◆市場調査レポート:2015年01月29日発刊

中国・インド携帯電話メーカーの最新動向調査(2015年)

中国国内市場を超えて、グローバル市場へと展開する中国メーカー・中国を通じて把握する台湾ODMとインド地場ブランドの発展動向
(中国・インド携帯電話メーカーの最新動向調査(2014年下半期版)から改題)
−はじめに−
  • 本調査資料「中国・インド携帯電話メーカーの最新動向調査(2015年)」は、2014年1月に刊行した「中国スマートフォンメーカーの最新動向調査(2014年)」を全面改訂・大幅加筆した調査資料である。世界最大の需要国である中国市場にフォーカスしつつ、中国に次ぐ巨大市場として需要拡大が期待されているインド市場にも紙面を割いた。また、二大需要国を支える生産基地としての中国の重要性を理解するべく、中国・インドの主要メーカーを取り上げたケーススタディーでは各メーカーが取引するOEM/ODM/IDHベンダーについてまとめた。
  • 2014年1月調査時点で、近い将来に「ポストSamsung時代」が来ることを予想したが、その時期は予想を上回る速度で到来した。中国市場は2011年以降急速な普及の波に乗り、2014年末までにスマートフォンのグローバル市場の35.4%を占めることとなった。それに伴い中国メーカーの成長も著しく、中国市場の7割を中国ローカルブランドが占めている。また、一部のメーカーでは中国国内市場にとどまらず、中国国外市場への本格展開もスタートさせている。2014年にはグローバル市場に占める中国ローカルブランドのシェアが、かつてのNokiaやSamsung El.が世界トップに君臨した際の3割と同等になっており、携帯電話業界のパラダイムシフトが始まっている。
  • 中国メーカーの強みは低価格化戦略を得意とする点にある。ターゲットは中国国内市場だけでなく、中国に次ぐ人口規模を有するインド市場もある。2014年にスマートフォンが1億台市場となったインドは、2016年には3億台に至る見通しである。この急速な市場拡大を支えているのは、Micromax、LAVA、Karbonn、Spice Mobility、Maxxのようなインドローカルブランドと、彼らのOEM/ODM/IDHとして生産を担っている中国メーカーである。
  • 中国メーカーはローエンドに強みをみせる一方、ハイスペックのトレンドもけん引するようになってきている。ガラパゴスと称される日本市場を除く、グローバル市場の最新スペックにおいては、中国メーカーがデバイスメーカーの最優先顧客として認識されている。中国メーカーは自社ブランド力を高めたい意識から、最新デバイスを積極的に採用する動きが目立っているためである。
  • 本調査資料では前述した携帯電話業界の状況を踏まえて、中国とインドの携帯電話メーカー20社について、ローカルブランドメーカーおよびOEM/ODM/IDHベンダーとしての取り組みを調査することで、今後の携帯電話市場において誰が勝ち抜き、誰が主導権を握っていくのかを明確化することを目的とした。また、フラッグシップからローエンドの各セグメントにおける中国・インドのスマートフォンの特長をOSやキーデバイスの観点から整理し、今後のトレンドを予想した。
  • 本調査資料に掲載した情報には、日本国内で把握することの難しい内容が多く含まれている。これらの最新かつ詳細な中国・インドの携帯電話業界情報が、関係各社の携帯電話事業の戦略立案における基礎資料としてお役に立てれば幸いである。
−調査目的−
  • 本調査資料は、携帯電話の最大需要地として注目されている中国・インドにおいて、携帯電話とキーデバイスメーカーの最新動向を調査することで、中国・インドの国内市場だけでなく、グローバル市場における携帯電話市場の将来を展望することを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
携帯電話スマートフォン、フィーチャーフォン
キーデバイスチップセット、メモリー、ディスプレイ、タッチパネル、カメラモジュール、電池
調査対象企業
携帯電話メーカー
中国メーカー
ケーススタディー15社
Huawei、ZTE、Lenovo、Coolpad、Xiaomi、OPPO、BBK、Gionee、K-touch、Meizu、TCL、総合家電メーカー(Hisense、Haier、Konka、Changhong)
インドメーカー
ケーススタディー5社
Micromax、LAVA、Karbonn、Spice Mobility、Maxx
台湾メーカーOBM(HTC、ASUSTeK Computer、Acer)、PC系ODM(Quanta Computer、Wistron、Pegatron)、携帯電話系ODM(Compal Electronics、Arima Communications、Inventec)、OEM(Foxconnグループ)
キーデバイスメーカー
チップセットメーカー HiSilicon Technologies、Intel、Leadcore Technology、Marvell Technology、MediaTek、NVIDIA、Qualcomm、Samsung Electronics、Spreadtrum Communicationsなど
メモリーメーカー 東芝、Micron Technology、Samsung Electronics、Sandisk、SK hynixなど
ディスプレイメーカー シャープ、AU Optronics、BOE Technology、BYD、Chunghwa Picture Tubes、Innolux、Japan Display 、LG Display、Samsung Display、Tianma Micro-electronics、Truly Opto-electronicsなど
タッチパネルメーカー Biel Crystal、CSG Holdings、Shantou Goworld Display、JTOUCH、Laibao High-Technology、Shenzhen O-film Tech、Success Electronics、Tianma Micro-electronics、Top Touch Electronics、TPK Holding、Truly Opto-electronicsなど
