◆市場調査レポート:2011年10月20日発刊

2011年 発泡プラスチックスの現状と将来展望

新技術・フォームによる新市場の創出、省エネ・軽量化貢献材料、
土木・建材・自動車等の市場の拡大で注目される発泡プラスチックス市場徹底分析
−調査の背景−
  • 発泡プラスチックスは、樹脂機能とポーラス構造(発泡化)の組み合わせにより、緩衝性、柔軟性、断熱・保温性、軽量化等の性質を発揮するプラスチック製品であり、日用品、雑貨類、土木・建築資材、工業資材まで幅広い分野で活躍している。また近年ではエネルギーや航空宇宙分野でも注目されており、採用が拡大している。
  • 本調査レポートは、主に国内市場を対象に発泡プラスチックス市場を取り上げた。一部、世界市場で捉えている製品も含まれるが、発泡プラスチック製品は空気やガス等で膨らませるため、軽量性を兼ね備える一方で、重量当りの容積が大きくなってしまう。そのため輸出による世界への大量販売は難しく、世界への展開を考える場合には主に海外拠点での製造・販売を検討しなくてはならない。基本的に汎用領域は地産地消の傾向が強い製品と捉えている。
  • 今回の2011年版レポートでは、前回の2006年版に新規品目として熱硬化性樹脂やエンプラ、ゴム・エラストマーを加えた。また発泡関連材料(副資材)や競合製品(グラスウール/ロックウール、パルプモールド)を加え、計57品目を対象とした(PVC発泡シートは3品目に分類)。2011年は東日本大震災の影響を、原料メーカー・発泡製品メーカー・加工メーカー・ユーザーらが少なからず何らかの影響を受けている。この影響の多くは解決済みであるが、今後は復興への足がかりとして当該製品の拡大が期待されている状況である。
  • このような背景の下、2011年の発泡プラスチックス市場は81万5,739t、6,615億円規模が見込まれる。また2015年までに87万167t、7,189億円規模にまで成長拡大を予測した。
  • 土木建築分野では震災の復興需要や電力不足の解消やCO2排出量削減などを目的に省エネに対する補助などの継続も検討されている。自動車の国内生産は拡大要因は見当たらないが、世界的な自動車生産量の拡大やEV・PHEVなどの本格実用化による成長が期待される。一方、産業資材や食品容器などは原料価格高騰による薄肉化の進展や、ユーザーの海外シフトなどマイナス要因がみられる。これらについては戦略の見直しや海外戦略、新規市場進出などを検討していく必要があり、既に大手の発泡プラスチックス製品メーカーでは取組みを進めているとみられる。
  • 本調査レポートは、発泡プラスチックス市場を取り巻く動向に注目し、前回調査を実施した「2006年 発泡プラスチックスの現状と将来展望」のデータを見直し、最新の発泡プラスチックス市場の現状と将来性、用途動向等を明確化することを目的とした。本調査資料が発泡製品メーカー及び原料メーカー、販社等関連各位の事業計画策定や製品開発等、マーケティング全般のベースデータとして広く御活用頂けるものと確信している。
−調査目的−
  • 本調査レポートでは、軽量化・省エネ素材として注目されている、主要発泡プラスチックス及び関連材料・素材を調査対象とした。各種発泡プラスチックスを樹脂別に分類し、各品目の参入メーカーや市場トレンド、メーカー動向、研究開発動向、環境対応状況等の観点から市場分析を行うことで、発泡プラスチックス市場の今後の方向性を明確化することを目的とした。
−調査品目−
計57品目 PVC発泡シートに関しては「壁紙」、「クッションフロア」、「発泡レザー」の3つに分類し調査した
分類品目名
熱可塑性
樹脂フォーム
LDPE(7品目)無架橋押出(低発泡)、無架橋押出(高発泡)、キャップ・ネット、架橋押出、架橋ブロック、パイプカバー、ビーズ発泡(EPE)
HDPE(2品目)低発泡、高発泡
EVA(1品目)EVAフォーム
PP(3品目)無架橋押出、架橋押出、ビーズ発泡(EPP)
PVC(6品目)軟質・高発泡、発泡シート(壁紙、クッションフロア、発泡レザー)、硬質・低発泡、硬質・高発泡
PS(8品目)PSP、XPS(低発泡)、PS系低発泡食品容器、XPS(中発泡)、XPS(高発泡)、ビーズ発泡(EPS)、軽量盛土材(EPS/XPS)、耐熱PS系ビーズ発泡
PE/PS(1品目)PE/PS複合ビーズ発泡
MMA(1品目)MMAフォーム
ABS(1品目)ABSフォーム
熱硬化性樹脂(6品目)軟質ウレタンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、メラミンフォーム、エポキシフォーム、PIフォーム
エンプラ(6品目)PETフォーム、変性PPEフォーム、PCフォーム、PBTフォーム、PBTフォーム、PAフォーム、フォッ素系フォーム(PVDF)
ゴム・エラストマー(4品目)押出発泡ゴム(EPDM、CR、NR)、板状発泡ゴム(EPDM、CR、NR)、フッ素系ゴム発泡体、エラストマー発泡体
その他注目フォーム(4品目)バラ状緩衝材、発泡バイオプラスチック、微細発泡シート、ナノコンポジット発泡
発泡関連材料(5品目)有機発泡剤、無機発泡剤、発泡ガス、発泡助剤(尿素系)、シリコーン整泡剤
競合材料(2品目)グラスウール/ロックウール、パルプモールド
−調査ポイント−
1. 製品概要
2. 主要参入の動向
3. 震災による影響・方向性
4. 市場規模推移及び予測
5. 価格動向
6. メーカーシェア
7. 用途動向
8. 採用素材動向
9. 競合・棲み分け状況
10. 環境安全対策動向
11. 技術ニーズ及び研究開発・技術動向
12. 海外動向
13. 今後の方向性
−樹脂名及び化学品の略語について−
以下に本項で用いた主な樹脂及び発泡プラスチックスの略語を示した
単語正式名称
LDPE低密度ポリエチレン
HDPE高密度ポリエチレン
EPE発泡ポリエチレン
EVAエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
PPポリプロピレン
