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『2011 次世代携帯電話端末とキーデバイス市場の将来展望』まとまる(2011/4/11発表 第11031号)

世界の次世代携帯電話端末とキーデバイス市場の調査を実施

2010年の市場
  • スマートフォンの構成比は前年の13%から20%に
  • キーデバイス市場はスマートフォンの成長に牽引され前年比14%増の7兆4,513億円
  • センサ/入力系キーデバイスが80%増、無線デバイス系キーデバイスが47%増

 マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町2−5 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、急拡大するスマートフォンが注目を集める携帯電話端末/スマートフォン市場とそれらのキーデバイス市場を、昨年の12月から今年の2月にかけて調査分析した。その結果を報告書「2011 次世代携帯電話端末とキーデバイス市場の将来展望」にまとめた。

 この報告書では、3.9G/4Gなどの次世代通信規格が世界各地でどのように進んでいくか、携帯電話端末/スマートフォンとキーデバイスの最新動向、そして国内外の大手携帯電話端末/スマートフォンメーカーの事業戦略を検証した。

調査結果の概要
1. 携帯電話端末/スマートフォン市場
 2009年2010年前年比
フィーチャーフォン9.8億台9.9億台101.0%
スマートフォン1.5億台2.5億台166.7%
合計11.3億台12.4億台109.7%
スマートフォン比率13.4%20.2%
 2010年の携帯電話端末市場は、前年のマイナス成長の反動とスマートフォン市場の急拡大を受け、前年比9.7%増の12.4億台となった。今後は更に拡大を続けるスマートフォンに牽引され、市場の拡大が続くとみられる。2010年は、iPhoneやGalaxy Sのヒットにより、スマートフォン比率が20%を超えた。2011年は更に拡大を続け、約3台に1台の携帯電話端末がスマートフォンになるとみられる。スマートフォン市場の急拡大の要因としては、ハイエンドスマートフォンに加えて、価格レンジが100〜300ドル程度の廉価版のスマートフォンの登場が大きい。特に中国を含めたアジア諸国や南米などでスマートフォンの契約が増加しているのは、端末メーカーと各キャリアがタッグを組み、フィーチャーフォンに比べ廉価でスマートフォンを販売しているためとみられる。
2. キーデバイス市場
分野2009年2010年前年比
RF系5,907億円6,241億円105.7%
情報処理系2兆7,326億円2兆9,675億円108.6%
無線デバイス系911億円1,341億円147.2%
カメラ系7,795億円9,398億円120.6%
表示/出力系1兆1,522億円1兆3,275億円115.2%
バッテリ系3,274億円3,641億円111.2%
センサ/入力系1,981億円3,572億円180.3%
基材系6,820億円7,370億円108.1%
合計6兆5,536億円7兆4,513億円113.7%
 RF系6品目、情報処理系5品目、無線系3品目、カメラ系1品目、表示/出力系6品目、バッテリ系2品目、センサ/入力系5品目、基材系4品目、計32品目のキーデバイスを対象とした。2010年は、スマートフォン需要の拡大に支えられ、全ての分野で堅調に推移した。特に大きく拡大したのはセンサ/入力系で、電子コンパスや角速度センサなどがスマートフォンに採用されたことから前年の1.8倍となった。
RF系キーデバイス
 2010年の市場は前年比5.7%増の6,241億円となった。RF系デバイスは、携帯電話端末の根幹である通話機能を支えるデ必須バイスである。今後はスマートフォン市場の拡大やLTE(Long Term Evolution:携帯電話の高速なデータ通信仕様の一つ)端末の登場などから、1台の携帯電話端末のサポートする帯域数の増加が見込まれている。このような状況の中で、パワーアンプとデュプレクサ(高周波回路において機器から送信される電波と外部から受信する電波の切り替えをするデバイス)が急速に市場を拡大している。
情報処理系キーデバイス
 2010年の市場は、前年比8.6%増の2兆9,675億円となった。スマートフォン市場の拡大が挙げられる。スマートフォン市場の拡大から、プロセッサやメモリデバイスのハイエンド化や搭載数量の増加により市場が拡大した。今後の成長が期待できるのはメモリデバイスで、携帯電話端末の高機能化やスマートフォンの急拡大により、アプリケーション市場が進化し、これらの起動やダウンロードしたデータの保存用途でメモリデバイスの需要が増加している。
無線系キーデバイス
 2010年の市場は、前年比47.2%増の1,341億円となった。スマートフォン市場の拡大とともに各種無線通信デバイスの搭載率が上昇し、順調に市場が拡大している。特に無線LAN+Bluetoothの機能統合チップは、スマートフォンに標準搭載されており、スマートフォン市場の拡大に伴って増加していくとみられる。
カメラ系キーデバイス
 2010年の市場は、メインカメラモジュールが5,247億円、サブカメラモジュールが357億円となった。メインカメラモジュールは2011年に急速に高画素化が進むと予測される。カメラモジュールの主な構成部材はイメージセンサ、レンズユニット、アクチュエータ、ISPである。このうち最もコスト比率の高いデバイスがイメージセンサであり、2011年は2,000億円を超えると見込まれる。メインカメラの高画素化に伴ってISPやアクチュエータ市場の拡大が見込まれる。
内容の詳細につきましては『2011 次世代携帯電話端末とキーデバイス市場の将来展望』をご覧ください。
報道関係のお問い合わせは
富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)

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