◆月刊BT 2007年9月号

No. 6 躍進する国内ソフトベンダ Case 2
シナジーマーケティング/業界研究 アパレル業界

−序−
  • 戦後、日本の高度成長の一翼を担う花形産業であったアパレル業界は、長年アパレルメーカー主導の時代が続いてきたが、いわゆる流通の中抜き、GMS、専門店チェーンなどへの卸値納入の増大、百貨店の凋落など、アパレルメーカーの地位低下が進んでいる。
  • アパレル産業はトレンドの変遷が激しいビジネスであり、時代の要求に対応するため、川上、川中、川下といった分業体制が早期に確立し、企画・製造、卸を担当するアパレルメーカーが全体をコントロールするという構図が形成された。しかし、こうした多段階的な分業体制は商品のコストアップと品質の硬直化を招き、バブル崩壊、平成不況といった経済環境の大きな変化に対応できず、景気の後退と低迷とともに市場を縮小させる結果となった。
  • また、小売側とアパレルメーカー間の旧態依然とした取引形態は商品流通の硬直化を招き、アパレルメーカー側に大量返品への強い警戒心を植え付け、その結果、販売機会を逸することも多々あった。
  • こうした経済環境の変化や旧態依然とした商慣習に対し、アパレル業界では、流通経路の簡略化によるコストダウンに向けた取り組みが進行し始めた。1980年代に急成長を遂げた郊外型の紳士服チェーンや1990年の後半に流通業界を席巻したユニクロなどカテゴリーキラーの台頭である。こうした企業はいわゆるSPA(製造小売業)と呼ばれ、アパレル業界に新たなビジネスモデルをもたらした。
  • 2007年、アパレル業界は大手流通グループの再編という新たな局面を迎えている。三越と伊勢丹、阪急百貨店と阪神百貨店、大丸と松坂屋など大手百貨店の経営統合は流通の業界構図/構造を大きく変えることとなり、今後、アパレル業界を巻き込んだ構造改革へと波及していくことが予測される。
−目次−
序(1)
第1部 躍進する国内ソフトベンダ CASE 2 シナジーマーケティング(1)
第1章 アウトラインの把握(1)
1.1 事業概要(1)
1.2 事業戦略(3)
1.3 事業実績(8)
第2章 戦略分析(9)
2.1 強みと弱み(9)
2.2 市場機会と脅威(10)
第3章 将来ビジョン(11)
3.1 ターゲット(11)
3.2 現状の課題及び市場・事業展望(11)
第2部 業界研究 アパレル業界(12)
第1章 業界総括(12)
1.1 アパレル業界の沿革(12)
1.2 特徴(13)
第2章 業界動向(14)
2.1 概況(14)
2.2 需要動向(15)
第3章 業界構造(16)
3.1 流通形態(16)
3.2 取引形態(18)
第4章 市場分析(19)
4.1 定義(19)
4.2 トータル市場(20)
4.3 紳士服(21)
4.4 婦人服(22)
4.5 子供服(23)
第5章 アパレル業界の業務上の課題(24)
5.1 取引形態(24)
5.2 生産管理(24)
5.3 物流管理(24)
5.4 在庫管理(24)
5.5 クイックレスポンス(25)
第6章 アパレル業界のIT化(26)
6.1 業界団体の取り組み(26)
6.2 民間企業におけるIT化の状況と課題(27)

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