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『中国車載電装部品におけるサプライチェーン調査 2016』まとまる(2016/10/18発表 第16084号)

自動車市場の中で成長が著しい中国市場に着目、中国車載電装部品市場とそのサプライチェーンを調査

2016年見込
カーナビゲーションシステム 837万台 低価格かつ多機能が受け入れられ需要増加

 マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、世界最大規模となっている中国の自動車市場において、主要車載電装部品市場と自動車メーカーや情報通信機器メーカー、電装機器メーカーを対象とするサプライチェーンを調査した。
 その結果を報告書「中国車載電装部品におけるサプライチェーン調査 2016」にまとめた。

注目の車載情報通信機器市場
カーナビゲーションシステム
2015年2016年見込2017年予測
669万台837万台980万台
 カーナビゲーションシステムは需要増加が続いている。その要因としては低価格で多機能であることから、ナビゲーション目的以外に、車内でスマートフォンのコンテンツなどを利用したいと考えるユーザーが車載ディスプレイとして購入していることや、自動車メーカーや車載機器メーカーが近年差別化策としてテレマティクス関連機器・サービスの展開に力を入れ始めていることが挙げられる。今後も市場は拡大が続くとみられ、2016年には837万台の販売が見込まれる。
ディスプレイオーディオ
2015年2016年見込2017年予測
680万台640万台585万台
 ディスプレイオーディオは低価格と、スマートフォンなどと接続してスマホ用アプリを表示できる機種の需要が、世界各地で急速に拡大しているが、中国の需要は伸び悩んでおり、中国情報通信機器メーカーの注力度も低下している。その理由は、カーナビゲーションシステムが同様の機能を実現できる上に、ディスプレイオーディオとの価格差が小さいためである。価格に非常に厳しいユーザーを中心とした需要はあるものの、カーナビゲーションシステムなどと差別化が難しいことから、今後も市場は緩やかに縮小すると予想される。
中国車載電装部品サプライチェーン動向
中国自動車メーカーの部品メーカー採用動向
 中国自動車メーカーのうち、第一汽車、上海汽車、東風汽車などの中央政府および地方政府が出資する国営自動車メーカーは、欧米部品メーカーと合弁会社を設立し、部品を調達してきた。欧米部品メーカーの技術力は高く、国営自動車メーカーは強固な関係を築いているため、取引関係に大きな変化は生じないと考えられる。
 吉利汽車、比亜迪などの民営の自動車メーカーは、中国ローカル(中国資本のみ)部品メーカーからの調達または自社製品の採用が主流である。国営自動車メーカーの技術力には劣るが、品質や技術力の向上心は強いため、技術力のある欧米部品メーカーからの調達を望んでいる。しかし、コストを重視するため、比較的技術力の高い中国ローカル部品メーカーからの調達にシフトするとみられる。また、低コストを実現した日欧米部品メーカーからの調達も増加することから、取引関係の構図は大きく変わっていくとみられる。
 その他の中小自動車メーカーは、コストを最重要視しており、低価格車販売には安価な部品調達が必須条件であるため、今後も中国ローカル部品メーカーからの調達構造は変わらないとみられる。
分野別部品メーカー動向
 パワートレイン系部品において、EMS(エンジンマネージメントシステム)は現在外資系部品メーカーが市場の多くを占めている。EMSの開発を行っている中国ローカル部品メーカーもあるが、自動車メーカーの採用実績は僅少である。変速制御システムも現在は外資系部品メーカーが市場の多くを占有している。中国ローカル部品メーカーでは変速制御システムの開発がまだ見られない。  足回り系部品において、ABS(アンチロックブレーキシステム)は1980年代から中国で研究開発が行われており、政府による搭載義務化も進んでいる。中国ローカル部品メーカーはABS以外に、EPB(電動パーキングブレーキ)、ESC(横滑り防止装置)なども展開しているが、採用実績は僅少である。EPS(電動パワーステアリング)は、品質を重視する外資系部品メーカー製の採用が主流となっている。中国ローカルEPSメーカー製は、合資ブランドの自動車メーカーへの採用は難しい状況にあり、中国ローカル自動車メーカーでの採用が成長の鍵となっている。  安全系部品において、現在中国で展開している自動運転システムはほとんどレベル1の段階である。ADAS製品を開発する中国ローカル部品メーカーは、従来の主要業務のカーナビゲーションシステムや携帯用カメラに車載カメラなどの技術を融合させ、駐車支援システムなど簡単なADAS機能を実現し、進出している。エアバッグは市場の80%以上を外資系部品メーカーが占めている。好調な中国ローカル部品メーカーも見られるが、それらの市場占有率は10%に満たない状況である。  ボディ系部品において、中国ローカル部品メーカーのエアコンシステムは一部乗用車やバスといった大型車種、特殊車両などに採用がみられる。TPMS(タイヤ空気圧警報システム)は欧米で搭載の義務化が進んでおり、中国でもその重要性が認識され始めている。2015年3月から乗用車におけるTPMS搭載の標準化が進んでいる。法律による義務化は進んでいないが、安全性を重視する車種では、自動車メーカーが自主的にTPMSを採用する傾向があり、今後も採用は増加するとみられる。
米国運輸省の国家道路交通安全局は、自動運転システムの自動化レベルを0〜4までの5段階に分類し、レベル1は運転支援機能であり、現在普及の進んでいる先進運転支援システム(Advanced Driving Assistance System)が該当する。)
中国の自動車市場
2015年2016年見込2025年予測
2,460万台2,570万台4,200万台
 中国における自動車販売台数(乗用車+商用車)は、2015年に前年比4.7%増の2,460万台となった。乗用車の販売台数が初めて2,000万台を超えており、市場は今後も拡大が予想される。
 2016年は排気量1.6リットル以下の車両購入税半減政策で、乗用車市場が2015年以上に好調となり、2,570万台の販売が見込まれる。車両購入税半減政策は2015年10月から始まり、2016年の年末まで実施される。現在中国自動車メーカーのセダンやSUVは主に1.6リットル以下であることから、中国自動車メーカーを中心に大幅に販売台数が増加すると予想される。
内容の詳細につきましては『中国車載電装部品におけるサプライチェーン調査 2016』をご覧ください。
報道関係のお問い合わせは
富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)

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