◆市場調査レポート:2004年09月29日発刊

2004 ロボット(コミュニケーション・パートナー)市場総調査

ユビキタス社会システムの新市場
コンスーマ〜重工業まで21世紀型ロボット市場の将来展望
−調査の背景−
  • 昭和30年代の中ごろは、少年雑誌の発行部数が伸び、テレビが急速に普及した時期であるが、ロボットものはこれらの媒体で人気の作品ジャンルであり、当時の子供の科学的な興味を“くすぐる”大きな要因になっていたように思える。特にテレビアニメ初期の作品、鉄腕アトム、エイトマン、鉄人28号はこの時期の“ロボット御三家”といえる存在であり、当時多かった海外のSFドラマでもロボットは度々登場している。現在の、ロボット研究・開発のリーダ的立場の方々には、この時期に少年期を過ごされた方が多いのではないだろうか。

  • 昨年2003年4月は、鉄腕アトムの誕生年、誕生月ということもあり、ロボットの催しものである“ROBODEX2003”前後の時期、大きな盛り上がりを見せたのも記憶に新しいところである。新聞、テレビ、経済誌、情報系や機械産業向けの専門誌でもロボットの特集が組まれ、一般でのロボットに対する興味も高まりを見せた1年であった。

  • 一般のロボットへの関心は、二足歩行のいわゆるヒューマノイドロボットや、一部で商品として発売されたものなどがメディアを通じて発せられることで、一種のブームとして高まったものと思える。また、こうした高まりを見ていると、製品市場が顕在となるのも間近という感覚も生まれてくる。

  • しかし、ロボットにかかわる大きなイベントのなかった本年は、やや沈静化した状況にあるように感じられる。実際のところ、イベントやそれに関連したメディアの活動がなければ、ロボットを目にすることは少なく、一般に訴求する場面はきわめて少ないことに気づかされる状況である。

  • 国が示した今後期待される産業の一つに、パートナーロボットも挙げられており、この点からも注目すべき分野であることは事実である。しかし、前述のように話題となる要因がなければ注目を集められない点は、現状が、まだ事業として展開する以前の段階であり、話題のみ先行している分野であることを裏付けるものである。未だ、数十年前から続く“夢の実現”を文字通り“夢みつつ”開発が続けられている段階である。

  • 本調査レポートは、人の生活や活動に関わるロボットを、製品市場として現実的な視点で調査・分析することに主眼をおいてまとめたものである。こうした視点で、現状のロボットを見ると、参入企業や、製品、試作品の数が案外少ない点に気づく。昨年のイベントなどで公表されたロボット群からほとんど変化のない状況であるが、こうした状況が、ロボットを目にする機会の少なさの所以である。このロボット市場は、2004年の現在が、製品市場の開拓に着手した初期の段階であり、“黎明期の、さらに始まりの段階”と表現できる。

  • 来年、2005年は愛知万博“愛・地球博”があり、この会場ではロボットを大きく取り上げる演出がなされるようである。また改めてロボットの話題が高まるものと推察されるが、ここでは、実用目的に開発されるロボットが公表される見込みである。ロボットの市場拡大のためには、当然のことながら実用向けのロボットの登場と、それらの増加が必要である。このように、実用目的のロボット開発に、今、注力しようという方向性が示されている点からもわかるとおり、ロボット市場は、2004年現在の段階において、現実的な視点で観察する段階に入ったというところであり、実業という視点では、これから変化が始まり、おそらく10年、15年という長期的な展望で、創造してゆく必要のある分野といえよう。本レポートは、これから本格化するであろうロボット開発と市場創造に先駆け、一助となるよう作成したものである。


−調査目的−
  • 本調査レポートは、人の生活や活動に関わるロボットを、製品市場として現実的な視点で調査・分析することに主眼をおいてまとめたものである。


−調査対象−
1. ロボット(コミュニケーション・パートナー)

1)目的・機能
(1) 希望・可能性・研究
(2) エンタテインメント・遊び・癒し
(3) 対話・つながる
(4) 助ける・補助・介助
(5) 守る・保安
(6) 働く・代行
2)市場分野
(1) エンタテインメント
(2) ペット
(3) 通信機器
(4) 家電
(5) 介護・ケア
(6) セキュリティ
(7) 工場/建設/土木/プラント
(8) 軍事・防衛