カメラモジュールメーカー シャープ、ソニー、BYD、Chicony Electronics、Darling、Foxconn、Shenzhen O-film Tech、OmniVision Technologies、Primax、Q-Technology、Lite Array、Lite-On Technology、Sunny Optical Technology、Truly Opto-electronicsなど
電池メーカー ソニー、Amperex Technology Limited、Shenzhen Desay Battery Technology、Shenzhen BAK Battery、Shenzhen B&K Technology、BYD、ZhuHai COSLIGHT Battery、LG Chem、Simplo Technology、SCUD BATTERY、SUNWODA Electronics、Samsung SDI、Tianjin Lishen Battery Joint-Stock、NINGBO Veken Batteryなど
−調査項目−
中国メーカーケーススタディー
1) 企業概要(基本プロフィール、スマートフォンの出荷数量の実績推移と将来予測)
2) スマートフォン事業におけるプロダクト戦略(2014年における新製品ロードマップ、セグメント別出荷数量)
3) 中国国内/中国国外のターゲット市場の動向(2014年)
4) スマートフォン関連事業の拠点分布
5) 主要スマートフォンのラインアップ一覧
6) スマートフォンのキーデバイスの採用動向
インドメーカーケーススタディー
1) 企業概要(基本プロフィール、スマートフォンの展開状況、携帯電話端末関連事業の沿革)
2) スマートフォン事業におけるプロダクト戦略(2014年における新製品ロードマップ、セグメント別出荷数量、携帯電話端末関連事業の展開状況)
3) インド国内/インド国外のターゲット市場の動向(2014年)
4) スマートフォン関連事業の拠点分布
5) 主要スマートフォンのラインアップ一覧
−目次−
I. 総括編(1)
拡大する中国とインドのスマートフォン市場(3)
1) グローバル市場に本格進出を進める中国ローカルブランドとインド市場の位置付け(3)
2) 中国に次ぐ巨大市場として注目されるインドスマートフォン市場の潜在性(4)
3) スマートフォンのグローバルシェアにおける中国およびインドメーカーの存在感(5)
II. 市場編(7)
II-1. 中国市場(9)
1. 中国ローカルスマートフォン市場の現状と今後(11)
1) 中国国内市場における携帯電話販売の市場規模推移(11)
2) 2014年における中国ローカルブランドメーカーのスマートフォン事業の展開状況(12)
3) 中国ローカルブランドメーカーによる「グローバル化」動向(14) 4) 中国ローカルブランドメーカーによる「ハイエンド化」動向(35)
2. 中国における新興スマートフォン市場の最新動向(43)
1) 中国において新興スマートフォンブランドが登場する背景(43)
2) 中国の新興スマートフォンブランドの最新動向(44)
3) 2014年に話題となった新興スマートフォンブランドの動向(50)
4) 注目新興スマートフォンブランドのプロダクト戦略(55)
5) 大手中国ローカルスマートフォンメーカーのサブブランド展開(57)
6) IT業界からのスマートフォン端末へのアプローチ(64)
7) その他の新興スマートフォンブランドの動向(66)
3. 中国におけるスマートフォンのキーデバイス動向(79)
1) 中国におけるスマートフォンのチップセット市場動向(80)
2) 中国におけるスマートフォンのディスプレイ市場動向(93)
3) 中国におけるスマートフォンのカメラモジュール市場動向(101)
4) 中国におけるスマートフォンの電池市場動向(104)
II-2. インド市場(107)
1. インド国内市場における携帯電話販売の市場規模推移(109)
2. インドにおけるスマートフォン市場の業界構造と最新動向(110)
1) インド国内においてスマートフォンが普及する背景(110)
2) インド国内のスマートフォン業界構造(112)
3) インドローカルブランドを支える中国のIDHの存在(113)
4) インド国内のスマートフォンにみられるトレンドの一例(114)
3. インドにおけるスマートフォン産業の成長背景(116)
1) インド国内においてスマートフォン市場が発展するまでの経緯(116)
2) インドにおけるモバイル通信キャリアの変遷(118)
3) インド国内にとどまらないインド周辺国でのスマートフォン市場の発展(119)
II-3. 台湾市場(121)
1. 台湾におけるスマートフォン市場の業界構造(123)
1) 台湾系スマートフォン産業の企業グループ分類(123)
2) 台湾系スマートフォン産業の各企業グループの事業領域(124)
3) 台湾系スマートフォン産業の発展経緯(125)
2. スマートフォン市場に参入する台湾OBM(127)
3. スマートフォン市場に参入する台湾のPC系ODM(137)
4. スマートフォン市場に参入する台湾の携帯電話系ODM(141)
5. Foxconnグループの最新動向(145)
III. メーカー編(151)
III-1. 中国メーカーケーススタディー(153)
1. Huawei(155)
2. ZTE(163)
3. Lenovo(171)
4. Coolpad(179)
5. Xiaomi(186)
6. OPPO(192)
7. BBK(199)
8. Gionee(205)
9. K-touch(213)
10. Meizu(219)
11. TCL(225)
12. 総合家電メーカー4社(232)
III-2. インドメーカーケーススタディー(241)
1. Micromax(243)
2. LAVA(253)
3. Karbonn(264)
4. Spice Mobility(273)
5. Maxx(281)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
中国・インド携帯電話メーカーの最新動向調査(2015年)

頒価
220,000円(税抜 200,000円)

発刊日
2015年01月29日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
288ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-731-9

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