◆月刊BT 2012年9月号

No. 58 バックアップストレージアプライアンス市場の現状と動向

−序−
  • リーマンショック後の2009年に落ち込んだ国内ストレージ市場であったが、2010年、2011年とゆるやかな回復基調で推移する中で、とりわけ伸び率が高い製品カテゴリがある。それは“バックアップストレージアプライアンス”製品市場であり、バックアップ用途を対象として、重複除外技術を搭載したディスクストレージ製品である。当初はNAS製品であったが、SAN対応も進むなど、各社とも製品強化、ラインアップ拡充が著しいカテゴリである。
  • 日々業務上作成されるデータが加速度的に増大するなかでのバックアップ/リカバリ運用は、従前の課題として“バックアップ時間の短縮”が常々言われてきた。バックアップ媒体としては依然として実績のあるテープを引き続き採用している企業も多く、テープカートリッジの物理的な運用管理負荷も無視できない存在であった。
  • これらの課題を抱えつつ、2011年3月には東日本大震災に見舞われ、災害対策としてバックアップ運用を再考した企業の管理者は、現状のバックアップ運用の課題を解決するアプローチの一つとして、“バックアップストレージアプライアンス”を選択したという見方ができる。
  • また重複除外技術の進展とメーカー戦略により、ディスクストレージもテープストレージに対するコスト優位性が出てきたことも、テープからディスクへの移行を促すきっかけにもなっている。バックアップに対する予算は、データの増大に比例して増やせる性質のものではないが、この動きにより企業におけるバックアップ統合として運用効率化が進む可能性もある。
  • 当レポートでは、普及期に突入したと言われるバックアップストレージアプライアンス市場が、どんな背景を元にしてユーザーに求められているのかを整理するとともに、バックアップストレージアプライアンス市場に参入する各ベンダの狙いと同市場の今後の動向について調査、分析した。
−目次−
序(1)
第1章 調査総括(3)
1.1 バックアップストレージアプライアンスの概要(3)
1.2 重複除外技術採用の沿革(3)
1.3 バックアップストレージアプライアンス市場規模推計(5)
1.4 将来展望(6)
1.5 市場占有率(7)
1.6 各社製品一覧(8)
第2章 周辺市場の状況(9)
2.1 バックアップ関連市場の関係図(2011年)(9)
2.2 バックアップ/リカバリーツール(ソフト)市場(10)
第3章 メーカー編(13)
3.1 EMCジャパン株式会社(13)
3.2 日本ヒューレット・パッカード株式会社(15)
3.3 富士通株式会社(17)
3.4 株式会社日立製作所(18)
3.5 デル株式会社(19)

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