◆月刊BT 2007年4月号

No. 1 躍進する国内ソフトベンダ Case1 NTTデータ・イントラマート

−序−
  • わが国のソフトウェア産業は、メインフレームを中心とした変化の少ないコンピューティング環境では高い競争力を誇っていたが、その後のPCやインターネットに代表される変化の激しい市場環境へと移行する中で、急速にその競争力を失っていったといわれている。予め厳密に設計された仕様をより高品質かつ低コストで実現する技術力には長けているものの、コンシューマ向けソフトウェア製品を含む不安定な顧客ニーズに対して迅速に対応し、タイムリーに製品を市場投入するといったビジネスモデルへの移行で、海外ソフトウェアベンダに大幅に水をあけられてしまったのである。
  • 現在国内ソフトウェアベンダの多くが受託開発に収益の多くを依存したビジネスモデルを採用している。汎用化されたパッケージ・ソフトウェアで攻勢をかける外資系ベンダに対して、豊富な業務知識に立脚するカスタムソフトを武器に差別化を図る戦略であるが、昨今その生産性の低さが指摘されており、またインドなどのより高品質かつ低廉なソフト会社へ開発を委託するいわゆる「オフショア開発」の普及による競争力の低下が指摘されるなど、懸念が拡大している。
  • 当レポートが研究対象とした(株)NTTデータイントラマートは、Javaベースのシステム開発に見られる生産性の低さを、独自のコンポーネント技術により払拭することを主な訴求点とする国産ソフトウェアベンダである。同社は、フルスクラッチによるシステム開発に対してアンチテーゼを投げかけると同時に、複雑なワークフローへの対応力という国産ベンダならではの技術力をもって外資系ベンダに対抗している。またオープンソースに対してもユニークな取り組みを展開し、コミュニティの育成や低コスト化の促進などの面で巧みな事業戦略を展開する注目すべきベンダである。
  • 同社に対する直接インタビューをベースとする事業展開の現状把握と、戦略に関する独自の分析を行った。
−目次−
序(1)
第1部 SIベンダの海外戦略(1)
第1章 日系企業に対するSIビジネスの市場動向(1)
1.1 はじめに(1)
1.2 日系企業に対するSI売上推移(1)
第2章 主要ベンダの海外SIビジネスへの取り組み(4)
2.1 主要ベンダの地域別戦略(4)
2.2 主要ベンダの海外SIビジネスへの取り組み(5)
第3章 まとめ(7)
第2部 躍進する国内ソフトベンダ CASE 1 NTTデータイントラマート(8)
第1章 アウトラインの把握(8)
1.1 事業概要(8)
1.2 事業戦略(11)
1.3 事業実績(19)
第2章 戦略分析(21)
2.1 概要(21)
2.2 強みと弱み(21)
2.3 市場機会と脅威(24)
第3章 将来ビジョン(26)
3.1 現状の課題(26)
3.2 今後の事業戦略における基本方針(26)
3.3 市場および事業の展望(26)

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