◆月刊BT 2008年12月号

No. 19 業界研究 コンビニエンスストア

−序−
  • コンビニエンスストア業界は、2008年に初めて売上高で百貨店を抜くことがほぼ確実となった。売上の減少が続く百貨店に対し、コンビニエンスストアは順調に売上を伸ばしてきた。
  • しかしながら好調なコンビニエンスストア業界も店舗数の飽和状態や、景気低迷の影響などで、成長路線にも鈍化が見られ、近年売上高は既存店に限定すると前年を下回っていた。2008年にはタスポ(成人識別ICカード)が開始された影響で、店舗でたばこを購入する消費者が増えた結果、既存店においても売上が拡大する傾向に転じているが、タスポ特需ともいえる影響による増加分を差し引くと引き続き厳しい状況にあるといえる。
  • コンビニエンスストア業界各社では、他の業界に先駆けて情報システムの活用が進められてきた。全国に多数展開する店舗における売上を迅速に把握し、様々な情報を総合的に分析して、データを元に仕入れを決定する。こうしたスピード化、正確化を進めることで、コンビニエンスストア各社は厳しい競争の中を生き残る努力を続けてきた。
  • またコンビニエンスストアは、大規模な多店舗展開という他の小売業に対する特長を生かし、利用者に密着したサービス展開を図ることで利用者の囲い込みに繋げようとする取組みを進めてきた。具体的には、インフラにITを積極的に利用して、独自情報端末や銀行ATMの設置、あるいは実店舗とオンラインショッピングを組み合わせた商品の受け取りサービスなどが挙げられる。最近では電子マネーや独自のポイントカードなどの導入により収集できる、より詳細な利用者情報を仕入れなどの分析データとして活用する取組みも盛んになっている。
  • 消費者の経済環境が厳しくなる中、コンビニエンスストア業界はどのような取組みを推進し、売上拡大へと繋げようとしているのか、その活動のインフラとしてITがどのように使われているのかまとめた。
−目次−
序(1)
第1部 業界動向(3)
第1章 コンビニエンスストア業界の概要(3)
1.1 わが国商業における位置づけ(3)
1.2 業界構造(6)
第2部 IT投資ニーズ(7)
1.1 コンビニエンスストアにおける経営課題と対策(7)
1.2 コンビニエンスストアにおけるITシステム化の現状(12)
1.3 システム導入動向(20)

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