◆月刊BT 2008年9月号

No. 16 統合運用管理市場ツール「監視系コンポーネント市場」徹底調査

−序−
  • 統合運用管理ツールは、他のミドルウェア製品と同じように、1990年代半ばに登場、2000年に向けその市場が拡大した。参入メーカや当時の製品名、市場の推移・変化は本文中に詳しいが、この統合運用管理ツールのうち、サーバ管理、アプリケーション管理、ネットワーク管理など、システムの基幹を管理する製品群と、これらを統括する“統合管理”製品(統合運用管理ツールの中の統合管理コンポーネント)を、“監視系コンポーネント”と定義し、市場を分析した。
  • 監視系コンポーネントの一群は、元来、統合運用管理ツールの原点に当たるもので、大半の管理ツールは、この一群から発展し機能を増やしてきた。国内製品の場合、早くから単一のブランドで、全てのコンポーネントを体系化していたが、海外製品には、製品投入された当時のまま、つい最近まで、この監視系コンポーネント群を統合運用管理ツールとし、ジョブ管理や資産管理、配布管理などは、別ブランドとしている例もあった。
  • 監視系コンポーネントを、改めて区分した背景は、ITシステムの運用形態が、仮想化の時代を迎え、これに対応した管理機構が求められるという点にある。今後、仮想化の普及が、この監視系の重要度を増す要因となることは明らかである。特に、監視系各コンポーネントを統括する“統合管理”の役割は、きわめて重要なものになると予見される。
  • この“統合管理”の多くは、ここ数年のテーマであった“可視化”“見える化”の考え方から、システムの構図を見せるViewerないし、GUIと見なされる製品である。しかし、一部には、統合管理がシステム全体を見渡し、トラブルの予知、原因追求、復旧の示唆など、人に代わる自動対処機能を持つものが出てきている。あたかも、管理機構が“自律したロボット機能”を内包するような感覚である。
  • こうした見方から、監視系コンポーネントは、優れた“統合管理”製品の登場によって、改めて調査・分析の対象として、注目すべきものと判断された。
  • 内部統制関連の需要に続く、次のテーマは仮想化である。これを受けて、統合運用管理ツールで実現すべき機能は自動化、自律化である。機能、市場環境ともに新たな局面を迎えつつあるといえる。その中心となる、監視系コンポーネントに着目し、市場分析を試みた。
−目次−
I. まとめ
1. 統合運用管理製品(1)
1) 市場規模・予測(2006〜2010年度)(1)
2) 市場占有率(2007年度)(2)
2. 監視系コンポーネント市場(4)
1) 監視系コンポーネント群の重要性(4)
(1) 統合運用管理ツールの登場(4)
(2) 統合運用管理ツール:構成コンポーネントの拡大と製品販売(4)
(3) 監視系コンポーネント群の重要性(5)
2) 監視系コンポーネント市場規模・予測(2007〜2010年度)(7)
3) 監視系コンポーネント市場占有率(8)
3. NECの監視系コンポーネントとNECの取り組み(10)
1) 監視の重要性(10)
2) WebSAMの監視系コンポーネント(11)
3) WebSAM監視機構の優位性(シングルコンソールによる操作の容易化)(13)
4) 主要5社の製品と対象コンポーネント名(14)
4. おわりに(15)
II. 個別調査票
主要各社の監視系コンポーネント製品事業(16)
1) NEC:WebSAM(16)
2) 富士通:Systemwalker(19)
3) 日立製作所:JP1(22)
4) 日本IBM:Tivoliソフトウェア(25)
5) 日本HP:HPソフトウェア(28)

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