EPP発泡ポリプロピレン
PVCポリ塩化ビニル
PSポリスチレン
PSPポリスチレンペーパー
XPS押出発泡ポリスチレン
EPSビーズ発泡ポリスチレン
MMAメタクリル酸メチル
単語正式名称
ABSアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂
PURポリウレタン
PIポリイミド
PETポリエチレンテレフタレート
PPEポリフェニレンエーテル
PCポリカーボネート
PBTポリブチレンテレフタレート
PAポリアミド(ナイロン)
PVDFポリフッ化ビニリデン樹脂(フッ素樹脂)
EPDMエチレンプロピレンジエンゴム
CRクロロプレンゴム
NR天然ゴム
−目次−
I. 総合分析編(1)
1. 調査結果概要・発泡プラスチックス市場の方向性(3)
2. 発泡プラスチックス市場概要(5)
1) 発泡プラスチックス市場の全体像(5)
2) 全体市場規模推移及び予測(2008年〜2015年予測)(6)
3. 品目別成長率ランキング(10)
1) 1〜20位(10) 2) 21〜51位(11)
4. 素材別市場動向(12)
1) ポリエチレン(LDPE/HDPE)(12)
2) ポリプロピレン(PP)(14)
3) ポリ塩化ビニル(PVC)(15)
4) ポリスチレン(PS)(17)
5) その他熱可塑性樹脂(19)
6) 熱硬化性樹脂(20)
7) エンプラ(21)
8) ゴム・エラストマー(22)
9) その他注目フォーム(23)
5. 材料・技術一覧(24)
6. 震災の影響(26)
7. 海外への参入状況(32)
8. 環境・バイオ化動向(34)
1) 発泡バイオプラスチック(34)
2) 脱フロン(35)
3) リサイクル(36)
4) 省エネ・エコ(37)
9. 分野別の需要トレンド(38)
1) 食品包装分野(38)
2) 土木分野(42)
3) 建築分野(45)
4) 自動車分野(49)
5) 産業分野(54)
6) 船舶・航空分野(57)
10. 主要関連企業事例一覧(59)
1) (株)JSP(59)
2) (株)カネカ(61)
3) 積水化成品工業(株)(63)
4) アキレス(株)(65)
5) 古河電気工業(株)(67)
6) 積水化学工業(株)(69)
7) 東レ(株)(71)
II. 集計編(73)
1. 主要参入メーカー一覧(75)
2. 品目別市場規模推移及び予測(2008年〜2015年予測)(84)
3. 品目別メーカーシェア(2011年見込)(96)
4. 品目別用途別ウエイト(2011年見込)(102)
5. 品目別価格一覧(113)
6. 品目別海外動向(115)
III. 品目別市場編(121)
熱可塑性樹脂
 LDPE
1. 無架橋押出(低発泡)(125)
2. 無架橋押出(高発泡)(130)
3. キャップ・ネット(136)
4. 架橋押出(140)
5. 架橋ブロック(145)
6. パイプカバー(151)
7. ビーズ発泡(EPE)(155)
 HDPE
8. 低発泡(160)
9. 高発泡(165)
 EVA
10. EVAフォーム(170)  
 PP
11. 無架橋押出(173)
12. 架橋押出(179)
13. ビーズ発泡(EPP)(183)
 PVC
14. 軟質・高発泡(189)
15. 発泡シート(193)
1) 壁紙(193)
2) クッションフロア(199)
3) 発泡レザー(204)
16. 硬質・低発泡(210)
17. 硬質・高発泡(214)
 PS
18. PSP(219)
19. XPS(低発泡)(224)
20. PS系低発泡食品容器(229)
21. XPS(中発泡)(232)
22. XPS(高発泡)(237)
23. ビーズ発泡(EPS)(242)
24. 軽量盛土材(EPS/XPS)(248)
25. 耐熱PS系ビーズ発泡(254)
 PE/PS
26. PE/PS複合ビーズ発泡(259)  
 MMA
27. MMAフォーム(266)  
 ABS
28. ABSフォーム(271)  
熱硬化性樹脂
29. 軟質ウレタンフォーム(277)
30. 硬質ウレタンフォーム(283)
31. フェノールフォーム(289)
32. メラミンフォーム(294)
33. エポキシフォーム(297)
34. PIフォーム(301)
エンプラ
35. PETフォーム(307)
36. 変成PPEフォーム(311)
37. PCフォーム(314)
38. PBTフォーム(316)
39. PAフォーム(318)
40. フッ素系フォーム(PVDF)(321)
ゴム・エラストマー
41. 押出発泡ゴム(EPDM、CR、NR)(327)
42. 板状発泡ゴム(EPDM、CR、NR)(331)
43. フッ素系ゴム発泡体(335)
44. エラストマー発泡体(340)
その他注目フォーム
45. バラ状緩衝材(347)
46. 発泡バイオプラスチック(352)
47. 微細発泡シート(355)
48. ナノコンポジット発泡(359)
発泡関連材料
49. 有機発泡剤(363)
50. 無機発泡剤(368)
51. 発泡ガス(372)
52. 発泡助剤(尿素系)(377)
53. シリコーン整泡剤(380)
競合材料
54. グラスウール/ロックウール(387)
55. パルプモールド(395)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2011年 発泡プラスチックスの現状と将来展望

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2011年10月20日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
399ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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