◆環境マーケティングレポート 2014年12月号

廃棄物焼却灰処理・資源化の現状と今後

−はじめに−
  • 焼却灰は、廃棄物焼却炉の底などに残る燃え殻、残渣の主灰(ボトムアッシュ)と焼却排ガス中に浮遊する飛灰(フライアッシュ)に分けられる。主灰のみを焼却灰ということもあるが、当レポートでは主灰、飛灰を対象とする。
  • 焼却灰の大部分は埋立処分が実施されている。今後新たな埋立処分場の建設が難しくなるなか、自治体によっては、埋立処分場の受入れ能力が逼迫しつつある。
  • セメント原料化、溶融スラグ化などが実施されてはいるが、資源化は促進されているとは言えない状況となっている。セメントの需要が増加しないと、セメント原料化の拡大は期待できない。溶融スラグ化も溶融処理のエネルギー消費などの課題があり、大幅な増加は見込みにくい。
  • 更には東日本大震災による福島第一原発事故後、放射性物質に付着した指定廃棄物の処理が滞っている。指定廃棄物の約7割が焼却灰であり、その処理処分は課題となっている。減容・安定化技術の提案が行われており、その適用も増えていくとみられる。
  • 一方で指定廃棄物の最終処分場について、福島県は富岡町で処分する方針が示されている。しかし、その他、指定廃棄物の仮置き保管状況が逼迫している宮城、栃木、群馬、茨城、千葉の5県について最終処分場候補地の選定が行われているが、決定、建設のめどが付いていない状況となっている。
−調査ポイント−
1. 一般廃棄物焼却灰の排出・処理状況
2. 焼却、溶融後の生成物の処理、資源化
3. 放射性物質汚染対策  
−目次−
1. 一般廃棄物焼却飛灰の排出・処理状況(1)
1) 一般廃棄物処理の状況(全体)(1)
2) 一般廃棄物最終処分場残余年数(2)
2. 焼却、溶融後の生成物の処理、資源化(5)
1) 資源化概要(5)
2) セメント原料化及び事業者(7)
(1) 太平洋セメント(7)
(2) 住友大阪セメント(11)
(3) 三菱マテリアル(12)
3) 溶融スラグ利用状況(13)
3. 放射性物質汚染対策(14)
1) 焼却灰の放射性セシウム濃度(14)
2) 放射性物質汚染廃棄物の数量(15)
3) 放射性セシウム汚染焼却灰の減容・安定化技術(17)
4. 今後の方向性(20)

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