◆月刊BT 2010年6月号

No. 35 国内ITベンダーのR&D戦略/国内IT市場の展望

−序−
  • 我が国経済が、少子高齢化と人口減少を背景とする低成長時代に入った今日、様々な産業分野において企業の生き残りをかけた戦略的取組みが熱を帯びている。今後拡大が期待できない内需を補うための最も単純な取組みは、中国を始めとする新興国などへの事業拡張であり、製造業や流通業などでの取組みが活発化している。しかし、これら新興国は、先進諸国が同様に有望市場として注目し侵攻を狙うターゲットであり、激しい国際競争に晒されている。国内経済の成熟化への対応策としては、外需への依存に偏重することなく、国内に新たな需要を喚起する施策と組み合わせた、バランスの取れた事業戦略が求められる。
  • 成熟社会での需要喚起における重点は、既に便利で高度化された社会生活をより快適なものとするために、いかにして付加価値が高く新規性のある製品やサービスを市場に提供するかにある。そのためには、民間レベルではR&Dへの積極的な投資が求められる。いわゆるリーマンショックから立ち直りつつあるものの、新たにギリシャショックによって世界経済が引き続き不安定な状況にある中、企業は長期的な視座に立って新たな市場を創造すべく、先進的な研究開発を継続することが必要となっている。本誌第2部において、代表的な国産ITベンダーである日本電気、日立製作所、富士通(50音順)3社の取組みを概観し、戦略の方向性について分析を行なった。
  • また第1部では、各社の研究開発投資の背景の一つをなす国内IT市場の概況に関する考察として、月刊BT別冊特別調査レポート「国内IT市場 2010年版《業種研究編》」より市場分析に関する記述を掲載した。
−目次−
序(1)
第1部 国内IT市場の展望(3)
第1章 2010年から2013年における国内IT投資のトレンド(3)
1.1 国内景気動向(3)
1.2 2010年度はプラス成長見込む(4)
1.3 全体的な投資意欲の低下(5)
1.4 公共、インフラ業での堅調な投資が目立つ(6)
1.5 地方医療機関と大規模製造業の投資回復(7)
第2章 事業戦略面から見たIT投資におけるキーファクター(8)
2.1 成長戦略への転換を見据えた投資拡大(8)
2.2 グローバル競争力向上への取組み(9)
2.3 経営統合の加速(10)
第3章 戦略的新規開発投資と既存システムの維持(11)
第4章 自社保有とアウトソーシング(12)
4.1 アウトソーシング利用によるメリットと問題(12)
4.2 クラウドコンピューティングの本格化(13)
第5章 最新注目テクノロジーの市場性と普及動向(14)
5.1 HTML5(14)
5.2 Go言語(14)
第2部 国内ITベンダーのR&D戦略(15)
第6章 調査サマリ(15)
6.1 一覧(15)
第7章 日本電気(17)
7.1 R&D事業の概要(17)
7.2 研究分野(17)
7.3 研究開発投資(18)
7.4 ロードマップ(19)
第8章 日立製作所(20)
8.1 R&D事業の概要(20)
8.2 研究分野(21)
8.3 研究開発投資(21)
第9章 富士通(23)
9.1 R&D事業の概要(23)
9.2 研究分野(23)
9.3 研究開発投資(24)
9.4 ロードマップ(25)

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