◆市場調査レポート:2006年07月27日発刊

2006 ホームネットワーク関連市場調査総覧

通信と放送の融合、ユビキタス社会におけるホームネットワーク市場の将来を考察
−調査の背景−
  • ホームネットワーク普及への課題として、現在4つの問題があると言われている。「啓蒙」、「ガイドライン」、「サポート」、「コンテンツ」である。
  • この中で、テクノロジーの部分となる「ガイドライン」は、Ethernet、HDMI、IEEE802.11、Bluetoothがインタフェースとして採用されつつあり、今後はUWB等の新たな規格の開発も進められている。加えて、DLNAやECHONETといった業界の枠組みを超えた企業間連携や機器同士の相互接続など、利用者の使い勝手が格段に向上する規格の普及が進行しつつある。
  • 一方で「啓蒙(プロモーション)」は、CEATECや各種コンソーシアムによるイベントや展示会を通じて、活動が進められてきている。しかしながら、規格の標準化は進まず、どの規格/方式がデファクト化するのかはまだ不透明である。
  • 規格統一の問題は「サポート」すなわちネットワークとしてどう繋ぐのか、どう繋げるのかが課題として残されている。関連機器に搭載されるインタフェースは前述の規格方式にそれぞれ対応せざるを得ないのが実用である。更には電力線方式によるPLCなどの新たな方式も検討されている。
  • 4つ目の課題となる「コンテンツ」については、著作権保護の問題がなかなかクリアできず、キラーとなるコンテンツを取り込めず苦戦している状況にある。
  • しかしながら、ホームネットワークの市場環境は徐々にではあるが、これらの課題に一つ一つ取り組みながら、ネットワーク普及のコンセプトイメージを具現化しつつある。その、ひとつの現れとして、従来の各メーカーの対応製品はフラッグシップモデルのみラインアップされていたが、近年、売れ筋モデルにまでネットワークを意識した機能を搭載し始めている。
  • たとえば、この一年間でAV機器を中心にホームサーバの役割を担うHDDの搭載機種が増えている。従来からのパソコンやDVDレコーダの他に、テレビ受像機やデジタルビデオカメラにも搭載され、新たな利用シーンを提案している。2011年までに完全移行する予定の地上デジタル放送を意識して、今後のHDDはコンテンツ蓄積を目的とした大容量記録レベルのハイエンド品と、一時的な蓄積として利用する中小容量記録レベルのミドル品と、ラインアップが二極化する動きが出てきている。
  • 一方で、ブロードバンド回線の普及を背景に、通信と放送の融合が議論されている。通信業界、放送業界、コンテンツ業界等の多方面からのホームネットワークへのアプローチは、これまでに無い新たなサービスを生み出し、新たな事業の柱となる可能性が期待されている。
  • 当調査レポートでは、課題を抱えつつも「ティッピング・ポイント(変革点)」を迎えたホームネットワーク関連機器22品目を対象とし、各品目の市場規模やシェア等の現行単独市場を把握し、機器間のネットワーク化を前提とした将来展望をまとめた。また機器の普及と補完関係にあるホームネットサービスでは、音楽配信サービスやオンラインゲーム等、今後のホームネットワークの「キラーコンテンツ/サービス」と目される9品目を対象とした。本調査資料が各企業の当該事業戦略の道しるべとなれば幸いである。

−調査目的−
  • 本調査資料では、ホームネットワーク関連機器市場、ホームネットサービス市場、ネットワークインフラ市場に関する調査を行い、デジタル家電機器を中心としたホームネットワーク市場の現状と将来展望をまとめ、当該市場において今後事業を展開していく上での参考データを提供することを目的とした。

−調査対象品目−
A. ホームネットワーク関連機器
1. テレビ(LCD、PDP、プロジェクションテレビ)
2. DVDレコーダ(現行方式)
3. DVDレコーダ(BD/HD DVD)
4. パーソナルコンピュータ(デスクトップ型/ノート型)
5. ホームプリンタ
6. デジタルスチルカメラ(コンパクトタイプ/デジタル一眼レフ)
7. デジタルビデオカメラ
8. ミニコンポ(DVD/CD/MD/HDD)
9. デジタルポータブルミュージックプレイヤ
10. 家庭用ゲーム機(据置型/ポータブル型)
11. 携帯電話端末
12. PHS端末(音声端末/データ通信端末)
13. モバイル放送端末
14. カーナビゲーションシステム
15. パーソナルファックス/コードレス電話
16. テレビドアホン
17. ブロードバンドルータ
18. 無線LAN機器
19. CATVデジタルSTB
20. ケーブルモデム
21. 外部メモリー(メモリーカード/USBメモリ)
22. メディア(CD/DVD/BD/HD DVD)
B. ホームネットサービス
1. 音楽配信サービス
2. オンラインゲーム
3. IP放送
4. 衛星放送サービス(BS/CS放送)
5. 移動体向けデジタル放送
6. ポッドキャスティング
7. コミュニティ(ブログ/SNS)
8. ホームセキュリティサービス
9. 地上デジタル放送
C. ネットワークインフラ
1. FTTHサービス
2. ADSLサービス
3. CATVインターネット接続サービス
4. 携帯電話サービス
5. PHSサービス(音声/データ通信)
6. 公衆無線LANサービス

