◆市場調査レポート:2017年07月04日発刊

自動車用ケミカル&マテリアル市場調査総覧 2017

環境負荷低減のための軽量化、マルチマテリアル化、自動運転車両への対策の全貌
−はじめに−
  • 自動車の生産台数は2015年に9,000万台を突破した。新興国における生産人口の増加と経済発展を背景に、今後さらなる需要の拡大が予想され、2019年には1億台を突破すると予測される。
  • 右肩上がりで成長する自動車産業であるが、自動車が排出する環境負荷物質、特にCO2やNOxによる環境への影響が各国で大きな社会問題となっている。特に中国では、自動車の排気ガスを原因の一端とする大気汚染が深刻な問題となっており、住民の健康を損なう事態にまで至っている。
  • このような状況を受け、世界各国・地域では、自動車が排出する環境負荷物質の削減目標を設定している。中には既存の技術では解決が困難とされる非常に積極的な目標を掲げる国・地域もあり、自動車メーカーでは技術開発リソースの多くを、環境負荷物質削減につながる自動車の低燃費化に向けた取り組みに費やすようになっている。
  • 自動車の低燃費化に向けた方策の一つは、HVやEVなど電動自動車の生産比率を高めることであり、各自動車メーカーとも開発への注力度を高めている。だが電動自動車は一般的に製品価格などの課題があり、普及にはまだ時間がかかる。そのため当面は自動車市場の中で高い比率を占め続ける既存のガソリン車やディーゼル車の低燃費化技術についても、並行して開発していく必要がある。
  • ガソリン車やディーゼル車の低燃費化を図る上で、近年は材料の動向に対する注目度が増している。低燃費化をもたらす自動車の軽量化を実現する上で、「構造の見直し」「低比重化への材料シフト」「新材料の採用」「マルチマテリアルの併用」「既存材料の加工技術の改良」といった材料に関連する取り組みが必須となっているためである。
  • このような状況にある自動車業界を踏まえ、本調査資料では自動車に使用される主要な材料の市場動向や流通構造、マルチマテリアル化などの使用材料変化の可能性や加工技術の動向などを把握することを目的とした。また今後の自動車業界におけるトレンドとなる、EVやPHVといった電動自動車や自動運転車両へシフトした場合の材料の変化についても把握する。
  • 本調査資料は、自動車用材料や部材市場とその方向性を明確化することにより、関連企業の経営、研究、製造、販売など、マーケティング全般においてご活用いただけるものと確信している。
−調査目的−
  • 本調査資料は、自動車構成材料に着目し、各種材料の市場動向および軽量化に向けた使用材料の変化、加工技術の動向を把握し、今後必要とされる製品のニーズを把握することを調査目的とした。
−調査対象品目−
A. 汎用樹脂5品目PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ABS・ASA・AES、PC/ABS、PMMA(アクリル樹脂)
ABS・ASA・AESの名称は個票を参照
B. エンプラ11品目PA6・PA66、PA11・PA12、耐熱PA(PA46・PA6T・PA9T・PA10T・PA11T)、PC(ポリカーボネート)、POM(ポリアセタール)、m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、高耐熱樹脂(PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)・PI(ポリイミド))、フッ素樹脂
C. 熱硬化性樹脂3品目エポキシ、不飽和ポリエステル、ポリウレタン
D. 合成ゴム/エラストマー11品目EPDM(エチレンプロピレンゴム)、NBR・HNBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、ACM(アクリルゴム)、ECO(エピクロルヒドリンゴム)、シリコーンゴム、フッ素ゴム、S-SBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)、TPV・TPO(オレフィン系エラストマー)、TPS(スチレン系エラストマー)、TPC(ポリエステル系エラストマー)、TPU(ウレタン系エラストマー)
E. 鉄/非鉄金属7品目アルミニウム合金、マグネシウム合金、軟鋼、高張力鋼、ホットスタンプ材、銅、リチウム
F. 添加剤3品目ガラス繊維、炭素繊維、CNF(セルロースナノファイバー)
G. 加工品・応用素材5品目自動車用塗料(中塗り・上塗り用)、構造用接着剤、接着性フィルム・繊維、ガラス・グレージング、中間膜
合計45品目 
−調査項目−
1. 製品概要
2. 市場動向
3. メーカーシェア(2016年実績)
4. 用途動向
5. 価格動向(2017年Q2)
6. 材料動向
7. 安定調達と供給不安要因
8. 自動運転車両技術適用による当該材料の関係性
9. 参入企業一覧
−目次−
I. 総括編(1)
1. 自動車用ケミカル&マテリアル市場総括(3)
2. 材料別市場展望(6)
3. 注目トピックス(14)
3-1 異種材料接合・マルチマテリアル化の動向(14)
3-2 材料別耐熱温度域のトレンド(18)
3-3 軽量化開発と今後の見通し(21)
3-4 電動車両・自動運転車両の普及による材料への影響(26)
4. 部位別採用材料の動向(27)
4-1 部位別材料別使用量一覧(27)
4-2 骨格(28)
4-3 外装(31)
4-4 内装(34)
4-5 機構部品(36)
4-6 電装部品(41)
4-7 バッテリー周辺(45)
5. 自動車生産動向(47)
6. タイプ別自動車生産台数推移・予測(51)
7. 自動車メーカー生産動向(地域別・車種別)(57)
8. 環境規制動向(67)
II. ケミカル&マテリアル編(69)
A. 汎用樹脂(71)
A-1 PE(73)
A-2 PP(78)
A-3 ABS・ASA・AES(85)
A-4 PC/ABS(93)
A-5 PMMA(98)
B. エンプラ(105)
B-1 PA6・PA66(107)
B-2 PA11・PA12(117)
B-3 耐熱PA(124)
B-4 PC(133)
B-5 POM(140)
B-6 m-PPE(147)
B-7 PBT(154)
B-8 SPS(159)
B-9 PPS(164)
B-10 高耐熱樹脂(PEEK・PI)(171)
B-11 フッ素樹脂(176)
C. 熱硬化性樹脂(183)
C-1 エポキシ(185)
C-2 不飽和ポリエステル(190)
C-3 ポリウレタン(196)
D. 合成ゴム/エラストマー(201)
D-1 EPDM(203)
D-2 NBR・HNBR(209)
D-3 ACM(215)
D-4 ECO(220)
D-5 シリコーンゴム(225)
D-6 フッ素ゴム(231)
D-7 S-SBR(237)
D-8 TPV・TPO(242)
D-9 TPS(248)
D-10 TPC(253)
D-11 TPU(259)
E. 鉄/非鉄金属(265)
E-1 アルミニウム合金(267)
E-2 マグネシウム合金(274)
E-3 軟鋼(281)
E-4 高張力鋼(286)
E-5 ホットスタンプ材(292)
E-6 銅(297)
E-7 リチウム(303)
F. 添加剤(307)
F-1 ガラス繊維(309)
F-2 炭素繊維(315)
F-3 CNF(321)
G. 加工品・応用素材(327)
G-1 自動車用塗料(中塗り・上塗り用)(329)
G-2 構造用接着剤(335)
G-3 接着性フィルム・繊維(340)
G-4 ガラス・グレージング(345)
G-5 中間膜(352)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
自動車用ケミカル&マテリアル市場調査総覧 2017

頒価
165,000円(税抜 150,000円)

発刊日
2017年07月04日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
356ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-817-0

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