◆月刊BT 2013年8月号

No. 69 エンタープライズで本格導入が始まったパブリッククラウド
(Haas/IaaS)の現状と将来性

−序−
  • パブリッククラウドがエンタープライズで本格的に導入が進んできている。2011年までは、ソーシャルゲームなどのBtoBtoCのマーケット拡大が同市場をけん引してきたが、2012年以降同市場のけん引役はBtoBtoCからエンタープライズなどのBtoBへと変化している。また、これまでは同市場には多数のサービスが乱立ししのぎを削ってきたが、2012年以降サービスが淘汰されつつあり、マーケット上位のサービスは売上を大きく伸ばす一方、マーケット下位のサービスは売上が伸び悩み事業の軌道修正を迫られている。
  • なかでもアマゾンデータサービスジャパンの「Amazon Web Services(以下「AWS」)」とインターネットイニシアティブの「IIJ GIOサービス」は2012年度にサービス売上を大きく伸ばしており、市場からの認知度および注目度を高めている。「IIJ GIOサービス」は、2012年度(2013年3月期)の累計売上高62.0億円、2013年3月末の顧客数:約1,000件とクラウド売上を公開している企業の中でも際立っている。また、海外勢においては、アマゾンデータサービスジャパンはSIベンダーなどのパートナーを拡大しており、エンタープライズでの実績が好調である。
  • パブリッククラウドにおいては、これまではWeb系システム、ソーシャル系システムなどの領域で成長してきたが、今後は基幹系システムなどミッションクリティカルな領域においてもパブリッククラウドの活用が拡大していくことが見込まれる。また、オンプレミスのシステムの一部をパブリッククラウド化するようなハイブリッド型の利用も急拡大している。
  • 一方、エンタープライズでクラウドを利用するにあたっては、自由度・柔軟性(「プライベート接続方式の柔軟性」「仮想マシン、物理マシンのスペック、OSの選択肢の自由度の高さ」「個別要件への対応」「オンプレミスとの相性(システム移行のしやすさ/ハイブリッド利用のしやすさ)など」に加え、運用のしやすさ(「セルフコントロール」「バックアップ」「障害対策」「災害対策」など)、セキュリティ(「FW・IDS/IPS・WAFなどのセキュリティアプライアンスの利用」「ウイルス対策」「第三者機関によるセキュリティ関連の認証」など)への対応が必要不可欠となってくる。
  • 当レポートではエンタープライズに求められる機能要件をまとめるとともに、主要クラウドベンダーの対応状況を明らかにし、「エンタープライズ」でパブリッククラウドを利用するにあたってのポイントおよび各クラウドベンダーの同領域に対する取り組みを明確にした。また、エンタープライズで利用しているユーザー事例を整理分析しユーザー視点のでクラウドの利活用についても言及した。
−目次−
序(1)
第1章 調査総括(3)
1.1 エンタープライズでのHaaS/IaaS活用実態(3)
1.2 エンタープライズ領域でのクラウドユーザーニーズおよび今後の方向性(4)
第2章 市場編(7)
2.1 調査対象市場の定義/範囲(7)
2.2 市場概況(9)
2.3 パブリッククラウドサービス一覧(15)
第3章 機能比較(19)
3.1 総合評価(19)
3.2 自由度/柔軟性(20)
3.3 オンプレミスとの相性(21)
3.4 運用性(1)(22)
3.5 運用性(2)(23)
3.6 セキュリティ(24)
3.7 グローバル対応(25)
第4章 注目企業のHaaS/IaaSへの取り組み(26)
4.1 アマゾンデータサービスジャパン(26)
4.2 インターネットイニシアティブ(32)

ページトップ