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『2013年 メディカル・ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望』まとまる(2013/8/21発表 第13063号)
バイオ医薬関連、プロテオミクス・ゲノミクス、人工臓器、ディスポーザブル製品、生体適合材料など
ライフサイエンス、メディカル関連製品・材料の市場を調査
- ■2017年の抗体医薬用アフィニティーゲル市場
- 2012年比2.9倍の69億円…抗体医薬市場の拡大、バイオシミラーの登場に期待
マーケティング&コンサルテーションの(株)富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、2013年5月から6月にかけ、ライフサイエンス及びメディカル分野関連の製品・材料の国内市場(一部の製品・材料については世界市場も捉えた)を調査した。その結果を報告書「2013年 メディカル・ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望」にまとめた。
- ■主な製品・材料国内市場
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1. 抗体医薬用アフィニティーゲル【バイオ医薬関連】
2012年 2017年予測 12年比 24億円 69億円 2.9倍
2012年の市場は前年比33.3%増の24億円となった。国内生産二品目となる抗がん剤「ポテリジオ」(協和発酵キリン)が承認されたことから需要が拡大している。
抗体医薬は、がんや関節リウマチなど、患者数が多く効果的な治療が難しい疾患に対する治療薬として注目されている。2011年頃からバイオプラントの新設も相次いでおり、新規承認の抗体医薬の国内生産が増加すれば市場は拡大すると予想される。また、2014〜2016年にかけて、いくつかの大型抗体医薬の特許が切れるが、バイオシミラー(抗体医薬を含むバイオ医薬品のジェネリック)の国内生産が増加すれば、さらに市場拡大が期待される。 -
2. 人工腎臓【人工臓器・整形材料】
2012年 2017年予測 12年比 512億円 530億円 103.5%
2012年の市場は前年比0.4%増の512億円となった。保険償還価格の改定の影響を受け微増にとどまったが、透析患者数は年々増加しており、2013年は前年比1.2%増の518億円が見込まれる。
今後も高齢化の進行によって透析患者数の増加は続くが、保険改定の影響などもあり伸び率は年々鈍化すると見られる。 -
3. 癒着防止フィルム・シート【ディスポーザブル・治療用材料】
2012年 2017年予測 12年比 115億円 158億円 137.4%
2012年の市場は前年比11.7%増の115億円となった。保険適用の拡大などを背景に市場は拡大しており、2013年には前年比8.7%増の125億円が見込まれる。適用拡大しているが、必ずしも全ての適用症例に使用されているわけではない。そのため潜在需要はまだあると見られる。また、2016年を目途に、新規参入を目指しているメーカーもあり、今後市場は拡大が加速すると予想される。
内容の詳細につきましては『2013年 メディカル・ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望』をご覧ください。
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- 富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)