◆月刊BT 2008年7月号

No. 14 業界研究 ドラッグストア

−序−
  • ドラッグストア業界の売上高、店舗数は急激な勢いで拡大してきたが、ここ数年の伸び率は徐々に鈍化傾向にある。これは各チェーンの出店数の急激な増加に伴い、ドラッグストア業界内での競争が激化しているためである。大手ドラッグストアチェーンは、資本増強や大量仕入れによる価格競争力の強化を目的としてM&Aを推進しており、業界再編が進んでいる。
  • また、2009年に改正される薬事法により、登録販売者制度が導入されることからドラッグストア業界は大きなターニングポイントを迎えている。販売登録者制度によりこれまでの薬剤師のみの販売が認められていた薬品の多くが登録販売者でも取り扱いが可能となることから、コンビニエンスストアなどの他業界との競争激化が予想され、ドラッグストアは2009年の薬事法改正後の対応に追われている状況である。
  • この改正薬事法をプラス要因として捉えているドラッグストアチェーンも多く、新設される「登録販売者」の資格保有者増加による人材不足の解消や営業時間延長などから、ドラッグストア業界全体の成長要因として大きく寄与することも想定される。今後は登録販売者の確保・育成はもとより、アルバイト、パートなど多様な雇用形態での人材確保や人材育成なども重要な課題となってくるものと思われる。
  • 業界再編の進行に伴い、経営統合や事業統合が活発化する中、基幹系システム、情報系システムなどのシステム統合も重要課題となっている。また、改正薬事法の施行により、コンビニエンスストアなどの異業種との競争が激化していくことも想定されることから、ICTを活用したサービス面の向上が差別化を図る上で重要な位置を占めるものとみられる。
  • ドラッグストア業界における本格的なICT活用は業界再編の進行と他業種との競争激化により、今後進展していくものと想定され、現在すでに新POSシステムを中心とした大規模な導入が各ドラッグストアチェーンに見られている。業界再編や改正薬事法が引き金となり、ドラッグストア経営陣の意識改革とともにICTの活用は徐々に広がって行くと見られる。
−目次−
序(1)
第1部 業界動向(3)
第1章 ドラッグストア業界の概要(3)
1.1 わが国商業における位置づけ(3)
1.2 業界構造(4)
第2章 行政施策と法制度(7)
2.1 改正薬事法(7)
2.2 改正まちづくり三法(8)
第2部 IT投資ニーズ(9)
第3章 ドラッグストア業界における経営課題(9)
3.1 他業態との競争激化(9)
3.2 不採算店舗の増加(10)
3.3 人材確保、育成(10)
第4章 ドラッグストアにおけるITシステム化の現状(11)
4.1 EDI及びGDSの普及状況(11)
4.2 電子タグ(RFID)の活用(14)
4.3 インターネットの活用(15)
4.4 eラーニングシステムの活用(16)
4.5 ドラッグストアシステムに関するトピックス(17)
第5章 ドラッグストア業界におけるITベンダの取り組み(19)

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