◆環境マーケティングレポート 2015年3月号

大規模電力貯蔵設備市場と今後の動向

−はじめに−
  • 日本の電力事情は世界に比べて恵まれている、と言われてきた。しかし、2011年の東日本大震災を機にそれまでの原発の安全神話とともに崩壊した格好となり、東日本地域では電力の復旧回復、携帯電話基地局の非常用電源、通信網の回復などで打撃とを蒙る結果となり、一面の脆弱性が浮き彫りとなる結果となった。
  • スマートグリッドという言葉が世の中で広まっているが、正確な定義はない。「賢い電力網」で(1)蓄電機能を有した電力ピーク需要の緩和(2)自然エネルギーの活用(3)停電対策(4)電気自動車の充電インフラ整備―など目的はさまざまである。
  • このスマートグリッドの実現の主要キーデバイスに大規模電力貯蔵システムがあり、電力貯蔵用蓄電池が脚光を浴び始めている。電力貯蔵用電池では現在、低価格である鉛電池などがメインであるものの、蓄電能力が高いリチウムイオン二次電池などが、今後市場を拡大していくことが予想される。また、新たな大容量電池として注目を集め始めている「NAS電池」「レドックスフロー電池」などの市場投入などが進むものと期待される。こうした電池は高効率、低価格化への開発が進められている。電池産業は日本の得意芸といわれてきたが、近年アジア勢のキャッチアップにより地盤低下が著しい。
    本レポートでは大規模電力貯蔵用市場を明らかにすることで、国内蓄電池産業の立ち位置、今後の動向を明確化することを目的とした。
−調査目的−
  • 本レポートでは、大規模電力貯蔵市場の現状と将来市場、主要蓄電用デバイスの市場、用途動向を捉えることを目的とした。
−調査ポイント−
1. 大規模電力貯蔵の概要
2. 電力貯蔵の現状と今後の方向性
3. 電力貯蔵用電池市場の把握
4. 種類別電池市場及び今後の方向性
−目次−
I. 大規模電力貯蔵システム(1)
1. 電力貯蔵設備の概要(1)
1) 対象電力設備(用途)(1)
2) 対象電力貯蔵電池(1)
3) 大規模電力貯蔵用途の概要(2)
4) 対象電力貯蔵電池(蓄電デバイス)のスペック比較(3)
5) 日本国内における政策動向(大規模蓄電デバイス事業)(4)
6) 日本国内における補助金動向(大規模蓄電デバイス事業)(5)
2. 電力貯蔵システム全体市場(6)
1) 電力貯蔵用大型電池(蓄電デバイス)主要参入メーカー(6)
2) 大規模電池の電力貯蔵用、その他用途別市場規模推移と予測(7)
3) 電力貯蔵用電池の製品別市場規模推移と予測(9)
4) 電力貯蔵用電池の製品、地域別(日本・海外)市場規模推移と予測(11)
5) 電力貯蔵用電池の用途別市場(2014年)と今後の傾向(13)
6) 電力貯蔵用電池の別用途別市場規模(14)
II. 電力貯蔵用蓄電用デバイス製品別動向(15)
1. リチウムイオン電池(ESS)(15)
2. ニッケル水素電池(大型)(19)
3. 鉛電池(23)
4. NAS(ナトリウム硫黄)電池(27)
5. レドックスフロー電池(31)

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