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『2012 センサデバイス/ソリューションビジネス市場調査総覧』まとまる(2012/4/13発表 第12036号)

センサデバイスとソリューション市場を調査

2020年予測
センサデバイス世界市場:4兆5,293億円(11年比38.6%増)
センサネットワークソリューション国内市場:2,632億円(11年比2.2倍)

 マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町2−5 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、様々な現象等を検知、検出後、電気信号に置換え出力するセンサデバイスと、それらを利用したソリューションビジネスについて、2011年12月から2012年3月にかけて調査した。その結果を報告書「2012 センサデバイス/ソリューションビジネス市場調査総覧」にまとめた。

 この報告書では、光・電磁波センサ(8品目)、音波・磁気センサ(2品目)、機械的・物理的センサ(6品目)、熱的・時間雰囲気センサ(7品目)、ケミカル・バイオセンサ(4品目)、生体センサ(3品目)、その他(2品目)のセンサデバイス7カテゴリー32品目の世界市場と、6分野17品目のソリューションビジネスの国内市場の現状を分析し、今後の動向を予測した。

調査結果の概要
1. センサデバイス市場(世界市場)
2010年2011年2020年予測2011年比
3兆379億円3兆2,669億円4兆5,293億円138.6%
 2011年のセンサデバイス世界市場は前年比7.5%増の3兆2,669億円となり、2020年には2011年比38.6%増の4兆5,293億円と予測される。FAにおける計測や制御を目的とした導入は先進国では成熟しており、今後は新興国向けの需要が市場を牽引すると予測される。一方、自動車向け、スマートフォンやタブレット端末向けの需要は先進国においても拡大し、今後も多様なセンサの搭載が期待される。しかし、搭載数の増加に伴い単価の下落が進むと見られる。
 生体センサ(においセンサ、味覚センサ、触覚センサ)
2010年2011年2020年予測2011年比
37億円40億円105億円262.5%
 生体センサは、近年になって研究開発が進んだ分野であり、今後市場の伸びが最も期待される。商品開発や研究開発など用途としても専門的なものが多く、他のセンサと比較して単価の下落が進みにくいと見られる。
 市場の大半をにおいセンサが占める。主な用途には大気や土壌の臭気評価が挙げられ、環境対策の一環として新興国での需要が拡大し、今後も生体センサ市場を牽引すると見られる。
 CMOSイメージセンサ
2010年2011年2020年予測2011年比
4,800億円5,500億円9,000億円163.6%
 イメージセンサはCCDとCMOSに大別される。CMOSは小型で省電力という特徴があり、主に携帯電話やスマートフォンのカメラ向けに採用される。感度や画質が優れるCCDがデジタルカメラ向けに採用されてきたが、機能向上や動画に対応しやすいなどの理由でCCDからCMOSへのシフトが続いている。用途の拡大によって市場も拡大し、2020年には2011年比63.6%増の9,000億円になると予測される。
 携帯電話やスマートフォンに搭載されるカメラ機能を使用したソリューション例としては、作業現場の確認や日報作成支援などが挙げられる。法人分野でもスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスの利用が増加すると見られ、ソリューションの拡大も期待される。
 角速度センサ
2010年2011年2020年予測2011年比
741億円937億円2,060億円219.9%
 角速度センサは、物体の角度や角速度を検出するセンサで、高精度で安価に利用できる振動式が主流である。市場は2020年に2011年比2.2倍の2,060億円に拡大すると予測される。
 主に自動車や電子機器に用いられる。前者向けには、ESC(横滑り防止装置)、カーナビゲーションなどに、後者向けには、デジカメ、ゲーム機のコントローラ、スマートフォン、タブレット端末などに搭載される。特にスマートフォン、タブレット端末向けの伸びが見込まれ、数量ベースの用途別シェアも2010年の40%から2020年には57%に拡大すると見られる。
 デジタルカメラなどの手振れ防止機能で採用される2軸角速度センサと、ゲーム機のコントローラやスマートフォンなどに搭載される3軸角速度センサがコンシューマ製品向けに普及している。産業分野や研究分野では、3軸を複合させた6軸や9軸の角速度センサなども用いられる。
 RFIDセンサ
2010年2011年2020年予測2011年比
520億円817億円1,930億円236.2%
 RFIDセンサは、ICを搭載したタグとリーダでデータの送受信を行い、人やモノなどの識別、管理を行う。2010年の後半から2011年にかけて米国のアパレル分野で採用されたことから大きく市場が拡大した。
 RFIDセンサの一層の普及には低価格化が必須ではあるものの、価格競争により利益確保が難しくなりつつある。そのため、タグの販売だけでなくシステムを含めたソリューション提案が一層重要になると見られる。ソリューション例としては、流通、小売、サービス業での物品管理や在庫管理、製造業での工程管理や部品管理、オフィスでの書類・備品管理などが挙げられる。書類管理については、情報セキュリティやコンプライアンスの観点から金融業でいち早く導入が進んでおり、今後は他業種での導入が期待される。
2. センサネットワークソリューション市場(国内市場)
2010年2011年2020年予測2011年比
1,112億円1,173億円2,632億円224.4%
 センサネットワークソリューション市場は、工場向け、道路・交通・物流関連向け、住宅・家庭向け、農業向け、オフィス向け、商業施設向け、6分野計17品目のソリューションを対象とした。
 センサデバイスの低価格化やセンシング精度の向上、ネットワークの高速化、データ解析技術の進展により、短時間で精度の高い情報の取得が可能となった。また、SaaSやクラウドの普及によってセンサネットワークの活用も容易になっている。主に省力化や自動化を目的に導入され、2011年のセンサネットワークソリューション国内市場は前年比5.5%増の1,173億円となり、2020年には2011年比2.2倍の2,632億円になると予測される。
 工場向け、住宅・家庭向け、オフィス向け、商業施設向けの全てにおいて、エネルギー管理ソリューションが市場を牽引していくと見られる。
内容の詳細につきましては『2012 センサデバイス/ソリューションビジネス市場調査総覧』をご覧ください。
報道関係のお問い合わせは
富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)

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