−はじめに− |
- 現在、自動車市場では、石油を使用しない自動車の開発・普及に注力している。なかでも、CO2や排気ガスを発生しないクリーン車として、EV(Electric Vehicle:電気自動車)・PHV(Plug-in Hybrid Vehicle:プラグインハイブリッド自動車)が注目を集めており、需要の拡大が期待されている。
- しかし、EV・PHVは通常のガソリン車と比較して、(1)本体価格が高価格、(2)航続距離が短い、(3)充電インフラが未整備、といった課題があり、これらの課題を解決することで需要が拡大すると推測される。
- (1)の本体価格は、生産技術の開発や市場の拡大に伴い、徐々に低価格化していくとみられる。(2)の航続距離の短さは、技術開発が進展しても、現行技術の延長では航続距離は200〜300km程度までしか伸びないと推定される。このため、例えば一定間隔の地域中に充電インフラ設備を必ず設置するなど、充電インフラの整備を進めることで、逆に長い航続距離が不要になるという考え方もある。
- EV・PHVを普及させるためには充電インフラを整備することも重要と考えられるため、本レポートでは充電インフラの整備状況についてまとめた。
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−調査項目− |
1. EV・PHV用充電器市場
2. EV・PHV用充電器の整備計画(国、地方自治体、その他メーカー)
3. 今後の充電器市場の方向性
4. 充電器の課題点
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−目次− |
- I. EV・PHV用充電器市場の拡大予測(1)
- II. EV・PHVの市場予測(2)
- III. EV・PHV用充電器の状況(4)
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1. 今後の充電設備の整備計画(4)
2. EV・PHV用充電器の種類(5)
- IV. 充電インフラの整備状況(6)
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- 1. 国内における急速充電設備の設置状況(6)
- 2. 国の動向(7)
- 3. 今後の充電器市場の方向性(9)
- 4. 充電設備の課題点(10)
- 5. 国内の動向(11)
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- 1) 国内企業の動向(11)
- 2) 地方自治体におけるEV・PHVタウン(12)
- 3) 各自治体の充電インフラ整備目標(13)
- 4) 補助金動向(14)
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(1) 政府および各地方自治体の主な補助金の動向(充電器)(14)
(2) エコカー関連の補助金動向(17)
- V. 主要なEV・PHVの一例(18)
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- 1. 今後のラインアップ予定(18)
- 2. 主要各社のEV・PHV(20)
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1) 日産自動車〈リーフ〉(20)
2) 三菱自動車工業〈i-MiEV〉(21)
3) 富士重工業〈スバル プラグイン ステラ〉(22)
4) ゼネラル・モーターズ〈シボレーボルト〉(23)
5) トヨタ自動車〈プリウス プラグインハイブリッド〉(24)
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