−調査対象先−
1. 家電メーカ2. 通信・放送事業者3. 関係官庁及び関連団体

−目次−
I. 総括編
1. ホームネットワークの現状と今後の方向性(3)
1) ホームネットワークの現状と将来展望(3)
2) ホームネットワーク関連機器有望市場(5)
3) ホームネットワーク関連機器市場規模(7)
4) 機器別メーカシェア(2005年:数量/金額)(10)
5) 機器別ネットワーク対応状況(17)
6) 企業グループ別、ホームネットワーク戦略マップ(18)
家電メーカ:松下電器産業/ソニー/日立製作所/東芝/三菱電機/シャープ/富士通/NEC
通信事業者:NTT/KDDI/ソフトバンク
7) ホームネットワーク関連技術動向(37)
8) DLNAの取組動向(39)
9) ECHONETの取組動向(41)
10) 通信と放送の融合(42)
II. 市場編
A. ホームネットワーク関連機器市場(45)
A-1. テレビ(LCD、PDP、プロジェクションテレビ)(47)
A-2. DVDレコーダ(現行方式)(59)
A-3. DVDレコーダ(BD/HD DVD)(68)
A-4. パーソナルコンピュータ(デスクトップ型/ノート型)(72)
A-5. ホームプリンタ(79)
A-6. デジタルスチルカメラ(コンパクトタイプ/デジタル一眼レフ)(84)
A-7. デジタルビデオカメラ(91)
A-8. ミニコンポ(DVD/CD/MD/HDD)(98)
A-9. デジタルポータブルミュージックプレイヤ(105)
A-10. 家庭用ゲーム機(据置型/ポータブル型)(115)
A-11. 携帯電話端末(122)
A-12. PHS端末(音声端末/データ通信端末)(127)
A-13. モバイル放送端末(132)
A-14. カーナビゲーションシステム(135)
A-15. パーソナルファックス/コードレス電話(142)
A-16. テレビドアホン(150)
A-17. ブロードバンドルータ(154)
A-18. 無線LAN機器(158)
A-19. CATVデジタルSTB(162)
A-20. ケーブルモデム(166)
A-21. 外部メモリー(メモリーカード/USBメモリ)(170)
A-22. メディア(CD/DVD/BD/HD DVD)(177)
−共通調査項目−
1. 市場定義/概要
2. 市場規模推移(2004年次〜2010年次)
3. 市場占有率(2005年次実績/2006年次見込)
4. 製品開発動向
5. ホームネットワーク対応状況
6. 主要参入企業動向
7. 主要製品一覧
市場規模、市場占有率は国内市場と対象とした
B. ホームネットサービス市場(183)
B-1. 音楽配信サービス(185)
B-2. オンラインゲーム(190)
B-3. IP放送(193)
B-4. 衛星放送サービス(BS/CS放送)(197)
B-5. 移動体向けデジタル放送(200)
B-6. ポッドキャスティング(204)
B-7. コミュニティ(ブログ/SNS)(208)
B-8. ホームセキュリティサービス(211)
B-9. 地上デジタル放送(214)
−共通調査項目−
1. 市場定義/概要
2. 市場規模推移(2004年次〜2010年次)
3. 市場占有率(2005年次実績/2006年次見込)
4. 主要参入企業動向
5. 今後の方向性(成長要因/阻害要因)
6. 主要サービス一覧
市場規模、市場占有率は国内市場を対象とした
C. ネットワークインフラ市場(217)
C-1. FTTHサービス(219)
C-2. ADSLサービス(225)
C-3. CATVインターネット接続サービス(229)
C-4. 携帯電話サービス(233)
C-5. PHSサービス(音声/データ通信)(238)
C-6. 公衆無線LANサービス(243)
−共通調査項目−
1. 市場定義/概要
2. 市場規模推移(2004年次〜2010年次)
3. 市場占有率(2005年次実績/2006年次見込)
4. 主要参入企業動向
5. 今後の方向性(成長要因/阻害要因)
6. 主要サービス一覧
市場規模、市場占有率は国内市場を対象とした
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2006 ホームネットワーク関連市場調査総覧

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2006年07月27日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
247ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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