2. 取材対象先

ロボット開発メーカー・研究所、デバイス供給メーカー、大学/公的研究機関等

−調査項目−
1. まとめ

1)ロボット(コミュニケーション・パートナー)市場の現状と将来予測
2)ロボット製品:ハードウェアとビジネス
3)推進団体、その他企業・組織の活動状況
4)軍事・防衛向けロボットの現状
5)補足

2. 個別調査票編

1)対象ロボット
2)カテゴリ
3)対象企業/対象部門
4)ロボット解説
5)ビジネスとしての狙い
6)市場見通し・市場と技術のロードマップ
7)主要デバイス

−目次−
I. まとめ

1. ロボット(パートナー/コミュニケーション)市場の現状と市場予測(3)
1)ロボットの現状(3)
(1) ロボット:概念の変化(3)
(2) パートナー/コミュニケーションロボット(4)
(3) 製品事業としての可能性(6)

2)ロボット市場規模推移(7)
(1) 日本ロボット工業会の予測(指針:2002年度)(7)
(2) 富士キメラ総研の市場予測(8)
   (i) パートナーロボットの想定(公的機関の想定)(8)
   (ii) 富士キメラ総研のロボット市場分類(8)
   (iii) 市場規模予測(9)
   (iii)-1 長期展望(9)
   (iii)-2 2010年の市場中期展望(11)
   (iii)-3 国内導入場所(ロボットの居場所)と市場規模シミュレーション(累計)(13)

2. ロボット製品:ハードウェアとビジネス(14)
1)役割別ロボット分類と事業(14)
(1) ロボットの役割:希望(希望・可能性・研究)
(2) ロボットの役割:エンタテインメント・遊び・いやし
(3) ロボットの役割:対話・つながる
(4) ロボットの役割:助ける・補助・介助
(5) ロボットの役割:守る・保安
(6) ロボットの役割:働く・代行

2)役割別ロボット分類と事業の狙い一覧(18)

3)市場別ロボット事業とロボットの機能(23)

4)市場別ロボット事業のねらい、ロボットの目的(27)

5)市場別ロボットの機能(特徴)(33)

6)ロボットのカテゴリ分布図(37)
(1) 商品としてのロボットのマッピング(37)
(2) ロボットの市場の幅と存在の重要度のマッピング(38)

7)ロボットの居場所一覧(39)

8)各ロボットのメーカー・他社技術との関係(41)

9)ロボットの市場性、見通しについての見解(42)

10)ロボットが該当する市場の位置づけ(45)

11)ロボット製品事業主要参入企業一覧(46)

3. 推進団体、その他企業・組織の活動状況(48)
1)NEDO(機械システム技術開発部)(48)
2)各産業における主要産業のパートナーロボット事業の取り組み(52)

4. 軍事・防衛向けロボットの現状(米国の場合)(53)

5. 補足:カーネギー・メロン大学ロボット工学研究所における研究室とそのテーマの状況(2004年)(55)

II. 個別調査票

1. 本田技研工業(59)
2. 富士通オートメーション(66)
3. 大阪大学(75)
4. ロボガレージ(80)
5. トヨタ自動車(85)
6. バンダイ(87)
7. ソニー(93)
8. イワヤ(99)
9. トキ・コーポレーション(104)
10. 日本電気(110)
11. 東芝(117)
12. PFU(123)
13. ビジネスデザイン研究所(B.D.L)(129)
14. 三菱重工業(133)
15. テムザック(139)
16. 日立ホーム&ライフソリューション(145)
17. 松下電工(151)
18. 電気通信大学(157)
19. 神奈川工科大学(KAIT)(163)
20. 綜合警備保障(ALSOK)(168)
21. セコム(173)
22. 新日本空調(182)
23. 大阪産業創造館(188)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2004 ロボット(コミュニケーション・パートナー)市場総調査

頒価
132,000円(税抜 120,000円)

発刊日
2004年09月29日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
193ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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