◆マルチクライアント調査レポート:2010年07月30日発刊

モバイルカメラにおける光学式手振れ補正・光学ズームに関する将来予測

本格的な動画撮影機能はモバイルカメラの新たな商品力となるか
−調査の背景−
  • モバイルカメラの高機能化は、これまで高画素がキーワードでした。毎年新型のCMOSセンサが市場に投入され画素数アップが進んできました。カメラ付携帯電話の一号機はCIFのセンサを搭載していましたが、今では13メガピクセルまで到達しています。来年は16メガピクセルの商品が投入される見通しとなっています。
  • 毎年のメガピクセル化が進むに連れて、徐々に高画素化のインパクトが薄くなってきています。携帯電話のディスプレイで見るだけであればメガピクセルで十分といわれています。既に画素数だけで見ればデジタルカメラとそん色ないレベルまで達してきており、携帯電話メーカーは高画素化以外の付加価値を模索しています。
  • これまで搭載されてきた高画素化以外の機能としてオートフォーカス、電子手ぶれ補正、電子ズーム、顔検知撮影などがありますが、近年これらに加えて光学式手ぶれ補正や光学ズームといったデジタルカメラに搭載されている機能の搭載が検討されています。
  • 背景には、動画撮影ニーズの増加、高画素化に伴う高機能手ぶれ補正機能のニーズ高まり、新機能の搭載ニーズ増加などがあります。これまで、光学式手ぶれ補正は大きさやコストの面で課題があり、搭載されていませんでしたが、課題改善が進み搭載に目処が立ってきました。また、光学ズームもピエゾアクチュエータなどを採用した小型タイプの開発が進んでいます。
  • 本調査では、モバイル機器メーカー、カメラモジュールメーカー、アクチュエータメーカーの光学手ぶれ補正・光学ズームに関する取り組み状況を明らかにすることにより、搭載率予測やモバイルカメラの動画機能の将来像を明らかにすることを目的とします。関係各位が今後の事業戦略を立案展開されるにあたり、この資料を役立てていただくことを説に望むものであります。
−調査目的−
  • 携帯電話にカメラ機能が搭載されたのは今から10年前の2000年のことです。シャープがCIFのカメラを搭載したのが始まりです。スタンドアロンのデジタルカメラに無い大きな特徴として、携帯電話の通信ネットワークを介して撮影した写真をユーザー同士がやり取りできるという点にあります。
  • モバイルカメラは、液晶ディスプレイの高精細化や通信機能の速度向上などを背景に加速度的に高機能化が進みます。特に高画素化については各社がしのぎを削り、現在は12Mクラスのモデルも投入されています。解像度の面で見ればコンパクトDSC(デジタルスチルカメラ)と変わらないレベルにまで達しているといえます。
  • モバイルカメラの商品力は通信事業者にとっても魅力的です。携帯電話ユーザーがメールなどに比べてデータ量の多い画像情報をやり取りすることで通信料収入が期待できます。また、3G端末を中心に搭載されているテレビ電話機能も通信料収入の間口を広げる役割があります。
  • このように、モバイルカメラはコンパクト DSCの機能を追いかけるように高機能化が進んでいますが、現在新たな付加価値として動画撮影機能が注目されています。動画撮影機能は現在も搭載されていますが、簡易的な機能にとどまっています。今、各社が検討しているのは本格的な動画撮影機能であり、光学式手振れ機能などビデオカメラに搭載されているような機能を付加したものです。背景として、YouTubeなどの動画コンテンツを楽しむ環境が浸透していることが挙げられます。北米では動画撮影機能に特化した機器(ネットムービー)の市場が好調となっています。このように、携帯電話へ本格的な動画撮影機能を搭載する環境は揃いつつあります。勿論、動画機能の普及は通信事業者にとってもメリットになります。新たな通信料収入の可能性が広がるからです。
  • 本調査では、動画撮影を強化したモバイルカメラの市場性に着目、そのキー部品である光学式手振れ機能(OIS)と光学ズーム機能にフォーカスして現状と今後の搭載予測を明らかにします。OIS機能・光学ズーム機能は高精細な動画を撮影するために重要な部品ですが、サイズや性能、コストなどの面で課題が多くなっています。本レポートでは、こうした課題の解決ロードマップなどを示し、本格的な搭載の予測も行ないます。
−目次−
I. まとめ(1)
1. 総括(1)
2. 鳥瞰図(2)
II. カメラフォンにおける機能トレンド(3)
1. カメラ機能搭載端末の市場規模と搭載率の推移(3)
2. カメラ機能のトレンド(4)
3. ポケットムービーと携帯カメラの市場経緯(5)
4. 各種動画撮影機器の主要機能比較(6)
5. 各種動画撮影機器の競合・棲み分け状況(8)
III. 光学手ぶれ補正・光学ズーム機能の市場予測(11)
1. 光学手ぶれ補正/光学ズーム機能搭載携帯電話の市場推移・予測(11)
2. ポケットムービー・携帯音楽プレーヤへの搭載予測(13)
IV. 各社の取り組み一覧(14)
1. セットメーカーの取り組み状況(14)
2. OISに関する各モジュールメーカーの取り組み状況(16)
3. 光学ズームに関する各モジュールメーカーの取り組み状況(18)
4. OISに関するアクチュエータメーカーの取り組み状況(20)
5. 光学ズームに関するアクチュエータメーカーの取り組み状況(22)
V. 携帯電話市場動向(24)
1. 携帯電話端末市場の推移・予測(24)
2. メーカーシェア(2009年)(26)
3. メーカーシェア(2010年)(27)
4. スマートフォン市場の動向(28)
VI. 競合モバイル動画機器の市場動向(29)
1. コンパクトデジタルカメラ(29)
2. ポケットムービー(30)
VII. カメラモジュール市場動向(31)
1. カメラモジュール関連主要企業一覧(31)
2. カメラモジュール市場の推移・予測(2009年〜2015年)(32)
3. メーカーシェア(2009年実績)(34)
VIII. オートフォーカス・光学手ぶれ補正・光学ズームの市場動向(35)
1. AF/光学手ぶれ補正/光学ズームの市場推移・予測(35)
2. 画素別の各種フォーカス機能の搭載予測(36)
3. OIS機能の追加コストと今後の予測(37)
4. OIS・光学ズームの現状の課題と方向性(38)
IX. セットメーカー個票(11社)(40)
−共通調査項目−
1) プロフィール
2) 端末生産台数推移
3) 事業の特徴及びマーケティング戦略
4) カメラ機能に関する取り組み状況
5) 光学式手ぶれ補正及び光学ズーム機能に対する取り組み状況
6) カメラモジュール調達状況
7) 現在の高機能端末のポジショニングと今後の方向性
X. モジュールメーカー個票(10社)(84)
−共通調査項目−
1) プロフィール
2) カメラモジュール関連事業の現況・実績
3) 強み・特徴・保有技術
4) アライアンス関係
5) 動画関連カメラモジュール事業の取り組み状況
6) 採用レンズメーカー・アクチュエータメーカー
XI. アクチュエータメーカー個票(6社)(124)
−共通調査項目−
1) プロフィール
2) アクチュエータ販売推移
3) 強み・特徴・保有技術
4) アライアンス関係
5) 動画関連カメラモジュール事業の取り組み状況
6) 採用方式
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
モバイルカメラにおける光学式手振れ補正・光学ズームに関する将来予測

頒価
330,000円(税抜 300,000円)

発刊日
2010年07月30日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
147ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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