に話題性を高めている。驚くなかれ、2010年の市場規模が1600億円という数字も一人歩きし始めている。特に、ミリ波のイメージング技術との競合・棲み分けが議論されている。
  • 今回の『21世紀ミリ波技術に関する調査(II)』のポイントは、(1) ミリ波の究極のキラーアプリケーションと言われるハイビジョンTVの高精細画像非圧縮伝送の行方、(2) ミリ波へのCMOS応用の実用化タイムスケジュール、(3) 放送やセンシング・イメージング技術のアプリケーションの開花動向である。
    しかし、そう言っても、気になることはいくつもある。
    ミリ波用デバイス&コンポーネンツは技術が進展しているのだろうか?
    化合物半導体をベースにするMMICは?
    HEMTやHBT、ガンダイオードは?
    認知度は低いが、ひょっとするとミリ波に革命をもたらすかもしれないNRDガイドのその後は?
  • 何人かのミリ波関係者に「ミリ波単独よりも、マイクロ波を含んでテラヘルツ波も視野に入れながら、ミリ波を広く把握して、技術と市場を追って欲しい」と要望された。その中に、ミリ波ビジネスの面白さが垣間見えているというご指摘も戴いた。
    調査の進展と共に、特別意識したわけではないが、いつの間にか、そのような形のレポート作りに近いものになってしまった。今はそれで良かったと思っているが、総花的で稀薄な内容になっていないかが幾分気ががりである。しかし、ミリ波については残念ながら詳細な情報を入手しにくい実態があるので、或る意味では仕方がないのかもしれない。
  • ともかくにも、ミリ波は、ちょっと不安で、興味の尽きない先端技術マーケットである。そんなことを頭に置きながら、レポートをお読みいただけるなら幸いである。
−調査目的−
  • ミリ波関連のデバイス&コンポーネンツとイメージング・センシング、通信、放送関連の応用機器・システムの市場ならびに技術動向を調査・分析・予測することによって、貴社企業戦略立案に役立つ基礎データを提供することを目的とした。
−調査対象−

1) アプリケーションは民需用途としての短距離センシングおよびイメージングと通信・放送を中心とした。(地球・環境計測、電波天文、合成開口レーダーなどの長距離センシングや電圧標準など特殊計測、核融合などのエネルギー分野は除外した)
2) 一部のマイクロ波およびテラヘルツ波も調査範囲に取りこんだ。

対象周波数帯域 (1) ミリ波(30〜300GHz)
(2) テラヘルツ波(1THz以上)
(3) 一部のマイクロ波(10〜20GHz)
デバイス&コンポーネンツ (1) MMIC
(2) HEMT
(3) HGT
(4) ガンダイオード
(5) NRDガイド
(6) ミリ波送受信モジュール
(7) その他のミリ波コンポーネンツ
応用機器・システム (1) 車載ミリ波レーダー
(2) 60GHz帯ミリ波映像システム(無線ホームリンク)
(3) 120GHz帯高精細動画非圧縮伝送システム
(4) 車々間・路車間無線システム
(5) 放送用55GHz帯ミリ波モバイルカメラ
(6) 武器・危険物透視スキャナ(カメラ)
(7) コンクリートひび割れ検査装置
(8) 異物混入検査装置
(9) 封筒内危険物検査システム他
−目次−
I. 調査結果の要約(1)
II. 2003年刊行『21世紀ミリ波技術に関する調査』をふりかえって(6)
III. ミリ波デバイス&コンポーネンツ(12)
1. 概況(12)
2. ミリ波デバイス一覧と取扱い企業(13)
3. 主要企業の取扱い高(14)
4. 主要デバイス&コンポーネンツの市場規模(15)
5. 化合物半導体とミリ波デバイス(16)
1) 化合物半導体の重要度(16)
2) 化合物半導体とSi(16)
3) 注目されるミリ波用化合物半導体と各社の取り組み状況(17)
(1) 今後の有望ミリ波デバイス(18)
(2) 主要研究所、企業の取組み状況(18)
4) 化合物半導体ウエアの市場(34)
6. ミリ波CMOSの開発動向(40)
7. ミリ波・マイクロ波デバイス&コンポーネンツ関連企業(商社etc)一覧(41)
8. ミリ波デバイス&コンポーネンツの価格イメージ(43)
9. NRDガイド(44)
IV. ミリ波イメージング、センシング市場(45)
1. 概況(45)
2. 製品一覧(46)
3. 実用化時期と市場予測(国内市場)(47)
4. 主要個別装置の製品開発動向(48)
1) 武器・危険物探知機(カメラ/スキャナ)(48)
2) 人体監視装置(54)
3) コンクリートクラック探知機(57)
4) 異物混入検査装置(61)
5) 果実の糖度測定(63)
5. その他の装置(66)
6. 車載ミリ波レーダー(68)
1) 市場規模推移と今後の予測(68)
2) 主要メーカー別の実績とシェア(68)
3) 主要メーカーの生産拠点(69)
4) 価格動向と低コスト化(69)
5) 技術動向(69)
6) 24GHz帯マイクロ波レーダーの動向(72)
7. その他の関係者のコメント(75)
V. ミリ波通信市場(78)
1. 概況(78)
2. ミリ波通信一覧(79)
3. 主要研究機関、企業の研究開発動向(80)
4. ミリ波通信の市場予測(90)
VI. ミリ波放送市場(92)
1. 概況(92)
2. ミリ波放送市場のイメージと展望(94)
3. NHK放送技術研究所の研究開発動向(95)
4. NTT先端技術研究所の研究開発動向(98)
VII. テラヘルツ波技術の可能性と市場展望(100)
1. テラヘルツ波の定義等(100)
1) 定義と特長、応用分析(100)
2) 日本の科学技術戦略の中でのテラヘルツ波のポジショニング(101)
3) テラヘルツ波関連の団体etc(101)
2. テラヘルツ波の技術区分(108)
3. テラヘルツ波の研究開発課題とロードマップ(110)
4. テラヘルツ応用分野と将来市場イメージ(111)
5. 具体的なアプリケーションと有望度(112)
6. テラヘルツ波テクノロジー技術関連企業一覧(113)
7. 主要研究所、大学、企業の取組状況(114)
VIII. 関連市場/データ(128)
1. 10GHz以上の周波数帯使用状況(総務省)
2. 有害危険物探知識別技術(内閣府)
3. 武器・危険物探知スキャナのメーカーカタログ
4. マイクロ波・ミリ波デバイスおよびシステムの開発と応用
5. 理化学研究所のテラヘルツ波技術
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
21世紀ミリ波技術に関する調査(II)

頒価
550,000円(税抜 500,000円)

発刊日
2007年05月07日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
128ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 営業企画部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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