市場成長規模は2004年70億円の見込み、2010年300億円〜550億円を予測
ロボットへの関心は、二足歩行のヒューマノイドロボットや、一部で商品として発売された製品がメディアを通じて発せられることで、一般にも話題が高まっている。続々と開催されるイベントを通し、ロボットに対する理解が深まっているが、実際の市場の見通しはまだ本格的ではなく、周囲の盛り上がりとはうらはらに緩やかな成長をしていく。
マーケティング&コンサルテーションの(株)富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町2−5 TEL:03-3664-5839 社長:表 良吉)では、話題が先行し実態が見えにくいロボット市場について、現実的な視点に立ち調査・分析した『2004 ロボット(コミュニケーション・パートナー)市場総調査』(A4判193頁)をまとめた。
調査対象は、いわゆる“共生型のロボット、コミュニケーションロボット、人に対するパートナーロボット”といった言葉で括られる人に身近な存在であり、人のパートナーとしてのロボット。その目的・機能を独自の6種(希望・可能性・研究、エンタテイメント・遊び・癒し、対話・つながる、助ける・補助・介助、守る・保安、働く・代行)に分類化し、それぞれが該当する市場分野8種(エンタテイメント、ペット/通信機器、家電、介護・ケア、セキュリティ、工場・建設・土木・プラント、軍事・防衛)の中に位置づけ、各分野での市場現状、今後の展望を探った。またロボット開発に関わるメーカー、団体に取材を実施しそれぞれの主要製品に関する詳細・将来計画など個別情報も掲載した。
ここ数年、ロボットが話題に上がることが多いが、これは周知の通り、ソニーやホンダなどが開発したロボットがTVなどの媒体を通じて公表されてきたことに起因する。パートナーロボットは、製品や市場概念上は新規のものであるが、日本の産業の流れにおいては、いわゆる産業用ロボットの延長で発想されたものであり、生産現場における“自動工作”というように目的が明確である。これに対し、共生型とされるパートナーロボットは、居場所(導入場面)やロボットの役割(価値・効果)が想定される反面、産業用ロボットのように確実な存在理由を見出しにくく、市場予測は困難な点が少なくない。
また日本では現状、家庭用パートナーロボットに着目して開発が進められている例が多く、生活場面を主体に考えているロボットである。
現在、一般に認知されている分野としてはAIBO(ソニー)に代表される「エンタテイメント・遊び・癒し」の役割区分のロボット群である。ドラえもん・ザ・ロボット(バンダイ)、ハローキティロボ(B.D.Lビジネスデザイン研究所)などが代表となる商品で、エンタテイメント性のある、家電的、玩具的、ペット的性格の製品群と製品市場ということになる。電機・機械製品市場では過去これに該当する市場の存在はなく、新規の製品市場が創造されることになる。ターゲットも幼児・子供から大人・老齢層まで幅広い者となる他、ロケーション(ロボットの居場所)も居間・リビングから各自の部屋単位で導入されるタイプの製品である。
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